前回までのあらすじ
マイ○ク・ロングはなにやらデッキの上から二番目のカードを配ったりしたりしたのでM・Aは突然スター○プラチナで人差し指をへし折ったりタバコに火をつけたりとやりたい放題やった挙句、初手の7枚を見もせずに「このままでいい」とかワケのわからない事を言い出して勝負を始めたが…!?

どうも。
なにやら、えらい久しぶりのHAMA研ですが今日はやらせでもなんでもなく、このデッキを見てくれという剛の者からてがみ信(中国ではこう書く)がきています。
「HAMA研の皆さんコンニチハ。僕はこのあいだ某大会第19回において見知らぬ少年があやつる強烈なデッキを見かけたのでこいつをHAMA研でチューンして然るのちARENAリーグに参加して優勝して下さい。」 県内在住 某強豪T・Gさんより
T・Gさんおてがみ信ありがとう。
でも赤の他人のデッキを勝手にチューンに出すとはかなりアレなカンジな上に挙句それで優勝しろとは、あのジャギ様をもはるかに凌ぐ傍若無人かつ禍々しい物言いで無知蒙昧なる連邦の愚民ども(ジャブローの頭の固いモグラ達)もビックリな展開でステキです。
何はともあれ我々はこれをHAMA研への挑戦として真摯に受け止め、正面から当たって砕けたい所存です。
というわけでまずは件のデッキをご覧いただきたい。

元のデッキリスト
枚数 日本語名 総枚数(61)
5  森
11  島
3   山
2  平地
1  アダーカー荒原
2  堆石堤
2   ヴィザードリックス
2  波止場の用心棒
3  流動石の壁
2  訓練されたオーグ
1  力の化身
1  エルフの笛吹き
1  剣歯ニショーバ
2  銃眼付きの壁
1   パワー・マトリックス
1   旗艦プレデター
3  報いの波
4  対抗呪文
2  偏向
2  禁制
4  砕土
2  オーラの破れ目
1   崇拝
1  集団監禁
2   占い

何とも言えん味のあるデッキですが、これをチューンして優勝しろということは、今回は金にいとめをつけず単純に強くしろという意味と採って話を進めていきたい次第です。

主任:まずこのデッキですがビッグブルーのように序盤はカウンターで凌いで、マナがたまり次第デカブツを召喚して場を制圧するという動きともうひとつ、《エルフの笛吹き》や《メルカディアの昇降機》という二大巨頭でデカブツを裏口から高速召喚して場を制圧という2つの勝ちパターンが用意されていると思われます。

所長:二大巨頭といっても《メルカディアの昇降機》は倉庫入りしている上にたいして早くはないがな。
とはいってもまあ概ねその通りだ。
狙って無いなら《笛吹き》などメインに入れる意味は無いだろうからな。
《笛吹き》から《訓練されたオーグ》とか場に出して「これがコンボだ遊戯!」「うひー、さすがは海馬サマ」とかいった状況が想定できるな。

主任:発言の後半は何のことかサッパリ意味不明ですがその通りです。
しかしこの2つの戦略を同時に成立させるために無理な5色デッキになっているのはどうなんでしょうか?
デカブツをずらずら並べたいのかそれともビッグブルーのように動きたいのかどちらかの戦略一本にしぼることをここに提案します。

所長:なかなかよいところに目をつけた。古来より「二兎を追うもの一兎を得ず」というからな。
私が使ってみた限りこのデッキが強いと思える回りを見せるのは序盤に充分なカウンターに恵まれたときだな。
それをふまえビッグブルー戦略に寄せた場合はどういうことになるかな。

主任:はい、最強の基本地形は《島》であると、かのロバート○ハーンもゆってたよーな記憶があることを鑑みて土地をすべて《島》差し替えることを提言します。

所長:……ずいぶんと大胆な意見だな…続けて。

主任:これで色事故も無く、序盤から安定してカウンターが撃てるようになりますが元のデッキに含まれていた《砕土》でちょっと早くフィニッシャーが出せて気持ちがイイという特典を潰してしまってサビシイのでその代わりに《レイモスの眼》を使用しましょう。
3マナで使えてそのターンに2マナ出せる、次のターンからは1マナ増える点が見れば見るほど《砕土》ソックリでいいカンジです。

所長:店の方に大量に《レイモスの眼》の在庫でも抱えているのかね?

