#7「誤解してもらって困るのは、別に運営しようと思ったわけではない」
〜muehler・香川浩之〜

非公式ながら、沖縄最大級の大会「SilverBullet Convention」(注1)。

その運営・ジャッジを長く務められているお二人に聞く
「SilverBullet Convention」こと始め。

香川: SilverBulletの大会も、良く考えたら始めて一年経たない内にやってんだよね。
ml: うん。やってんだよ。
香川: ……すごいね。
全員: ワハハハハハハ!
つよ: なんで始めようと思ったの?
香川: いや、ただ単になんか、RPGマガジンとか見たら「第一回東京なんとか大会」とか載ってて。「おう、大会かあ。なるほど」と思って。
つよ: こういうのを開けば。
ml: 人集まるんちゃうん? って。
香川: SilverBulletに来る人しか知らなかったでしょ。でも、とりあえず大会やってみたらいいんじゃないの? っていう軽い気持ちで。本当に。
ml: SB杯の第一回なんて本当に人集まんねえと思ってたしね。本当はさ、笑ってたよね。「レギュレーション、ホームランド入っていいの?」「アイスエイジってどんなマークだったかしら」みたいな。で、広告もあんな手刷りだったし。手コピーでさ。こうイラストなんか書いてみたりしてさ。コピーして、もう行くとこ行くとこ、お店にも頼まずに壁に貼ってみたりさ。
全員: (笑)
つよ: あの当時でマジック取り扱ってるお店って、多分SilverBulletだけだよね。
香川: だけだよね。一回目の前は。
で、1回目はとりあえずね、沖縄で一番有名なイベントやる場所ってったら、やっぱコンベンションセンターだよなって
ml: あまりにも高いんだよね。
香川: 高かったねー。会場費がね。Tさん、全部出してくれたからね。商品も
ml: Tさんなくしては開催は有り得なかった
つよ: 第1回だけでしょ。コンベンションでやったのって。違う? 結構やってた?
香川: 第1回だけだった?
ml: だけだった。だってもたないんだもん。あまりに赤字でさ。で、二・三軒回ったよね。最初それで始まって、もうちょい安くデカイ所を探して、今の中の町注(2)よりちょっと奥まった所で3回やってから、中の町に定着した。
香川: うん。そうだね。
JUN2: 最初何人来たんスか?
ml: 最初? 最初20人くらい来れば……。
香川: それね、最初さ、32人定員だったわけ。でも60人近く来て。最初よ!? でも外人が半分くらい来てるわけ。で、「どうしようどうしよう」ってあたふたしてる時に「とりあえずくじ引きだ、ああもう。くじ引き!」って(笑)。で、くじ引きで参加できる人決めて。でさ! 面白いのがさ、え、あの時スイスドローだった?
ml: ……違う。
香川: 違うよね。シングルイリミネーションだよねあの時。32名だよ!?
つよ: いいねッ。新しい話が続々と聞ける。今、いい感じだよ。
香川: 来ても参加できなかった人間が30人くらいいて、で一時間くらい経つと何故か40人くらいに増えてて、で最終的には決勝に残ってる人だけしかいなくて、でもフリープレイとかで参加できなかった人の方が強い人がいたんだよね実は(笑)。
ml: へんな話だよね。スイスドローに移行した後も、もう3回くらいやってると、勝率計算するの面倒臭くなって、とりあえず紙バーッと投げて、拾ってマッチング
つよ: でも、なに、俺の発想では絶対自分で大会を運営しようとは、でもまあ一応Tさんていうスポンサーがいるんだけど、そういうのをやろうとかは思わないわけさーね。
ml: いや、あのね、ちょっと誤解してもらって困るのは、別に運営しようと思ったわけではない
香川: 「やったら面白えんじゃねえの?」っていう。
ml: そうそう。で、「俺が面白えからお前もやれよ」みたいな感じ。
香川: うんそうそうそう。で、「結局誰が仕切るのかな? じゃ俺か」みたいなね(笑)。
ml: そうそう。ていうかルール把握してるのがさ、この辺のメンバーしかいないから、必然的に「ジャッジ!」って呼ばれて「はいはい」。「いちいちデュエルのたんびに立つの面倒臭いから、じゃあもうジャッジやるわ」みたいな。
主任: なんていい人なんだ〜。
ml: いやいや、「ジャッジやるわ」はいいんだけど、外人と日本人でもめた時が一番困るのね。
つよ: まあそうだろうね。
ml: もうそのたびに「ヘイTさ〜ん」(笑)。お助けTさ〜んッ。
香川: で、その時に役に立ったのが、4版をコンプリートした上での自分で辞書を引いてた経験。
ml: 香川さんと俺と、直接対決はしてないんだよね。
香川: してないね。うん。大会ではしてない。
ml: こんなに長くやってるけどさ、大会でぶち当たってしのぎ削ったことはないんよね。
香川: だいたい俺らが大会出てないよね。
ml: どっちかがジャッジやってるから当たんねえんよね。
山内: 凄い。なんかキン肉マンとテリーマンみたい。
全員: ガハハハハハハハハハハ!
つよ: 今のは太字だよな!
香川: ハハハハ! それはヤバ過ぎ。勘弁してよマジで。ハハハハハ!
つよ: 一歩間違うとタイトルになりかねない(笑)。
山内: ……俺なんかまずいこと言った?
主任: いや、素晴らしいィ発言でした。いやそれは思いつかなかったよ!

「SilverBullet Convention」。

そのお題で文を募れば、明日にでもサイトを一つ作ることができるくらい、
そこはたくさんの人のたくさんの思いがつまっている。
もっともっと言いたいことはあるのに、
畜生、どうしてこのスペースはこんなに狭いんだッ。以下次号!(つづかない)
ていうか、Tさん、お二人をはじめとする全てのSBCスタッフに感謝。

(注1)おそらくは沖縄で初めてマジックを取り扱ったお店「SilverBullet」。
そこが主催している「SilverBullet Convention」は02年1月現在19回まで開催されています。

(注2)中の町公民館。SilverBulletの裏手にある公民館です。
続く
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