「京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)」主催者兼参加者レポート 〜罠を仕掛けたら自作自演で嵌ってしまった男の顛末書〜 byけんつよ |
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やっぱり大会を主催したからにはレポートを投稿しておいた方が良いかなと思い、「けんつよの雑記帳(http://diarynote.jp/d/31867/)」に書いたレポートを加筆訂正して今回投稿しました。 面白いかは兎も角、ヴォリュームだけはありますので、暫しのお付き合いを。 |
●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(開催きっかけ篇) 大会開催のきっかけは三つ。 一つ目は、1月21日に米軍基地内でヴィンテージの大会があって参加したのだが、やはり構築戦で面白いのはヴィンテージがレガシーだなあ、と再確認して何とか敷居の低いヴィンテージ大会を開けないかと思った事。 二つ目は、個人的に大好きなレギュレーションであるヴィンテージの面白さを県内の(特に若手の方々に)味わって貰いたかったと云う事。 三つ目は、この頃、京都旅行のお土産でりょうくんから貰ったTシャツのデザインがあまりにアレなデザインだったので(因みにどういうデザインかはこの大会レポートの優勝者写真を参照してください(泣))をどうにか穏便に処分出来ないかと思った事。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(開催準備篇) そうと決まれば善は急げ。 ちょうどギルドパクト発売前でスタンダードやエクステンデッドのメタゲームが固定されて、皆も食傷気味の今しかない、と翌日にはABSOLUTE ZEROさんのてんちょに大会開催の案と開催日を交渉しに行っていました。 それからが大変。 まずは参加してもらって楽しんでいただくのが第一だと思い、全面代用カード使用可にするのは確定。 後、こまごまと快適に楽しんでもらう為のガイドラインを作成(「けんつよの雑記帳」の1月24日付けの日記がそうです)。 それから、情報を均等に共有してもらう為に連日、「けんつよの雑記帳」で有力メタデッキのレシピと解説を紹介する事にする。 (これが一番大変だった。毎日、ウェブを廻って強そうなデッキを探し、とりあえず作ってみて廻して、長所と短所、キーカードを分析し、使えそうなものをアップしていました。因みに実際廻したら、あまり強くなかったので紹介しなかったデッキも結構有ります) 本当は情報サイトのリンクだけ貼って終わらせても良かったんですが、それだと時間の取れない人が玉石混合の中から玉を探すのが大変だと思ったので、いちいちリストをアップしていました。 (しかも元のレシピは大概英語なのでそれをちゃんとマジック辞書で手直しして。お陰で連日寝不足でした) その後、ちょうど、モンスターさんとABSOLUTE ZEROさんでギルドパクトのプレリリースパーティがあったので、その会場と、このアイランドウォーカーさんで大会の詳細と「けんつよの雑記帳」でデッキ紹介している事を告知しました。 それからは連日、日記の更新と大会参加の勧誘、大会賞品の準備と仕入れに追われつつ自分のデッキを調整していました。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(開催前日篇) M(悪人)にデッキをシェアする事になっていたので、呼びつけて最終調整。 少しスパーリングしながら、動きや本人の好みに併せてカードをチョイスして貰う。 その後、足りないカードを琥珀堂で仕入れ、暫し雑談。 23時過ぎに帰ってきてから、相方は夜勤でいなかったので独り寂しく夕飯を喰べ、自分のデッキの最終調整、当日参加したい人がいた時用の予備デッキ2個を作り、日記をアップしたのが午前4時過ぎ。 その後、大会終了後、デッキ賞を選定している間に書いて貰おうと思っていたアンケートを急遽作成、ついでに予備デッキをもう1個作る。 結局寝たのは朝の8時頃。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(大会開始前篇) 主催が遅刻しては洒落にならないので、何とか11時には起き、風呂に入って、朝飯を喰い、M(悪人)を乗っけて出発する。 定刻5分前に到着。 前日や当日になってキャンセルが相次ぎ、少し遅れると云う人も何人かいたので、最早、時間通りの進行は諦め、のんびりして貰う事に。 きちんと時間通りに来ていた人には悪い事をしましたが、少しでも人数がいた方が良いと判断しました。 デッキリストも事前準備と云っておいたのに、書いてない人もいたし。 まあこの辺は半分予想していました。 結局、大会説明に入れたのは13時半頃。 参加12名(因みに参加者が10名を切ったら二度と開くものか!と思ってました)。 まず、3人ジャッジ制と云う事で自分の他にジャッジを2名募集。閣下と竹ちゃんが名乗り出てくれました。感謝。 ここで、参加者に人数が少ないので、充分なパックが提供出来る様にと、参加者に同意を得た上で追加で参加費を200円ずつ戴くことに。 それだけだと悪いので、賞品に自分がショックランドを追加しました(200円も出しました)。 後、ここで優勝賞品にTシャツがある事とそれを着た写真をアイランドウォーカーさんにアップする旨を話す(もし画像アップを拒否された場合、Tシャツ以外の賞品は繰り下がりと云う恐ろしい事実も)。 更に12人だと普通スイスドロー4回戦ですが、たまにしかヴィンテージをやらないだろうという事で皆に同意を得た上で5回戦に。 他に幾つか質問があって、ペアリングとデッキ入力はてんちょに任せ、愈々大会開始。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(参加デッキレシピ篇) 今回、自分が持ち込んだのは《けちな贈り物/Gifts Ungiven》コントロールに《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》+《Time Vault》コンボを組み込んだクローシスカラーのデッキ。 以下がレシピ。 「Gifts Control & Flame Vault」(※は制限カード)
