HAMA研的初心者向けブードラ講座(1) |
昨今、県内でもブースタードラフトをする人が増えてきました。 ただ単にパックを開けるよりも、ドラフトをして遊び倒したほうが最後の一枚まで美味しくいただいたという充実感があるものです。 とはいえまだまだ敷居の高いゲームだと思う人も多いよう。 そこで、今回はその敷居を下げるべく、「そもそもドラフトって何?」とか基本的な話からドラフトやったことが無い人やドラフトの経験がほとんど無い人のため向けの知識やらなんやら適当に集めてみました。 よってもうさんざんドラフトしてる人には必要ない内容だったりするかもしれません。 |
まず「ドラフトって何?」って話から。 普段MTGは構築戦をやってる人が多いかと思いますが、ドラフトのような限定戦とは基本的に「何人か集まってパックを開けて、そこから出たカードで現場でデッキを作って遊ぶ」遊び方のことを言います。 ドラフトには何種類かやり方がありますが、今回は通称ブードラことブースタードラフトのやり方を中心に話を進めたいと思います。 普通この手の話では (1) ドラフトの流れ なんて所からスタートするかと思いますが、そうはいかないのがHAMA研のやり方。 やったことが無い人のためにと言うからには「やってみよう」と思ってもらうことこそ肝要。 そこで (1) 人はなぜドラフトをするのか?からスタートします。 とりあえずあなたが《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》が欲しかったとしてカードショップに出かけたとします。 でも大人気の《ボガーダンのヘルカイト》はシングルでも売り切れ。 そこで1パック買って「出ろ〜《ボガヘル》出ろ〜」と念じて開けるとレアには《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》。 「ん〜《ドラゴン》つながりかあ、しっかし構築で6マナ払ってこんな《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》の完全下位生物出すわけないだろ、待機したら一生出てこねーし・・・こんなクソカード作りやがって!」とコモン箱に放り込んで終了。 こんな経験のある人はかなり多いと思います。 大型エキスパンションで350枚前後、拡張エキスパンションで150枚前後のカードがありますがこれらの内で構築で使われるカードはホンの一握り。 では残りのカードは? ただの水増し?スカ、ハズレとしてセットに入っている? 構築しかしない人からすればそういうことになるかもしれませんが、これが限定環境だと話が変わってきます。 限定環境なら《パーディック山のドラゴン》だってかなりのヤリ手。 普段、日の目を見ない皆様にも活躍の場が与えられるのがドラフトやシールドなどの「限定戦」ということになります。 「別にそんなカスレアなんて使ってやらんでもいいじゃないか」という意見もあると思いますが、そういった「構築におけるハズレカード」の大半はリミテッド用のカードとして用意されているのであって「スカ」として入ってるのではないということですね(たまにスカとして用意されてんじゃないかってブツもありますが)。 せっかく用意されてるんだから、本来の用途で使ってやろうというのが人情ってもの。 っと、ココで当然出てくる疑問に 「何で限定戦なんてファオーマットが用意されてるのか?」 ってのがあるでしょう。 やった事のない人に限定戦についてのイメージを聞いてみたんですが、 (1)何をしていいのかよくわからない (2)構築の大会より時間がかかる (3)構築の大会よりお金もかかる とこんな意見が多かったです。 (1)に関してはひとまず置いといて、(2)と(3)については実は逆。 本当は限定戦の方が構築よりもお金も時間もかかりません。 構築戦をするとなるとまずはデッキの情報を集め、自分のデッキを決定し、必要なカードを集め、デッキを回す練習をし…と見えないところでかなりの時間とお金がかかってます(それこそ《ボガーダンのヘルカイト》を4枚買えば相当な金額ですし、集める時間もかかってるワケです)。 その点、ドラフトならば代金は3パック分、時間も4時間程度で全部OK。 それ以外は何の準備も要りません。 仕事や学業が忙しくて構築戦をやりこむような時間が取れない人でもお手軽に遊べるのは実は限定戦だったりします。 忙しい人やたまにお手軽に遊びたい人向けってことですね。 コイツがかなり大きな存在理由です。 しかし、お手軽なだけではありません。 毎回パックから出るカードは変わります。当然、組みあがるデッキも毎回違います。 同じ状況が繰り返されることはほぼ皆無。変化に富んだ奥深さもリミテッドは持ち合わせています。 そろそろ限定戦をやってみてもいいかなと思ってもらえたでしょうか? 限定戦も大きく分ければシールド戦とドラフト戦があるんですが、今回はタイトルの通りドラフト一本で話を進めます。(一般にドラフト戦の方がシールド戦より安上がりなので、よりお手軽に遊べるかと思います。シールド戦の話は、またの機会に。) で、興味をもってもらったと勝手に決めつけて次に移りたいと思います。 (2)ドラフトをするには? ここらで実際にドラフトをするために必要なものをご紹介。 (1) 人 マストで用意してください。一人でドラフトは出来ませんから。 DCIの認定トーナメントで必要な人数は8人ですがそれより少なくてもドラフトはできます。 でも4人は欲しいところです。(2人でできるソロモンドラフトやウィンストンドラフトというのもありますがここでは割愛するので興味のある方はネットとかで探してみてください) (2) 3パック×人数分 好きなパック3つを用意すればいいんですが、使うパックは全員でそろえたほうがいいです。そうでないと収拾がつかなくなることがあります。 ついでに一つのブロックの大型エキスパンションのみか、そのブロックの拡張エキスパンションでパックをそろえた方が色々と都合のいいことが多いです。 例1) ラヴニカ×1、ギルドパクト×1、ディセンション×1、を人数分 例2) 時のらせん×3、を人数分 例3) 時のらせん×2、次元の混乱×1、を人数分 (3) ライフカウンタ、スリーブ、筆記用具 この辺は構築戦でも常識ですね。 ドラフトは終わった後でカードを皆で分けることが多いのでカードを傷つけないようにスリーブは特に重要です。 あとは狂喜やサリッドなどでカウンターを使うことが多いので、おはじきやダイスも多めに用意しておくのが吉です。 (4) 勇気 実は一番重要なのはコレなんじゃないかと思います。 いつも対戦してる面子ではなく、見知らぬ人や初めての店でのドラフトに参加しようというときは特に重要。 これに加えてドラフトが初めてだったりするといくら勇気があっても足りないくらい。 しかし、ドラフトは人数がいないと始まりません。 新規参加者は常に募集してると思って間違いないです。 「面子に入れて」と声をかけてみてください。その時ついでに今まで何回くらいドラフトしたことがあるか(あるいは無いか)を言っておくと、慣れてる人はあなたに合わせてピック時間とかを調整してくれるはずです。 これで必要なものはほとんど揃ったかと。 繰り返しますが勇気は超重要。 すでにドラフト慣れしてる人の中にはドラフト中も試合中も「何でこんなカード取ってるんだよ」とか「こんなカードデッキに入らねえべ」とか「俺と色が被ってるだよ」などと、あなたのよくわからない罵声を浴びせてくる人もいるかと思います。 しかしそこでビビる必要はまるで無し。 シロウトってのは非難される理由にはならんでじょう。最初はみんなシロウトなんだし。 ドラフトに参加してる以上、出資してる金額は同じ。 あまり失礼な物言いをしてくる輩には 「経験浅いからよくわからん、これから覚えるんだから黙っとけ。」 くらいの気持ちで。 経験なんてものは後からいくらでもついてきます。 さて、これらの準備ができたところで実際のドラフトに入りたいと思います。 が、前置きだけで長くなりすぎた感じなのでHAMA研的ブードラ講座(2)に進みたいと思います。 |