CORPS CUPX 観戦レポート6 文:壱@チームOMEGA |
今回男らしくスタッフに名乗り出てくれた壱氏とnaotoc1氏のご協力により、採譜&観戦記事が天から降ってきちゃったのでありがたくここに公開。 ちなみに面白かったデッキ、笑える人同士のマッチアップ等を中心にフィーチャーマッチが選ばれているので何かプレイの参考になったりするかどうかは…おっと、これ以上は俺の口からは言えねえ。 |
Round5 主水@HAMA研vs殴り屋@CORPS 「仕事の依頼だ……主催を斬れ!」 とうとう試合も最終ラウンド。決勝卓の試合を見る前に、忘れてはいけない男の試合をお送りしよう。 その男、CORPS CUPの発起人にしてTeamCORPSリーダーにして県内の様々なチームにその名を連ねる沖縄の《霧衣の究極体/Mistform Ultimus》、殴り屋@CORPS。 スタッフの勧めで、最後となるCORPS CUPに参加できると聞くや、以前から調整していた白ウィニー「殴り屋はやっぱりこれからも殴り屋です!!」を実戦配備。 大会の自作自演を狙いにきた素敵に不敵な不届きものである。 既に現時点で土がついており、優勝の目はなくなったものの、ここで勝てば上位に食い込むことは十分に可能である。 対するは観戦レポート登場3回目の主水@HAMA研。 こちらは、HAMA祭チームシールドにおいて、ショーグン@HAMA研の宇宙パゥワーによる自作自演優勝を果たした、スイートかつビターな過去を持っている。 殴り屋とは対照的に、大会に参加できると聞いてから5分で組み上げた「ブルースカイ(サイド後)」で、悪夢の再来を阻止せんと立ちはだかる。 県内ビッグネームの1人を討ち果たし、県外に勝ち逃げをしたい男。 それを返り討ちにせんと立ちはだかる男。 送り出す者と送られる者、両者の会話が和やかに交わされる。 シャッフル、ダイスロールと、試合へと近づく毎に集中力が高まって行く2人。 スタッフの合図をきっかけに、勝負師達による斬るか斬られるかの50分が始まる。 GAME 1 先攻後攻を決めるダイスで早速運の強さを見せた殴り屋は、初手の運には恵まれなかったか、7枚の手札を見つめたまま熟考。主水の「マリガンの勧め」を撥ね付けるかのようにキープを選択するも、後攻の主水がマリガンを宣言した途端改めてマリガンしようとするチキンぶりを余す所無く見せ付ける。 主水は6枚で手札をキープした。 先攻殴り屋、1ターン目に《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》をプレイ。 主水がこれをスタックに載せたまま考えるポーズを見せ、手札に《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》の存在を匂わせる。 しかし、《勇丸》は無事場に送り出された。 その後のターンも、順調に土地と生物を場に送り込む殴り屋。 一方主水は、島セットからの《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》設置と、青単の動きとしては順調そうな動きを見せていたが、いかんせんマリガン後も他のカードに恵まれてはいなかった。 《枷》でコントロールしようにも、小粒なクリーチャーが雲霞のごとく沸いてでて、相打ち戦術が追いつかない。 《急報/Raise the Alarm》の兵士トークン×2、《陽光尾の鷹/Suntail Hawk》、《灯籠の神/Lantern Kami》、《勇丸》、生物化した《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》といった物量作戦の前に、一気にライフが危険域に達する主水。 《勇丸》を《枷》で連行し、兵士トークンを返り討ちにするも、4点づつダメージを受けていては遠くなく致命傷を負ってしまうだろう。 逆転の一手を求めてライブラリーをめくる主水。 その前に殴り倒したい殴り屋。 決着は間も無くついた。主水の祈りはどうやら天に通じなかったようだ。 《ブーメラン/Boomerang》で《生息地》を戻したりと誤魔化すものの、とうとう殴り屋の寄せては返す総攻撃の前に、主水は次のデュエルへ考えを切り替えることにしたのだ。 主水@HAMA研(0−1)殴り屋@CORPS GAME 2 サイドボードを素早く済ませ、早速始まった第2デュエル。 