#22「♪並〜べたいパワークリーチャ〜」
〜元邪黒教団員 上間正也〜

ホームマジックの話をしよう>#22「♪並〜べたいパワークリーチャ〜」


(今回の記事を読まれる前に、まずこちらを御覧ください)
SilverBulletの子ども達に絶大な人気を誇る上間さん。
そんなある日、自分が手を貸した子どものデッキレシピが、
悪の組織HAMA研の手に渡ってしまった! しかも影の仕掛け人は某強豪K(笑)。
……なんていう例の記事に関して、関係者達が話します。第四回。

つよ: (笑)子どもに人気高いよね、上間さんね。
上間: カード、バラまいてるからね。悪いから。悪人だから。
つよ: うん。大人気だった。「なんか悪いことしてるんだろうな」ってブリット行く度思う(笑)。
上間: いや、そんなことは無いですよー。
主任: マジック界のミニ四ファイターじゃないですか。
上間: あ、それは恥ずかしい。
主任: デッキ軽量化して「うわあ、弱い〜」みたいな(笑)。
上間: そうそう、そんな感じね。ミニ四ファイター気味なの。子ども相手には。
君のデッキは速いのかいッ?」みたいなトーンで。
全員: ハハハハハハ!
上間: ……≪ヴィザードリックス/Vizzerdrix≫と≪訓練されたオーグ/Traind Orgg≫を入れてたデッキはね、ひたすら入れっぱなしで。
主任: (爆笑)
上間: 俺の中であれは少しやりすぎたなあと(笑)。
主任: このへんに反省すべき人が3人ほど。
骨皮: 何があったんすか、何が?
主任: 某強豪Kが(笑)。
つよ: ……某強豪Kがさ、SilverBullet Conventionのデッキリスト見てて「超強え、このデッキいかしてるよ! 主任、このデッキありだよ! HAMA研の記事でデッキ作って、アリーナ出て優勝してよ」。
ちょっと、けんつよとしては……
所長: あああ、「K」ですから。
つよ: (笑)Kとしてはお茶目っ気出してみたつもりだったんだけど。
で、ババーンとHAMA研の記事が載ったわけ。
そうすると「おめえ、あれは俺たちの愛の結晶なんだよコノヤロウ!」っていうクレームが製作者側から入り。
上間: 製作者側ね(笑)。
つよ: 某強豪Kも「やっぱり脊髄で行動するのはよくない」と。
主任: だって僕ら、あれ本気で考えたもんね。
所長: 本気で考えたよねえ!……考えてる時、めちゃめちゃ面白かったけどね(笑)。
つよ: 上位の方から普通のデッキがあって。毎回毎回ブリットって下の方で面白いデッキがあるじゃん? オリジナリティがある。
……でも、あのデッキは異彩を放ってたわけ(笑)。
所長: うん。一際ね。
つよ: なんかデッキの中に三つくらい勝ちパターンがある、みたいなデッキリストだったわけ(笑)。
で、フィニッシャーが7マナ6/6の
≪訓練されたオーグ≫≪ヴィザードリックス≫だったわけ。
しかもあれ、サイドにもいるじゃんね。
主任: そう。しかも複数枚。
つよ: 「うおッ、これスターター入門セット2箱買ってるぜ!」みたいな感じの。
しかもなんか≪神の怒り/Wrath of God≫じゃなくて
≪報いの波/Wave of Reckoning≫
主任: ハラキリウェ―――ブ!
つよ: 非常に優秀なカードチョイスがばーんとあって。
「これアツイぜ、激アツ。これこそHAMA研の作るべきデッキだよ。これ。これでアリーナ出て優勝。決まり」。そしたら、ねえ。
……でも俺的には、あれは本人が作ったデッキと思ったわけ(笑)。
上間: あ、あれ一応本人が。本人あまりにもひどかったから。一生勝てなかったから(笑)。ミニ四ファイターとしては放っとけないわけだよ(笑)。
近づいていって。
……僕のカードの三割くらいは持ってるよ、あの子。最後の弟子ではないけれど、お気に入りだったから。
……「はーい質問で〜す」って言って「≪ウサギ≫(ヴィザードリックス)は好きなんですか?」って訊いたら

大好きです

って返ってくるわけ(笑)。「……しょうがないッ。≪オーグ≫は?」っつったら

友達だから

全員: ガハハハハハハハハ!
上間: 「そおおかああッ! 友達は外せんなあッ」。俺はさ、言いたかったわけ!「青でいいじゃん」って言いたかったのに!

友達だから

所長: (爆笑)初めて聞いた! 「友達だから」っていう奴、初めて聞いた!
主任: そんなクリーチャー、デッキから抜けねえ〜
つよ: 赤青確定!
上間: だってさ、ダチって聞いたらさ。俺がダチだったらさ、そんな奴置いてけねえよ。だからしょうがないから、
所長: ああ、それはしょうがないよね、それね。
上間: だろ? しょうがないから

「オーケーオーケーしょうがないな。二匹ずつなー

全員: ガハハハハハハ!
上間: 「4は駄目なのー?」「4は駄目だッ! 二匹ずつな。Two〜、Two〜。2匹Okey!」とかいって(笑)。
「OKOK。LOVE、LOVE。オーケーそれでいこうか。カウンターは何枚持ってるの?」って聞いたら、持ってないトーンだったから(笑)適当に渡して。
「足りないね」「大丈夫大丈夫。強者はな、
1枚使ったら4枚あると勘違いするから……オウケイ!」
全員: ワハハハハハハ!
上間: X火力とか適当な謎カードのオンパレードで(笑)。
つよ: しかもあれ、うっかり一本目とか取ってたりするし。
どうやって勝ったのか(笑)。
上間: なんていうの、思ったよりは検索が多いのよ。
≪嘘か真か/Fact or Fiction≫とかそんな格好良いものは無いですよ。手札にくるから。
つよ: ≪占い/Soothsaying≫とか。
上間: 「気に入らなかったら回せ。気に入るカードがくるまで見ろ」。子どもにはこれの繰り返しでやってたからね。「これクリーチャー戻すカード。覚えといてね」とか。
……それでさ、子ども的にはさ、「
ウサギ、ウサギ、オーグ、オーグ!」って、並べたいわけよ!(笑)。♪並〜べたいパワークリーチャ〜。
つよ: そんな愛の結晶とは知らずにさ。
「おお、これイケてるぜ。これクソ熱。この大会優勝デッキだよこれ」みたいな感じだったわけ。
上間: うん、面白い子だったよ。
骨皮: そのデッキ、成績何勝何敗だったの?
上間: え、全敗でしょ?(笑)
つよ: 一勝してる(笑)。一勝五敗くらい。……ネットに記事が載ってるから。
骨皮: 勝ったデュエルが見てみたい。
主任: 当たった相手が青でねえ。
つよ: うっかり通ったんだろうね(笑)。でも、何カウンターしていいか判らないからね。
主任: うん、あれはわからない。
上間: ≪マハモティジン≫は駄目なの?って聞いたら「駄目」って言われたもん。
骨皮: 友達じゃないからね(笑)。

色々あって、インタビューと記事作成の間にかなりのブランクができてしまいました。
その間に、インタビュー当時引退状態だった上間さんは、めでたく現役プレイヤーに復帰。
もしかすると次のウエマワールド(と扇子)は、あなたの対面で広がるかもしれません。
大会中には呑まれてしまわないよう御用心!
…………ま、呑まれちゃうのも気持ち良いっつうのが問題ですわな。


続く