こんなデッキは札束だ! 第12回 ウルザトロン編 |
所長:や、どうもどうも。 なんだか今日も挑戦者来てるって? 主水:…挑戦者って何?。 僕ら何かの王座守ってたりしたんですか? 所長:ほら、第一回HAMASAIの栄えあるチャンプ集団ですよ、僕ら。 主水:ああ、アレ。 僕としてはいつ陰謀説が再燃するか怖くてしょーがないので記憶から抹消したいというか、黒歴史として葬ってしまいたい事実なんですが…まあそれは置いといてですね、ハイ来てますよ。 所長:どっから?またシロウトさん? 主水:どっちかというとクロウトさんですね。 県下で名高いビートダウナーの殴り屋氏ですよ。 所長:ビートダウナーってなによ? 主水:ビートダウンする人。 所長:君も最近アレだな。だいぶ日本語が不自由になってきたようね。老化? 主水:誰が日本語の不自由な人か。 ビートダウンって思いっきり英語じゃない。 ビートダウニストってのも考えたんだけど語呂が悪かったし。 所長:でも、ダウナーって?なんか自分でテンション下げてく人みたい。 だいたいソレって英語として正しいのか。 主水:何言ってるんですか、世界の警察を自負する某所の大○領が自殺者を「スーサイダー」っていってたんですよ。 言語は水モノですからね、どんどん簡略化して活用形も例外を減らす方向に進化してくらしいんです。 そこへきて米国で一番偉い人がその風潮を推し進めてるんだからここは流行に敏感に反応していかないと時代に取り残されますよ。 赤い人も「時代を作るのは老人ではない」とか言ってたし、まあそんなような感じで。 所長:まあ、いいやもう。 で、今日のデッキは何よ? 主水:ウルザトロンです。 詳しくはコチラをご覧くださいな↓ こんなデッキが札束だ!@殴り屋的『ノリ』企画〜前半 こんなデッキが札束だ!@殴り屋的『ノリ』企画〜後半 所長:コレって喧嘩売ってるのかな? 主水:どうですかね。 わざわざ元のデッキを高くしてくれてるあたりを見るに、妙に親切心が溢れてる気がせんでもないですよ。 むしろ好意に満ちてると取れませんか。 所長:…微妙なトコだな。 まあいいや、とりあえず提示されたデッキの金額は? 主水:今回はワザワザあちらさんで算出してくれてるのでスッゴイ楽ですね。 以下の通りです↓
所長:ん〜高い、高すぎるよ、イイね〜。 主水:さて、コレをどうしましょうか。 とりあえずターボでマナベースをそろえてドッカーンって感じさえ維持すればいいと思うので、まずは各種ウルザ土地を無難に《雲上の座/Cloudpost》にでも変更しますか。 所長:……ん〜どうかな。 そもそも僕ウルザトロン自体あんまり好きじゃないのよね〜。 主水:ほう、昔ウルザ地形使って『る○うに剣心』※注)デッキ組んでた人の発言とも思えん。 所長:何言ってんのよウルザ地形は好きよ、僕。 嫌いなのはウルザトロンっていうデッキだって。 なんていうかそう…間違った勝負師みたいなデッキじゃないトロンって。 主水:……何のことやらさっぱりわからないんですが。 所長:ほら、なんていうの?たとえばさあ、競馬で有り金全部はたいて大穴一点買いして一山当ててね。 で、その金で宝くじ買い占めて3億ゲット〜みたいな感じするでしょ、あのデッキって。 そこが受け付けないのよ。 漢らしく素で引いて揃えてこその華ってもんだと思うので、あんな邪道なデッキは嫌いです。 主水:わかったようなわからんような…まあとりあえず嫌いだってことだけはよくわかりましたよ。 実際問題としてウルザ地形がアンコモンに昇格?したことで結構な金額稼いじゃってるのは確かですし、ここは《雲上の座/Cloudpost》に変更ってことでいいんですよね? 所長:ダ〜メだ!!君は何にもわかっちゃいない。何を聞いてたんだ。 特定の土地揃えてドーン!みたいなプランがダメなんだって。 デキる男は堅実に基本地形の一択でしょ。 主水:は?基本地形じゃ儲かんないですよ、マナ数は。 そりゃまあ、並べたあとで《超次元レンズ/Extraplanar Lens》とか《春の鼓動/Heartbeat of Spring》とかでも大量にマナ出ますけどレアですよ? 所長:イヤ、だからさソレも発想いっしょだって。そんなんじゃダメだって言ってんだろうが。 楽して儲けること覚えると人間が腐っちゃうぞ。 主水:……じゃあどうするの? 所長:《森の占術/Sylvan Scrying》とかやめて《不屈の自然/Rampant Growth》にする。 だいたい手札に土地持ってきてどうするのよ? 場に出せばマナ伸びるのにさ、しかもアンコモンときた。 