主任:な、何のことでしょう?

所長:いや、だぶついた在庫を売り払いたいのかと思ってね。

主任:そんなこと無いアルよ社長サン、それでですね他の色はさっき全部《島》にしてしまったのでいまは《ヴィザードリックス》しか出せなくなってしまってるんですが《レイモスの眼》を使えば6マナのクリーチャーなら4ターン目に呼べるですよ。
そこでここは涙をのんで7マナの《ヴィザードリックス》を《マハモティジン》と交代しましょう。
《ジン》なら《旗艦プレデター》や《パワーマトリックス》なくても元から空飛んでますし、パワーはひとつ劣りますがタフネスは負けてませんし全体みて従兄弟の方が強かった《ヴィザードリックス》よりも頼れるタフガイですよ《ジン》は。
でですね他の色のスペル全抜きして空いたスロットがいっぱいあるのでそこに《妨害》《撃退》とかの強いカウンターで固めて、あ、でも《禁制》は外しちゃだめですよ、元のデッキにも入ってるし意外と強かったりするし、あと《占い》とか胡散臭く強そうなカードを全部《渦まく知識》《選択》とか強いと保証済みの信頼できるドロー強化と入れ替えてやればお手軽に強いデッキにダイヘンシーンって寸法で。
そろそろオチが読めません?

所長:ビッグブルーそのものだな、《レイモスの眼》が入ってる以外は。

主任:ハイ、まったくもってその通りです。よくお気付きで、さすが所長、今回はアッというまでしたね。

青単デッキリスト
HAMA研デッキ
枚数 日本語名 総枚数(60)
20 島 Island
4  マハモティ・ジン
4   レイモスの眼
2  洗い流し
4   渦まく知識
4   対抗呪文
2  威圧
4  撃退
2  誤った指図
4  選択
4  禁制
2  排撃
4  妨害

所長:しかしこのデッキ、素で強いのではないかね?
そんな当たり前に強いデッキなど誰も我々には求めていないのではないかな?

主任:へ、あっ、ああそうですよね。 そんなことだろうと思ってましたよ。
だからもう1つプランを用意しときましたよ、我々に求められそうなヤツをね。

所長:裏口召喚の方のプランのことかね?

主任:もちろんです。 地に満ち溢れるデカブツどもの大スペクタクル、むせ返るようなインチキシナジィの追求、大衆が忘れつつあるようなくそレアの発掘、そういったものこそが我等HAMA研に期待される要素であることなど百も承知、むろん御用意しております。
オリジナルのデッキでは裏口召喚用に《エルフの笛吹き》が用意されていますがあれは普通に出てきた場合4ターン目に出て5ターン目からしか動き出さない上に本人がクリーチャーのためアッという間に地獄に送られてしまいそうです。
ろくにコンボデッキも成立しない今のご時世、クリーチャー除去力も無いようなデッキそうは無いでしょうし。
そこで今回は裏口からデカブツを呼び出す夢カードとして《上天の裂け目》をチョイスしてみたい所存です。

所長:《ヤヴィマヤの火》と同じコストのあのエンチャントかね。
しかし、確かあのカードはいずれかのプレイヤーが5ライフを支払えばクリーチャーは場に出ずにそのまま墓地送りになるのではなかったかな?

主任:いいじゃないですか別に。
そのときはアップキープに手札1枚が5点火力に化けるエンチャントだと思えば。
あとはコストの低い火力を突っ込んどけば火力を使い切ったあとはデカブツのみが毎ターンぼろぼろ落ちていく理想の状況が作れるでしょう。
5ライフも払いづらくなりますし。
1ターン目に《極楽鳥》が出せれば3ターン目からは毎ターン怪獣大行進ですよ。
ホントにクリーチャーが出なくても序盤で《上天の裂け目》を置くだけで相手はアップキープごとにドキドキ、メンタルアドバンテージとり放題ですよ。

所長:相手にしてみれば「マズイ、2ターン目に《ヤヴィマヤの火》貼られちまった、次に《ブラストダーム》出てきて20点コースで終わりか」と先の計算をしてサイドからなにをあげようか考え始めた矢先、よくよく見ると《上天の裂け目》で二度ビックリ、相手のプランはガタガタでさらに精神的に優位に立てるわけだな。
そうなるとデッキにはオリジナルを凌ぐ枚数のデカブツが投入されるのだろうな。
私としては夢のあるデカブツ以外認める気はないが実弾としては何が投入される予定かね?