前もって思いっきりデッキレシピを「けんつよの雑記帳」で晒してあったのに、「どういうデッキか良く判らない」との声があったので一応解説をば。 基本はヴィンテージ版の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》コントロールデッキに《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》+《Time Vault》コンボを組み込んだデッキです。 《Time Vault》 (オラクルテキスト:Time Vaultはタップ状態で場に出る。Time Vaultはあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。あなたの次のターンを飛ばす:Time Vaultをアンタップし、その上に時間(time)カウンターを1個置く。タップ,Time Vaultからすべての時間カウンターを取り除く:このターンに続いて追加の1ターンを行う。この能力は、Time Vaultの上に時間カウンターが置かれている場合にしかプレイできない)は本来ターンの前借りをするカードなのですが、自分自身の能力で繰り返しアンタップ出来る点を利用して、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》とのコンボで無限ダメージを叩き出すのが基本的な勝ち筋。 2枚6マナコンボ(しかもパーツは1枚ずつしか入れていない)なのでコンボデッキの割りにスピードはそれ程速く有りませんが、基本的にはカウンターデッキでも有るので、コンボを決める為の阻害カードを打ち消したり、コンボ完成まで時間を稼ぐのは充分可能です。 また、万が一《真髄の針/Pithing Needle》や《無のロッド/Null Rod》等でコンボに対策されたり、スピードの速いデッキと当たったデッキとの対戦時の為に追加の勝ち手段として《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》が入っています。 そして、デッキのキーカードは《けちな贈り物/Gifts Ungiven》と《埋め合わせ/Recoup》です。 《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で持ってくるのは基本的には(《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》、《埋め合わせ/Recoup》の2枚がまずほとんどの場合確定で、残りの2枚は、《修繕/Tinker》、《燃え立つ願い/Burning Wish》、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》かマナソース若しくは打ち消し呪文等のその時必要なカードになります)。 《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で何を持って来るかをマスター出来れば、まず動きは理解出来ると思います。 サイドは《燃え立つ願い/Burning Wish》用のサイドカードとして、《強迫/Duress》、《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》、《残響する破滅/Echoing Ruin》、《紅蓮地獄/Pyroclasm》、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》。 この内、《強迫/Duress》と《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》は場合によってサイドインする事も有ります。 《無効/Annul》は場に出ること自体がそもそもヤバいアーティファクトやエンチャント対策。 《暗黒破/Darkblast》は《Gorilla Shaman》、《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》やゴブリンデッキ等のタフネス1が多いデッキへの除去。 発掘付きなので《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で確実に手札に持ってこれるのが採用の決め手です。 場合によっては《仕組まれた疫病/Engineered Plague》の方が良いかもしれません。この辺は好みで。 一応使い方次第でタフネス2までは除去出来ます。 《紅蓮破/Pyroblast》は無論青対策。今回は3枚としましたが、2枚くらいでも良い気もしました。 《荒残/Rack and Ruin》は主にスタックス系のアーティファクトを並べるデッキ用。無論、普通のアーティファクト除去としても使います。 