考えられんよ。 主水:…先が読めてきましたよ。 もう特殊地形いらないとか言い出す気でしょ。 所長:そう、いい加減に僕の想いが伝わったかね。 どうでもいい特殊地形全抜きして全部《森/Forest》に変更だ。 で、デッキから直接土地を持ってくるようにすれば儲かる上にデッキが圧縮できるだろう。 そうすればもう土地なんか引かないからバンバンすごいスペル引ける。 ほら、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》もいらない。 主水:メチャクチャ強引ですね。 土地はまあ…言うだろうなとは思ったんですが、それだけで《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》までいらないってトコまで飛躍するとは思わなかった。 でもね、無理でしょ《不屈の自然/Rampant Growth》だけでデッキの土地全部ブッコ抜くのは。 所長:あたりまえだ。 もちろんムリだから《木霊の手の内/Kodama's Reach》とかモリモリ入れるよ。 主水:どこに? 所長:《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》のスロット空いたからそこに。 主水:ハア…じゃそれで一応マナベースは解決ってことにしといていいですかね。 そうなるとですね、次に控える最大の問題が《歯と爪/Tooth and Nail》なんですが。 コレは強敵ですよ。 なんせ似たようなカードが僕にはサッパリ思いつきませんからね。 所長:は?何が?スンゴイ簡単だよ。 主水:ほう、大きく出ましたね。 何で代用する気なんですか? 所長:《十二の瞳/One Dozen Eyes》だよ!コレで完璧。 主水:……カード名は聞いた覚えがあるんですが何でしたっけソレ? 所長:蟲がいっぱい湧き出たり、デブをズガンと一体出したりタイヘンな悪事を働ける一枚。 主水:…ああ、アレ。ってアレのどこが《歯と爪/Tooth and Nail》に似てたりするスか?承太郎先輩。 所長:う〜んとね、一枚でクリーチャーいっぱい出せるトコとか双呪で9マナのトコとか。 主水:「クリーチャーサーチ」っていう重要な使命はドコに置き忘れてきたんですかね? 所長:だってさあ、しょうがないじゃん。 サーチできなくなったのは進歩のための仕方ない犠牲。 物事はポジティブに考えなきゃダメよ〜。 むしろサーチしてこなくても大量に撒き散らせるようになったんだよ。 1枚でクリーチャー二体とクリーチャー六体でカード効率比べれば《十二の瞳/One Dozen Eyes》の圧勝だし、ワザワザサーチしてくるクリーチャー入れなくてもよくなったんだからスロットの大幅な節約ができたと見るべきだろうが。 そう、もともとウルザトロンてデッキは要らないクリーチャーにスロットを食いつぶされた非効率なデッキだったんだよ!! 主水:………ここはヤッパリ な、なんだって〜。 ってナワヤ風に驚くべきところなんですかね? 所長:…君、今回は妙に冷めてるね。 僕に対する新種の嫌がらせ? 主水:イエ別に。 アナタをほっといたらドコまで行くのかな〜っていう学術的興味から今回は放任する方針に決めてるだけのことですよ。 ささ、どうぞ気にせずお続けになって。 所長:ん〜そう? ま、コレで《隔離するタイタン/Sundering Titan》とか《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》とか要らないのでそのスロットにだな、昨今「緑最強のコントロールカード」と名高い《すき込み/Plow Under》をサイドから引き上げるのだ。 主水:おお、ビビッた。 まともな発言だ。 でも《すき込み/Plow Under》はその名声に比例してタイヘンにお高い商品になってますよ。 所長:わかっとるよそんなことは。 だから《発見の旅路/Journey of Discovery》にする。 毎度毎度で申し訳ないがHAMA研相対性理論によれば相手の土地を二枚戻すのと自分の土地を二枚持ってくるのはおんなじことだからな。 主水:エエそうですね、マッタクもってその通りでございます。 所長:《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》とかは緑単のこのデッキでは残念ながら出せないのでオミットするニダ。 