HAMASAI 18th 決勝 入速出やる夫vs.Can 文:Miyagi 編集:HAMA研の主水

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やる夫は正統派の白緑アグロ。
それに対するCanは環境最後に一花咲かせた緑単感染。
この二人は予選のラウンド4で一度戦っており、手の内の大半を曝しているやる夫が情報戦で一歩出遅れる形か

●GAME1

ダイスロールを制したCanが先攻を選択。
お互いマリガンなしで、一本目を開始。

Canは1ターン目《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を置いてターンエンド。
対するやる夫は《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》をプレイするも、《精神的つまづき/Mental Misstep》で打ち消され出鼻を挫かれる。

2ターン目、Canが《森/Forest》をセットから《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を起動しアタック。これでやる夫は毒カウンターが1個得る。
初動を潰されたため《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》を置くのみでターンを返すやる夫。
次ターンに備える。

3ターン目に《戦の大聖堂/Cathedral of War》をセットしたCanが、賛美された《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をレッドゾーンに送り込む。しかし、やる夫はしっかり引き込んでいた《四肢切断/Dismember》でこれに対処。返すターンで《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》をプレイし反撃に出る。

Canは《呪文滑り/Spellskite》に《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack》で+1/+1カウンターを乗せて時間を稼ぐものの、攻め手に回ってこそ真価を発揮するのが感染。守勢に立たされるとやはり苦しい。

ジリ貧のなか、再び攻勢に出る機会を伺い続けるCan。
しかし順調に土地を伸ばしたやる夫は《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》、更に《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》を戦場に追加。2体の《呪文滑り/Spellskite》ではこの圧力に耐え続けることは出来ず、あっという間にCanのライフが削りきられGame1はやる夫の手に。

入速出やる夫 1-0 Can
●サイドボード
・入速出やる夫のサイドボーディング
IN
2:踏み荒らし
2:精神的つまずき
1:押し潰す蔦
1:攻撃的な行動

OUT
2:天使の運命
2:ファイレクシアの変形者
1:忘却の輪
1:本人が忘れたため不明

・Canのサイドボーディング
IN
2:ヴィリジアンの堕落者
3:四肢切断
1:屍百足
1:呪文滑り
1:緑の太陽の頂点
1:活線の鞭

OUT
3:精神的つまずき
1:使途の祝福
1:レインジャーの悪知恵
1:剛力化
3:吠え群れの飢え
●GAME2

Canが再び先攻を選択。
お互いマリガンなしでスタート。

両者、1ターン目から片や《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》片や《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》と激しく動く展開。
続くターンにCanは《戦の大聖堂/Cathedral of War》をセットし、早速相手に毒カウンター2個を進呈。
《呪文滑り/Spellskite》、《極楽鳥/Birds of Paradise》を展開し場を整えようとするやる夫。
しかしCanの手札から飛び出した《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》がその目論見を《粉砕/Shatter》する。
またしても賛美された《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》からのパンチを貰うやる夫。

しかしやる夫も黙っていない。《刃の接合者/Blade Splicer》をプレイし相手を減速させにかかる。

だがCanは順調に土地を伸ばし、笑顔でX=3の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》の頂点をプレイ。2体目の《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》を戦場に送り込む。
頼みの綱のゴーレムトークンを除去され、さすがに顔が引きつるやる夫。

Canは《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》と《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》でアタックし、《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》は《刃の接合者/Blade Splicer》と相打ち。
相手の攻勢の前に思うように動けないやる夫は《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》を置いただけでターンを返す。

ここでCanは《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をセット後、《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》を単体でアタックに出す。
これを通し、7個の毒カウンターを乗せられたやる夫はターン終了時に《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》を起動し《極楽鳥/Birds of Paradise》を育てることを選択。

続くターン、やる夫は《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》を戦場に出し、反転攻勢の構え。
しかしこれはCanの場に《戦の大聖堂/Cathedral of War》が追加されたことで《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》と相殺することを強いられる。

それでもやる夫は《忘却の輪/Oblivion Ring》をプレイし、残りの《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》を対象に。
これで場を平たくすることに成功したかに見えたが、そこにCanの《使徒の祝福/Apostle's Blessing》突き刺さりやる夫の反撃のチャンスを奪った。

入速出やる夫 1-1 Can
●サイドボード
・入速出やる夫のサイドボーディング
IN
1:栄光の騎士
1:漸増爆弾
1:なにか

OUT
3:呪文すべり

・Canのサイドボーディング
IN
1:吠え群れの飢え
1:剛力化

OUT
1:活線の鞭
1:呪文滑り
●GAME3

ついに先手後手が入れ替わり、やる夫の先攻でスタート。
やる夫、悩んだ末キープを宣言。Canも初手をキープすることを選ぶ、

1ターン目《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》から《極楽鳥/Birds of Paradise》と好スタートを切るやる夫。Canは少し考えてから自分のターンに。
《森/Forest》を置き《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》をプレイ。
やる夫の手札から《精神的つまづき/Mental Misstep》が飛んでこないことを確認してから《極楽鳥/Birds of Paradise》を《はらわた撃ち/Gut Shot》で除去。

次のターン、やる夫は《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》をプレイしターンエンド。キープするか悩んだ原因はここにあったか。

相手の出足の鈍さに乗じるCanは《戦の大聖堂/Cathedral of War》をセット。《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》で毒カウンター2個を与え、もう1体《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》を追加する。

3ターン目に《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》を引きこみようやく3マナに届いたやる夫は《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》をプレイし迎撃体勢に。
対するCanは《戦の大聖堂/Cathedral of War》をセットし《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を戦線に追加。

土地が詰まり気味なやる夫は《忘却の輪/Oblivion Ring》で《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を処理することを選択。

《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》に足を止められているCanは3枚目の《戦の大聖堂/Cathedral of War》を置いてからの《呪文滑り/Spellskite》でターンを返す。

どうにか一息ついたもの土地が止まったままのやる夫は《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》をプレイしてマナを伸ばしにかかる。

しかしCanは時間を与えてはくれない。
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をプレイした後、《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》×2で攻撃。
1体は《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》に阻まれるが通ったもう1体には《剛力化/Titanic Growth》がプレイされ、毒カウンターを5個貰う破目に。
合計7個の毒カウンター、そして次ターン賛美×3が確定している《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》。
目前に迫った死を避ける一手てそっとライブラリトップをめくるやる夫。

しかし求めるものはそこになく、やる夫は静かに右手を差し出した。

入速出やる夫 1-2 Can

HAMASAI 18st優勝はCan! おめでとう!!