＃特１「まずは≪極楽鳥≫≪対抗呪文≫をデッキから抜くことからスタートしました」
〜ＹＡＭＡＵＣＨＩ（∀）杯第一回予選優勝者　けんつよ〜

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「マジックの話をしよう」突発企画。ＹＡＭＡＵＣＨＩ杯優勝者クイックインタビュー。
速報性をもたせるために、飾り気の無い紙面で失礼します。
それでは早速インタビュー。一回目優勝者はけんつよさんです。
…………あれ？

つよ： はやく聞いてよ、俺のこのマイデッキについて。珍しくちゃんと調整した（笑）。
りょう： ……ああ。この企画、立てたことを悔やんでるよ（笑）。
つよ： ハハハハハハ。一昨日りょう君が
「けんつよさんが優勝したら超面白い！ インタビュアーとインタビュイーが同じ人のｼﾞｻｸｼﾞｴﾝ最高！」
とか言ってたからヤル気出したのに。
りょう： いや、ｼﾞｻｸｼﾞｴﾝは最高だけど、俺がインタビュアーに回るのは嫌だなと。
つよ： ああなるほど。一昨日の話では、俺が優勝した時にはりょう君の作った台本を読む計画だったのにな。
りょう： そう。「けん」さんと「つよ」さんで。メモパッドで台本作れば、テープから起こさなくてもいいからめっちゃラク。それをそのままＨＰＬさんに渡せばいい。
つよ： 「どうですかけんさん？」「やってらんねえよ、こんなの」とか。……何を聞くかも決まってないで。ていうかインタビューするの決まったのは昨日一昨日くらいの話。良かったよ、今日変な犠牲者が出なくて（笑）。
りょう： 勢いで企画って立てるもんじゃないねッ。……まあ、言われてみたらさ、優勝者に聞くことってあんま無いね。
ていうかインタビュアーじゃないからって押し付けたけど、冷静に考えてみると、この企画あんまり面白くないよね。
つよ： ぶっとばすぞ、オマエ（笑）。
りょう： ハハハハハハ。
つよ： 初手からそれか？ この企画は最高とか言え。……でもやると決めた以上はやらんといかん。ｼﾞｻｸｼﾞｴﾝ的に始めてみますか。
「今日は優勝者のけんつよさんをお招きしています」
「今晩は」
「こんばんはー」。
りょう： できるじゃん（笑）。それだよそれ。
つよ： 「今日は赤緑の速攻デッキでの参加でしたが、これはどの辺をメタられたのでしょうか？」
「そうですね。ここ一・二年くらい、大会に≪極楽鳥／Birds of Paradise＞か≪対抗呪文／Counter Spell≫が入っているデッキでしか出ていないことが判明したんですよ。ええ、まずは≪極楽鳥≫と≪対抗呪文≫をデッキから抜くことからスタートしました（笑）。そうするとこのデッキしか作れなかったんです」
りょう： それメタとかじゃないじゃん！
「速攻Ｆ１デッキ」とか言ってたのも全部ウソか！
つよ： （笑）いや真面目な話、現時点のメタでは青は駄目だったわけ。
実際、最初はトーメント入り≪サイカトグ／Phycatog≫デッキから作ってみたけど、≪Chainer's Edict／チェイナーの布告≫の強さに愕然。
もうクリーチャー少ないデッキ全部ＮＯ！ カウンター・モンガーの５マナ使って出した≪魂売り／Spiritmonger≫も即死。
じゃあ黒赤はっていうと、それはサイドボードされるであろう≪たい肥／Compost≫が割れなくて終了。
……≪極楽鳥≫と≪対抗呪文≫は使わずに組むとしたら、じゃあ、うえけいがこの間使ってたデッキをパクる？（笑）みたいな。見た目コピーしたのを少し変えて。ロケットシューズ爆発って感じで。
りょう： なんでそんなネーミングばっかすんだよ（笑）。
つよ： いや、この名前はちゃんとある。ネットで「ロケットシューズ」っていう型があるわけ。……ああ、でも作る前に見たら駄目だね。自分なりにいじった後で見るのが大事。
