CORPS CUPX 観戦レポート2 文:壱@チームOMEGA |
今回男らしくスタッフに名乗り出てくれた壱氏とnaotoc1氏のご協力により、採譜&観戦記事が天から降ってきちゃったのでありがたくここに公開。 ちなみに面白かったデッキ、笑える人同士のマッチアップ等を中心にフィーチャーマッチが選ばれているので何かプレイの参考になったりするかどうかは…おっと、これ以上は俺の口からは言えねえ。 |
Round2.主水@HAMA研vsショーグン@HAMA研 「宿命の対決!? 必殺苦労人vs慌てん坊将軍」 第2ラウンドから早くも注目のカードが実現した。 サイトの管理に大会運営、精力的に大会にも出場する、その名に恥じぬ働き者、「沖縄の仕事人」主水@HAMA研。 これを迎え撃つは、リーダーと呼ばれて四半世紀、チーム山内時代に築いた栄光は数多く、やらかした伝説は数知れず。 HAMA研に参加して、とうとう将軍にジョブチェンジしたショーグン@HAMA研。 県内マジックシーンを牽引するため?影に日向にと問わず活動してきたHAMA研同門対決である。 製作時間5分の「ブルースカイ(サイド後)」を携えてきた、固いデッキを好む主水@HAMA研。 そして「HAMA-5COLOR」を不敵に構える亜空間殺法の使い手ショーグン@HAMA研と、見事にプレイヤーの個性が反映されたデッキ選択になっている。それでは実際の試合の流れを見ていくとしよう。 GAME 1 ダイスロールに勝利し先攻を選択したショーグン@HAMA研。 2ターン目までは土地を並べあうコントロールデッキらしい試合運び。 ショーグンのファーストアクション《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》は《卑下/Condescend》でカウンターされ、次に動いたのは主水。 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》をプレイ。 エンドに《長老》で土地を伸ばし、メインで《身代わり》と《鳥》をプレイと、着々とマナを伸ばすショーグンを相手に2点ずつダメージを重ねて行く。 それに対するショーグンは自分のペースを崩すことなく《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》。 主水の手札に控えていた《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を剥ぎ取ることに成功する。 相手のデッキをチェックしながら、思わず吹き出すショーグン。 果たして何を目撃したのだろうか。 それからしばらくは《綺羅》と《身代わり》によるノーガードの殴り合いを見せていたが、ここから試合は激しく動き始める。 主水が《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》を置いた返しのターン、ショーグンはドローした《粗野な覚醒/Rude Awakening》を《鳥》込みの8マナ双呪プレイし、土地による攻撃をかける。 これに対し主水は、ついでに《鳥》までアンタップしようとするショーグンに冷静にツッコミを入れつつ《枷》で《身代わり》を奪い、土地の一枚と相打ちをさせ1ドロー。 その後主水は一気に半減したライフを気にしないかのようにアタックを繰り返す。 《覚醒》を打って少し満足げなショーグンは、勝利という更に上の美酒を得んと打開策を求めてドローを重ねる。 しかし、ショーグンが引き当てた《映し身人形/Duplicant》では《綺羅》を除去できない。 ショーグンは無いよりマシと刻印無しで場に出すが、ターン終了時に《枷》で主水陣営に連れて行かれてしまい、なかなか防衛線を構築できない。 その後は《グレイブディガー/Gravedigger》で《身代わり》を拾い、時間を稼ごうとするも、主水は《袖の下/Bribery》からショーグンの《青の夜明けの運び手/Bringer of the Blue Dawn》をヘッドハンティングするなど、主水の人材引き抜きが成功し、ショーグンが押される展開が続く。 有能な将を次々と離反させられ旗色の悪いショーグンと、《運び手》によって運ばれてくる大量のドローに支えられて盤面を支配する主水。 対照的な展開はゲーム終了まで覆されることは無かった。 ショーグンが逆転を期して放った《けちな贈り物/Gifts Ungiven》からの《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》も、手札の有り余る主水にカウンターされ、ショーグンは大量に並べられた青い島、青い海に沈みこんでいった。 主水(1−0)ショーグン GAME 2 1本目を取られたショーグンは先攻を選び手札を確認後、爽やかにマリガンし6枚になった初手をキープ。 対する主水は静かにキープを宣言した。 1本目と同じく土地を並べあう展開になるも、主水の3ターン目にタップアウトから《時間の名人/Temporal Adept》を出した所からショーグンが活発な動きを見せる。 ターンエンドに《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》で土地を伸ばし、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》で山札をチェック、相手のタップアウトをついて自ターンで《沸騰/Boil》を打つ。 しかしこれは主水が《泥棒カササギ/Thieving Magpie》をタネにピッチで《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》を撃ち、不発。 その後もドロー・ゴーの姿勢を崩さない主水と、どうにかして隙を作りたいショーグンの攻防が続く。 《トゲ尾の雛/Spiketail Hatchling》を呼び、隙を最小限にしつつ攻撃する構えを見せる主水。 対するショーグンは《長老》、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》《極楽鳥/Birds of Paradise》とマナを伸ばしにかかるも、ブロッカーになる《鳥》だけは《名人》によって戻されていく。 細かく《雛》の攻撃を通していた主水、青単の強みを生かし《尖塔のゴーレム/Spire Golem》で隙を作らずに追加のアタッカーを確保、《名人》によって稼いだテンポを活かすかのように続くターンにも《ゴーレム》をプレイする。 相手の体勢を崩そうにも、有効牌をそろえられないショーグン、《永遠の証人/Eternal Witness》をプレイし、改めて島を沸騰させる構えを見せる。 しかしそのターン終了時、主水の《名人》はショーグンの1枚しかない山を対象にする。誘いに乗らざるをえない形で《沸騰》を撃つショーグン。 主水は余裕の表情でこれを通し、カウンターされることなく沸騰する島々。 返しのターンから再び空からプレッシャーとダメージを与えつつ、有り余る手札をバックに土地を伸ばす主水と、《雛》を警戒しながら盤面を整えて行くショーグンの静かな攻防が続く。 交わされるトークはあくまで陽気に、行われるプレイは限りなく冷静に。 再び試合が動いたのは20ターン目、ショーグンの一言が引き金であった。 ショーグンの出した《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》をターンエンドに《名人》で戻した主水に向かい、ショーグンは「え〜フツー。つまんな〜い」と挑発。 触発されたか、主水は「んじゃ普通じゃないところを見せつけてやる」と言い放ち、仕事人がプレイしたカードは《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》。 予想外のデカブツの登場に言葉を失ったショーグンは、《身代わり》によって1ターンを稼いだものの、逆転の切り札に出会うことなく《名人》込みの総攻撃の前に散った。 主水(2−0)ショーグン 主水@HAMA研 デッキ名:ブルースカイ(サイド後)
デッキ名:HAMA−5color
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