#33「結局マジック始めた段階で、もう、なに……乗っかっちゃってるから(笑)」
〜M〜
ホームマジックの話をしよう>#33「結局マジック始めた段階で、もう、なに……乗っかっちゃってるから(笑)」

今回は中部マジック最古参の一人、Mさんと話します。
普段はあまり話さないMさんが喋ってくれているだけに、回りの人は妙に興奮状態。
さて、最近自前のスタンダードデッキを持つようになったMさんですが、
こないだマジックやってたのはいつくらい?

M: 今回初めてアリーナ参加してみました僕。それでデッキも新調しました。
つよ: もう自分でデッキ組まなくなって久しかったんじゃない? 最後のデッキって何だ?
りょ: ああ、それ聞きたい。
M: うんそうだね。最後のデッキは何かな。最後のデッキは……それこそ、≪スリバー/Sliver≫とかその辺だよ。だって。
全員: ハハハハハハハ!
M: それ以降はネットのコピーしかしてないもん。多分本当に。ネットのコピーか、君達がプロトタイプを作ったデッキの改造しかしてない。……でも、もう≪スリバー≫の時には既にネットのコピー状態に入ってた記憶はあるよ(笑)。
りょ: でもさ、≪精神力/Mind Over Matter≫コンボの原型が出てきた時に、Mさんとヒゲ先生がカードリスト見て「おい、これヤバイ!」「ヤバイ!」って言いながら……。
M: いや違う。あれは結局、カードリストがあってそういう話題が出てたわけ。≪トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy≫と≪精神力≫のサイクルがあるよ、って。あの時はヒゲ先生とずっと研究室にいたじゃん。だからずうっと毎日ネット見てるから、そういう情報がどんどん入ってくるわけ。だから「とりあえず≪アカデミー≫買おう」「≪精神力≫買っとけ」みたいな。……実際、なんだろう、作る過程にはいたけど、自分達のアイディア出したかって言われれば、そんなにたくさんは出してないよね。幾つもないよね。ヒゲ先生は本当に自分のアイディアでデッキ作るじゃん。だけど俺はそんな感じではないはず。
つよ: どちらかって言うと乗っかる方?
M: 乗っかる方。乗っかる方っていうか、結局マジック始めた段階で、もう、なに……乗っかっちゃってるから(笑)。
全員: ワハハハハハハ!
つよ: 何に乗っかったの、最初は? ≪アーナムジン/Erhnam Djinn≫?
りょ: アーニィゲドン?(注1)
M: そう、最初は世界選手権のアーニィゲドンに乗っかって。あれが一回目の時かな。だから本当に、自分で作ったデッキって初期のデッキしかないと思う。黒とか赤緑とか。
つよ: アンティ(注2)してた? アンティしてたでしょ。代理アンティはしてた? あれはモノホンアンティか?
M: アンティしてたよ。モノホンもやってたし。始めはモノホンやってたんじゃなかったっけ。でもやっぱモノホンって言っても「これは強いからダメ」っていうか。……なに、結局捕虜を獲るじゃん
全員: ハハハハハハ!
M: 捕虜を獲ったら、「じゃあこの捕虜がいるけど何と交換してくれるの?」って話になるわけよ。
全員: ワハハハハハ!
M: で、過去に捕まった僕達の捕虜が(笑)「これと捕虜交換して下さ〜い」とか申し込まれたり。
つよ: なるほど。中立地帯で。ワハハハハハ。
M: 「さらにコレとコレ付けますけどどうです?」みたいな取引が行われたりして。
上間: 高価なカードを入れちゃ駄目ですよ。
M: 入れちゃ駄目。全部コモンで勝てる感じ。「10回に1回勝てれば良い!」みたいな。
つよ: 最初から君は「イケイケ大会志向」か? 強いデッキを追い求めるタイプだった?
M: そのへんは香川さん達の話とカブるけど、結局俺達が始めた時は、マジックが入ってきて4版出て、って時でルールがまず分からない。ルールがRPGマガジンに全部は載らないわけよ。「『マジックのカードを解釈しよう』コラム」みたいなのがあって。そんな所を見ながらやってたり辞典引いたり、でしょ。で、ちょうど『Duelist』が出たばかりの時……『Duelist Japan』ってあるだろ。
つよ: その本家の方だろ。
M: うん。それが出たばかりでそれを読んで、みたいな。そうだね、だから始めからトーナメント志向といえばトーナメント志向だったのかも。……ていうか始めはトーナメントがなかった。
つよ: うん、知ってる知ってる。
M: 結局『Duelist』と、あと『Deep Magic』って本があるじゃん。これを誰かが持ってきて、それを初めてみたわけ。で、あれは結構始めの方の本で、「デッキはどうやって作る」「土地のバランスはどうやって考える」「マナカーブはこうやって描く」みたいな戦略的なことがちゃんときっちり書かれている初めて見る本だったわけ。で、それを見て「おおっ! マジックのデッキってこうやって作るのかー」みたいな感じになって。
つよ: 始めからデッキ60枚で組んでた?
M: いや。始めは40枚とかじゃん。
つよ: 謎の70枚デッキとか組んだ?
M: 64枚デッキまでは普通に組んでたよ。ついこないだまで組んでたよ。61枚デッキとか。普通に街でやる分には64枚デッキで、4枚要らないカード入れるのが好きだった。……でも初期のルールでは60枚デッキってルールが無かったわけ。「40枚以上なら何枚でも良い」ってルールだった。だから始めは40枚で組んでた、と思う。あんまり覚えてないな。で、結局トーナメントが開かれるようになって、『Duelist』とかにそういう情報が載るじゃん。そういうのとか、RPGマガジンで「公式トーナメントは60枚以上だよ」って載って、60枚デッキを組み始めたんじゃないかな? …………本当に?
りょ: 訊かないでよ(笑)。その頃俺達マジックやってないもん。
M: 基本的にもの覚えが悪いから(笑)、覚えてないわけよ。……で、結局、まあそれで。あとは某香川氏の甚大なる努力で。
上間: まあ甚大なる努力といか甚大なる被害というか、まあそんなところで。
全員: ハハハハハハハ。