主任:当然、往年の赤のエース《シヴ山のドラゴン》に緑の横綱《茨の精霊》と7版帰還組の一線級の大型選手をスカウトして巨人バリの全員四番打線を目指しましょう。
HAMA研でお金かけてもよいなんてこと滅多に無いんだから、従兄弟より弱いウサギや訓練前のハングリーさのかけらも見えんオーグなんぞ二束三文で阪神にでも売っぱらってたまには派手に無駄使いし倒しましょう。
あとマグ○ワイヤ級大型助っ人外人《血まなこのサイクロプス》、こいつでしょう。
パンプした《シヴ山》バックスクリーンに打ち込んで20点、てなとこでそこそこ笑いのとれる生物も投入しましたし後はもう《ブラストダーム》やら《古代のハイドラ》とか安定した戦力突っ込んで終わりましょう。

所長:なにやら投げやりだね。
元のデッキには《報いの波》と《銃眼つきの壁》のような自分だけリセットを無傷で乗り切るためのステキな仕掛けなどが満載されて実にいい味を出していたがその辺はきちんとカバーするべきではないのかね?
このままではただの大味なデッキに過ぎないと思うが。

主任:じゃ、所長はどんなリセットがお好みですか?

所長:ふん、今のところ赤緑の二色で来ているからここにきて色を増やしても事故率を上げるだけだろう。
ここは《抹消》にすることにしよう。
少々重いが青にも多少耐性が付くことだしエンチャントだけは場に残る点がすばらしい。
リセットのあと《上天の裂け目》から続々巨大生物が落ちてくれば気持ちよくなれそうだしな。
それを考慮に入れると《抹消》の後も残るマナブーストが欲しい所だな。
エンチャントでマナが増えるものは無いのかね主任?

主任:赤緑なら《過ぎたる実り》あたりが無難でしょう。
マナは2倍でダメージが入る。

所長:うむ、これで素で巨大生物を呼ぶことも出来かつ《裂け目》で5ライフを払われる可能性を下げる役にも立つな。
大量にマナが出るなら投入する火力は《ウルザの激怒》がよいのではないかな。
10点で撃つことも無理ではなさそうだ。

赤緑デッキリスト
HAMA研デック デック名:夢まみれ
枚数 日本語名 総枚数(61)
12  森
8   山
4  カープルーザンの森
3   古代のハイドラ
2  血まなこのサイクロプス
2  シヴ山のドラゴン
4  極楽鳥
4  ブラストダーム
4  ラノワールのエルフ
2  茨の精霊
1   ギトゥの火
2   抹消
3   ウルザの激怒
4   炎の印章
4  上天の裂け目
2   過ぎたる実り

所長:じゃあ主任、これで許可する。
このデッキを建造してアリーナに出撃したまえ。
健闘を祈る。

主任:はあ、どうせそうなるとは思ってましたが。
まあ、人事を尽くします。

実際問題このデッキでアリーナに出撃して5戦4勝(しかもサイドなし)という戦績を上げることに成功しました。 人事も尽きました。
T・Gさんこんなところで御満足頂けたら幸いです。

これを機会にHAMA研ではネタの無いときに限り天下に遍く諸侯からのデッキ投稿を受けたい所存です。
「もうこのデッキ解体するんだけどその前にもう一笑い」とか「行方不明の父を探すため○○団に勝てるデッキを」「加油!!決闘者控制的治世」とかいったカブキモノな方はHAMA研までご一報を、暇な限り何かします。
ご連絡はここのMTG掲示板にメッセージを「XYZ・HAMA研求む」で。
では、再見。

次回予告
勝負を始めたはイイが初手はやはりノーランドブタだった。
結果HAMA研は全員枕を並べて討ち死に、世界はDI○様の手に落ちた。
次回、ここからどうつづくのか!?
そもそも次回はあるのか?!

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