上で書いた通り、今年のHAMASAIの追加ルールもプレインチェイス。
年末だし、ダイスでも振ってデッキ相性とか無視した馬鹿馬鹿しいゲームを楽しんでもらおうというのが本戦のコンセプトでしたが参加者の皆さんそれなりに楽しんでもらえたようで何よりです。
予選は何の衒いもない通常のスタンダードトーナメントとして開催。
世界選手権前からスタートできたおかげで、リアルタイムでメタの変遷を追っかけながら参加できる予選シーズンになりました。
なかなかない機会だったので、それはそれで楽しんでもらえていればなと思います。
本戦は去年と同じように、次元デッキが10枚に満たない人には10枚になるような枚数追加次元を支給する方式。
で、支給されたのは「名状しがたき例のドア」。
名状しがたき例のドア
次元―? |
(4)―あなたは次元ダイスをもう一度振る。 |
(6)―あなたの次元デッキから次元カードを1枚探す。
その後あなたの次元デッキを切り直し、
その次元カードをその一番上に置く。
その後その次元に次元渡りする。 |
まあ、何とは言いませんが例のドアです。
次元ダイスではなく、通常のダイスを使ってプレインチェイスをするので思い切って勝手な出目まで設定してみました。
最初は1から6まで全部の出目に効果があって、ライフを回復したり毒カウンターを取り除いたりとにかく邪魔にしかならない次元というのを用意してたんですが、テストしてみるとこれが実につまらない。
「振り出しに戻る」というマスばかりが大量にある、子供が作った出来の悪いすごろくのような感じ。
そもそも次元カードはどのプレイヤーも影響を受けるのでオーナーだけに不利に働くというカードを作りにくく、結局は選択肢が多い方のプレイヤーが恩恵を受けれるこの形に落ち着きました。
ちゃんと意図した通り機能してくれていたようなので、作った側としては何より。
去年もそうでしたが、プレインチェイスが噛むとパーミッション系のデッキは厳しいようで勝ち上がってきたデッキはゴブナイト、ボロス、吸血鬼にヴァラクートといったラインナップで完全にビートダウンが勝ち組。
クリーチャーを大きくする次元が多いのはもちろんなのですが、マズイ次元から脱出するためにダイスを振らなきゃならないのでカウンターマナを立てておくのも難しいですからね。
そんなスイスラウンドを潜り抜けてきたのはゴブナイト×2、吸血鬼、そしてボロスアーマーとビートダウンだらけ。
そして今回の決勝は上位4人vs魔王によるアーチエネミー。
ちなみに決勝がアーチエネミーになのは開始寸前に発表だったので、上位4名は予想以上にいい顔をしてくれました。(開催要項に優勝と1〜4位を決定って書いてあったり匂わせてはいました)
前回の決勝は普通のスタンダードだったので面白みに欠け、盛り上がりにも欠けました。
決勝やってる横での残れなかった人達ドラフトの方が盛り上がってたりしたので、せっかくの決勝ギャラリーもつくようなモノ珍しいフォーマットかつこんな機会でもなければまずやれないだろうということでアーチエネミーを選択したのですが・・・。
実際に、ギャラリーもついてかなり盛り上がりもしました。ここ数回では見れなかった光景でした。
しかし空気を読めない計略デッキが火を噴いて1ターン目から魔王の圧倒的優勢。(具体的には1ターン目《磁石のゴーレム/Lodestone
Golem》)
そしてそのまま優勝してしまうというなんとも微妙なオチでHAMASAI 15thはあっけなく幕を閉じました。
全体としては楽しんでもらえていたようなので、このオチだけが残念でなりません。
自作自演やっといて言うなよ、という話ですが。
今回はおそらく歴代HAMASAIのなかでも屈指の準備時間をかけてまして、本当に疲れました。
プロモで出た新規次元カードを日本語化しつつ、裏でコッソリとアーチエネミーの準備もし、よもやの外人さんが予選通過したのでこの怪しいルールモロモロを英訳し、と時間に余裕を持ってスタートしたハズなのに毎日時間がないとブツクサ言い続けるハメになりました。
次回、冬のHAMASAIを開催できる機会が与えられたとしてももうここまで負荷のデカイ運営は無理。
なので2011冬のHAMASAIはもう少し大人しいルールでの開催になると思います。
まあ、開催できたらの話なんですけど。 |
今年の冬のHAMASAIもこれで終了。
今年も日本選手権予選がやってくるのか?とか基本的なことが全くわからない状態なので冬のHAMASAIどころか夏のHAMASAIもどうなるかサッパリの五里霧中なのですが、2011年もHAMA研そのものはユルユルと活動を続けていく予定です。
それがHAMASAIになるかどうかはわかりませんが、何かしらのイベントは必ず開催すると思いますのでその際には是非ご参加くださるとありがたい限りです。
出来ればそれがHAMASAI 16thであることを切に願う次第です。
ではでは、皆様今年もよろしくお願いします。 |
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