マジックへの復帰に伴い、最近アリーナを始めたMさん。
持ってるカードは古すぎて使えないので寄せ集めの緑青デッキで戦う毎日です。目指せUGマッドネス!
とりあえず≪不可思議/Wonder≫≪ワームの咆哮/Roar of the Wurm≫余っている方、Mさんへ格安トレードしてあげて下さい。
……え、≪霊気の噴出/AEter Burst≫も≪野生の雑種犬/Wild Mongrel≫も足りない?
それコモンじゃん、っていうかそのデッキは本当にUGマッドネスになるんかいな。


続く

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(注1)アーニィゲドン
相手のクリーチャー1体に森渡りを与えるかわりに、コストの軽さに見合わぬ強さを持つ≪アーナムジン≫。つまりは、自分が≪森/Forest≫をコントロールしていなければ、そのデメリットは無いも同然。「Destory All Lands」の≪ハルマゲドン/Armageddon≫と手を結ぶのは自然の道理というものです。
マナブーストで≪アーナムジン≫を素早くキャストした後、≪ハルマゲドン≫で土地にリセットをかけ、場に残った≪アーナムジン≫で相手を殴り倒す。これがアーニィゲドンのコンセプト。

(注2)アンティ:
言ってみれば「賭けカード」。
確か「デュエルが始まる前にデッキの一番上のカードをめくり、それをアンティとして扱う。デュエルに勝利したプレイヤーは相手のアンティを得る。この効果は永続的なものである」とかなんとか(うろ覚え)。
HomeLandを最後にアンティに関するカードは無くなっています。