で、今週はアリーナリーグできちんと調整して。サイドボードの≪ドルイドの抒情詩人／Druid Lyrist≫も、≪雷景学院の戦闘魔道師／Thunderscape Battlemage≫≪簡略化／Simply≫とかも試したけど、≪雷景学院≫は手札で腐ることが判明してボツになったわけ。
りょう： ≪抒情詩人≫って何対策なの？ 何割るの？
つよ： ≪防御円／Circle of Protection≫。
りょう： あ、そういえば今日は≪防御円≫結構居たね。……って、そうそうサイドの話。まさにこの話ですよ。サイドを逐一解説してもらうんですよ。それだよけんつよさん！
つよ： ああなるほど！ ……この≪叙情詩人≫と≪外殻貫通／Hull Breach≫はエンチャント対策。
一応警戒してるのは≪緑の防御円≫と≪破滅的な行為／Pernicious Deed≫だけなんだけど。≪抒情詩人≫が出てると、相手が先に≪破滅的な行為≫を回さないといけなくなる。それに軽量クリーチャーでもあるし。２枚を≪外殻貫通≫にしているのは、うっかり≪罠の橋／Ensnaring Bridge≫がいた時のため。
りょう： この４枚は一斉にあがるの？
つよ： それは相手のデッキによるよ。もし相手がエンチャントを上げてなかったら≪外殻貫通≫とかは完全に手で腐るじゃん。けど≪抒情詩人≫は最悪でも殴れる。そういうのとか考える。
りょう： ほうほう。
つよ： で、≪混沌・秩序／Chaos・Order≫は、これは嘘だったということで（笑）。
シークレットテクとか言ってたけど、明日にはいなくなる予定で。
≪魂売り≫とかの対策として、このデッキは余りにデカイのが出たら止まるから、むしろ≪混沌≫で使って、相手がブロッカー残してても関係ないぜ的に（笑）。でもシークレットテクといいながら投入したにも関わらずほとんど役に立たず。
りょう： うわあ。これ、赤の方で使う人、初めて聞いた。
つよ： で、≪包みこむ炎／Engulifing Flames≫は≪幽体オオヤマネコ／Spectral Lynx≫と≪夜景学院の使い魔／Nightscape Familiar≫対策。
りょう： え？ こんな弱っちい火力、メインに上がるの？
つよ： 上がる上がる。
このデッキ、リジェネレーターで止まるから。他にも≪包みこむ炎≫は同タイプのデッキでタフネス１が多い場合なら上がる。≪氷・火／Ice・Fire≫は普通の同型キャラ用。……自分のデッキ語るのって恥ずかしいな（笑）。
≪たい肥／Compost≫はもう、一時期は４枚にしようと思うくらい。１stバージョンでは２枚だったわけ。貼ったデュエルは必ず勝つわけ。黒赤とか黒単とか。でも貼れなかったデュエルには負けるわけ。２枚とか４枚とかも試したんだけど、２枚にすると引かないし、４枚にするとサイドボードの空き欄が余らなくなる。それに他にもサイドから上げるからメインから差し替えるだけのカードが４枚は無い。だから泣く泣く３枚。
サイドが３０枚くらいあればいいのに（笑）。
りょう： それで≪たい肥≫の効果のほどは？
つよ： 黒と当たったのは４戦中１戦だけど、大活躍だったよ。これはもう今では必須だね。基本的に今は必ず黒はいるから。ウィニーにもコントロールにもいる。……意外に自分がマジックについて色々考えてることが発覚したね。インチキばっかりじゃないんだ。ステキ♪ ……嘘だよ嘘。言ってること適当だからね。騙されちゃいかんよ。八割方ウソ。『けんつよデッキ工房』でたくさんのデッキを作ってますなんて言ったけど、実は家にデッキなんて一個もないからね。……ウソだよ、きちんと作ってはいるよ。
りょう： どっちだよッ（笑）。

「３位にぎりぎり滑り込んで予選通過、くらいの気持ちだったんだけど」
「優勝できるデッキではないんだけどなあ。全部インチキ」
優勝者とは思えないコメントの数々ありがとうございました。
じゃあ来週からはインタビュアーお願いします（泣）。

第二回へ続く