#29「「賞品が少ない」みたいなのが強いのは、寂しくなることがありますね」
〜ABSOLUTE ZERO店長〜
ホームマジックの話をしよう>#29「「賞品が少ない」みたいなのが強いのは、寂しくなることがありますね」

競技マジックが一般的になった昨今、
プレイヤーには勿論カードショップ経営者にとっても身近になったイベント、大会。
聞く機会の少ない『運営側から見た大会』の話が出たのでお届けします。
切り出しはけんつよさんのジャッジ話から。

つよ: 前に他のお店でもジャッジの手伝いしてたわけ。ほとんどボランティアでなんだけどね。だってさあ、そこさあ、店員が一人しかいないわけ。そこの大会の運営スタイルってさ、店員が店番しながら一人で32人のジャッジをやってるわけ。
不可能じゃん。あそこはゲームソフトのコーナーもあるし。そうやってるからどうかなあと思ってジャッジを何回かやったわけ。で、大会後に言ったのは「おまえら、大会に参加しに来て一日遊んで帰るんだったら1ブースターくらい買って帰れよ」と。参加費っていうのは結局賞品代に消えるわけじゃん。で、日頃来てないけど今日来てる人っていうのは、地元で大会が無いからこっちに来るわけじゃんね。大会があることに感謝して、売上に貢献するために1パックくらい買って帰れよと。大会終わった後にこっちでパック買ってブードラやってくのも良いし。帰る前に1パックくらい買っていったらどう? みたいな話して。
その時にちょっとその店員さんとも話したわけ。「実際大会開いてみてどうですか?」って、チラッとしたわけ。本当はテレコとか持っていってね、「マジックの話をしよう」でいきたかったけどね。そういう時間は多分あそこの人では取れないと思ったから持っていかなかったんだけど。……大会運営してさ、実際、ZEROでも最近ね、スタンダードとか。
店長: はい。
つよ: これは、企業努力っちゃあ企業努力じゃん。この、公認大会を開くことによって、マジックをやる人を集客しようというウラもあるし、そういう部分も、まあ多少はあると思うわけ。大会が定期的に行われていればマジックを続ける人も増えるだろうから、まあお店のためにもなるっていう。ただ、お店のためになるっていうことで、お店でやることをただウマーウマーされてても困るわけさ!(笑) 別に俺ここの経営者じゃないから何も関係無いんだけど(笑)、ここに遊びに来る人間としては思うわけね。……どうなんでしょうか?
上間: 大人やねえ〜。
つよ: 差支えない感じで話があれば聞いてみたいんですけど。
店長: ……今の「どうなんでしょうか?」は何にかかってたんでしょう?(笑)
全員: ハハハハハハ。
つよ: この辺の話ってどう!? みたいな。
店長: ああ。そうですね、ブードラのように新しくパックを購入する必要の無い、構築戦で公認大会を開くのは「いくらまでを上限として参加費を取っていいですよ」みたいな規定はあるんですよ。でもだいたい、『ブースター1パック代』っていうつもりでウチは500円で設定しているんですけど、この、人数とパックの量で、人数プラスαのパックが付いてないと、ブーたれる人も中にはいますけど。これは書類代やら何やらっていうのがどうしても必要なのは理解して欲しいとは、やっぱ思いますよね。
申請するために出す書類もあるし、終わった後の大会の報告の為の書類もあるし、その大会の時に作ってもらうデッキリストの紙とか、あとはこう、対戦表の紙とかっていうのもやっぱ印刷してるわけで、それは……
最低限その大会の参加費から出してもらいたいものであって、っていうのがあるんで。それだけはギリギリのラインで引いてはいるんですけど、やっぱ「賞品としてパックが少ないんじゃないか」みたいなのが強いのは、ちょっと、寂しくなることがありますね(笑)。
つよ: 実際さあ、普通の店舗がやっている草の根のトーナメントっていうのは、実際儲けている大会なんてどこにもないわけ。グランプリとか、そういうさ、大元がやってる大会はどうかは知らないけど。
店長: ないですね。毎回、それこそ、はい。アシが出る分は宣伝費ぐらいのつもりにならないと、多分やっていられないと思います。
つよ: 別にさ、自分達のいる場所を卑下するわけじゃないけど、この、カードゲーム業界って狭いんだから、もうちょっと参加者側の努力が欲しいなあって、俺は思うわけね。別に県内に限ったことじゃなくてさ、もう多分日本全国どこに行ってもそうだと思うわけ。
上間: そうだね。だってほら、ぎゃざとかにもさ、あっちこっちのおもちゃ屋さんの名前があって『○○杯:8名』とかさ、『16名』とか『20名』とかじゃん。規模的にはさ、100名ライン越えないと、要するに「儲け」っていったらおかしいけど、運営費と大会費と人件費と賞品と、とかでどっこいにならないラインがやっぱりあるわけでしょ。それが「20名」やそこらでね、その上賞品まで出して儲けようなんて、そんなのこれっぽっちもないよ。むしろ儲けないし。儲けようと思ったら2000円取るよ(笑)。
つよ: グランプリとか平然とその金取るからね。あんだけ人数いるのにさ。
なか: 400人とかね。でも会場費とか考えたらそれくらいになるのかも。
つよ: 騙されてるよ(笑)。あれ、数字のトリックだよ。だって、ヤツらはむしろ還元させるつもりで無料で参加させろよとか思うんだけど。
なか: (笑)
つよ: 最低金額でね、むしろ大っきいところが運営しないと、現実的にはそういう草の根の店舗の方が苦労してるわけじゃん。別に僕、福井県のページじゃないから、ホビージャパンの批判とかしないけどさ(笑)。で、例によって俺が酔っ払って暴走して俺しか喋ってないってなるわけよ!
全員: ハハハハハハ!
つよ: なりつつあるわけ! すでに!

少なくとも沖縄では黒字の大会なんてどこにもない。
赤字分を埋めているのは運営者の好意と熱意。
ZEROに限った話ではなく、あなたのひいきのお店だっておそらくそう。
できることなら応えましょう。それが心意気ってもんじゃないですか。

続く