先攻の主水は手札を覗いた瞬間にマリガンを宣言。 6枚の手札で勝負に挑む。 一方の殴り屋は、《勇丸》×3、平地が1枚という手札に一瞬考える素振りを見せるも、この手札でスタートはネタにしかならないと判断してマリガン。 こちらも6枚からのスタートになる。 序盤はお互いに土地のセットからクリーチャーの展開と《枷》の設置という堅実なゲームがで幕をあける。 しかし、中盤戦から怒涛の勢いでゲームは収束に向かい始めた。 殴り屋の《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を、主水が《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass−Spinner》を餌にした《撹乱する群れ》で打ち消したことが流れを変えた。 続いて主水が自ターンに《尖塔のゴーレム/Spire Golem》をコスト2でプレイしたところで、殴り屋の攻めがピタリと止まる。 タフネス4のブロッカーを突破できない殴り屋。 地上で足止めを食っている敵陣を嘲笑うかのように、《泥棒カササギ/Thieving Magpie》が殴り屋からライフとカードアドバンテージを盗み始める。 止まった敵、潤沢な手札、主水に負ける要素は無い。 そして現れる鋼鉄の猛獣《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》。 スタンダードではあまり見ない制圧兵器の登場に、殴り屋は自分の目を疑い、これから起きる惨劇の予感にすぐさま投了を申し出たのだった。 主水@HAMA研(1−1)殴り屋@CORPS GAME 3 改めて殴り屋が先攻を取った3戦目、殴り屋の怒涛の攻撃が始まった。 1ターン目《鷹》、2ターン目《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》と並べ、順調にビートダウンを始める。 更に押し切ろうと《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》をプレイすると、あいにく前のターンで《トゲ尾の雛/Spiketail Hatchling》をプレイしていた主水はカウンターできず、凶悪な装備品が場に出てしまう。 攻撃してきた《鷹》を《雛》で相打ちに取るも、主水は早くも辛い状況だ。 続くターン、主水は更に苦境に立たされる。追加の《雛》を場に出すも、追加の島が場に出てこないのだ。 これを好機と《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》をプレイ、二刀流の《侍》が仕事人に切りかかる。 《雛》でブロックしてライフは守るものの、《十手》の上に乗ってしまった蓄積カウンターを苦笑いしつつ見る主水。 次のターンには島が出て《枷》を置けるものの、フルタップのため身を守れない。 《矛槍》《十手》で+6/+4された《侍》の攻撃を甘んじて受ける。 その後も、自らの名前を誇示するかのようにクリーチャーを出しては殴る殴り屋と、2ターンに1枚しか出てこない主水の盤面は変わらない。 ようやく《枷》でごまかし始めた主水だが、殴り屋は湧き水のように手ごまを増やし、1本目を髣髴とさせる場を作り出す。 さらに数ターン後には《枷》すらも殴り屋がサイドボードから投入した《天羅至の掌握/Terashi’s Grasp》で3点のライフに変換されてしまい、頼みの綱は2体の《尖塔のゴーレム》だけになる。 態勢を立て直したい主水と、このまま勝利してしまいたい殴り屋の一進一退は続く。 《綺羅》を場に送り込み、《雛》を代償にしたピッチ《群れ》で殴り屋の《急報》を打ち消したりと、手札で出番を待っていたカードで迎え撃つも、過ぎてしまった数ターン分のテンポアドバンテージを覆すには至らなかった。 殴り屋は《十手》《矛槍》と優秀な武器を背景に執拗なまでに総攻撃をかけ続け、とうとうその名前どおりに仕事人をを殴り倒し、勝利という餞別を奪いとった。 主水@HAMA研(1−2)殴り屋@CORPS 殴り屋@CORPS Win 殴り屋@CORPS。 デッキ名:殴り屋はやっぱりこれからも殴り屋です!!
デッキ名:ブルースカイ(サイド後)
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