あと目に付くのは4枚の《極楽鳥/Birds of Paradise》と《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》か。 こんなクソ高いレア4枚づつ入れるのはどうなのよ。 まあ、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》は緑単色のこのデッキなら問題なく《ウッド・エルフ/Wood Elves》の方がイイし、《極楽鳥/Birds of Paradise》も《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》の方がイイだろ。 よく見ると《忘却石/Oblivion Stone》も4枚入ってるな。 ま、《忘却石/Oblivion Stone》と《トリスケリオン/Triskelion》を兼ねるってことで《爆破基地/Blasting Station》にでもしとこうか。 《十二の瞳/One Dozen Eyes》との相性も抜群だし。 主水:《精神隷属器/Mindslaver》は? 所長:相手のターンをかっぱいでくるカードなんてコレが初だからな。 似たカードなんてあるわけないのでここは似たような効果ってことで《強欲のトーテム像/Avarice Totem》。 主水:はァ? 所長:パーマネントをギってくるとだな、当然相手は取り返そうとするだろ。 そのためには5マナもかかるので他の行動できないし、クリーチャーとかなら召還酔いにもなるから動けない。 ホレ、実質1ターン奪ったと言っても過言ではない。 しかも相手の厄介なパーマネントに対処できるんだから《忘却石/Oblivion Stone》まで兼ねちゃってるだろ。 おお、《爆破基地/Blasting Station》と組み合わせれば相手のクリーチャーを除去して投げるコトまでできるぞ!! スゴイ、スゴ過ぎる!!! 主水:…………わ〜ホントだ〜スゴイや〜…。 所長:最近じゃレア並に高価な《永遠の証人/Eternal Witness》も放置しとくわけにはイカンので《花の神/Hana Kami》に。 ここでスロットが4枚分余ったので《木霊の力/Kodama's Might》でも入れとくか。 主水:何で? 所長:《花の神/Hana Kami》で拾えるものが少なくてさみしいから。 あとは大きいクリーチャーがいなくなっちゃってさびしいことになった穴埋めも兼ねていると言っておこうか。 で、以下のようなデッキが完成するワケだが。
主水:あ、スゴイ。 いつの間にかサイドボードまで。 《帰化/Naturalize》、《摩滅/Wear Away》、《刈り取りと種まき/Reap and Sow》はわからんでもないんですが《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》は何のつもりですか。 所長:《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》に決まってるが。 拾うも持ってくるも同じだろ。 主水:まあ、なんていうか今回は非常に早かったですね。 完全放置プレイで僕は楽チンだったし。 所長:いつも君がいらん常識とか呼び覚ますから余計な時間食ってるんだろうが。 今日はその分短縮されとるワケだ。 主水:しかしまあ、完成デッキの方を見て「あ、ウルザトロンだ」って思う人がいたら会ってみたいですよ。 どっちかと言うと2004ファイナルズで浅原さんが使ってた「CO」の完全下位版といった方が通りがよさそうですが。 所長:ソレは君、アレだよ。 僕らのっていうかムシロ僕の構築レベルが日本最高峰にかなり近いってコトですよ。 今回は以上だ。 簡単簡単。 主水:ええ、それだけやりたいことやってりゃ簡単でしょうよ。 所長:え?楽でよかったんじゃないの? 主水:まあ、そうなんですけどね…次回からは大変でもアナタの手綱はしっかり握っとかないとな〜って激しく後悔してる真っ最中です。 ハイ。 まあ、今回はそんなところで。 所長:ではまた〜いつか星の海で。 |
※注)…所長がその昔組んでいた妙な茶単デッキ。 気合でウルザ地形を揃えて《アラジンの指輪/Aladdin's Ring》やら《蛇かご/Snake Basket》やらが火を噴く。 赤と黒がタッチされてて《地震/Earthquake》、《彼方からの雄叫び/Howl from Beyond》、《火の玉/Fireball》等が入ってた。 どれが何の技に対応してるかはわかりますよね? ↓大首領のイメージ画像 |