ギルドパクトが使えるようになったら《破壊放題/Shattering Spree》とどちらにするか迷う所です。 自分なら多分《残響する破滅/Echoing Ruin》の方を外して《破壊放題/Shattering Spree》にすると思いますけれど。 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》は主にドラゴンや《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》や《永遠の証人/Eternal Witness》型の《ドルイドの誓い/Oath of Druids》対策。 無論、墓地を使い倒すデッキには投入します。出来れば3枚にしたかったのですが、スロットの都合上2枚に。 デッキの扱いは一度覚えてしまえば割りと簡単ですが、無論慣れるまでの練習は必須です。 因みにコンボパーツを各4枚積みしたフレイム・ヴァルトと云うヴァージョンも最近好成績を収めていますが、その辺は好みですね。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(大会本番篇) 1回戦:りょうくん(緑単ストンピィ) 一本目、後攻。 相手は《野生の犬/Wild Dogs》スタート。こっちはとりあえず土地置いてエンド。 返しの《怨恨/Rancor》は《Force of Will》(コスト《Mana Drain》)。 次ターンも土地出してエンド。返しで《スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite》は通し。 次ターン《Sol Ring》から《修繕/Tinker》で《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》。 相手はそのままエンド。 返しでアタックするとスルー。 次のアップキープで《野生の犬/Wild Dogs》が寝返って(忘れていたらしい)、《スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite》がアタック。 《野生の犬/Wild Dogs》でブロックすると《Bounty of the Hunt》から《Bersark》×2! 幸い《Mana Drain》があったので、2発目の《Bersark》を打ち消して勝ち。 二本目、後攻。 相手、セット《森/Forest》、《Black Lotus》から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《怨恨/Rancor》、《頭蓋骨絞め/Skullclamp》! 幸い手札に《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》があったので、返しで《Force of Will》を握りつつ、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=1でプレイ。 一回リセット後、相手が《隠れたるテナガザル/Hidden Gibbons》、次ターン、《野生の雑種犬/Wild Mongrel》。 ちまちま2点ずつ殴られながら、《燃え立つ願い/Burning Wish》で《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》を入手して、何とかマナを揃えてから相手のエンドに《けちな贈り物/Gifts Ungiven》(《修繕/Tinker》、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》、《埋め合わせ/Recoup》、《Black Lotus》で後者2枚が手札に)。 次ターン、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》+《Time Vault》コンボを決めて勝ち。 通算 1勝0敗(2−0) ジャッジ業としては、試合中、他のテーブルから《黒の万力/Black Vise》のオラクルについて質問があったくらい(今はダメージを与える能力がアップキープの開始時にスタックに積まれます(現物のカードテキストではアップキープの終了時になっている))。 2回戦:壱くん(緑赤ビートダウン) 一本目、先攻。 相手1マリガン。土地と《Mox Jet》を置くと、返しでいきなりメイン《隠れたるゲリラ/Hidden Guerrillas》!やる気満々ですな。 幸い手札の残りのマナソースが土地だったので、コンボまでの時間が稼げ、手札が《Mana Drain》、《Force of Will》、《燃え立つ願い/Burning Wish》、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》、《Time Vault》でパーツが揃う。 より安全にと思い、《燃え立つ願い/Burning Wish》で青いカードをと思い、誤ってインスタントの《無効/Annul》を持ってきてしまう。 その後、青2マナ残して、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》をプレイするとスタックで《酸化/Oxidize》。 これを《Force of Will》すると相手は投了。 そこで、そう云えば《無効/Annul》はインスタントでは?との指摘が壱くんからあって初めて自分のミスに気付くが、一応《Mana Drain》が手札に有った旨を伝えると納得してくれました。 一応プレイミス−中度とし、自分にだけ警告を出す。 今考えるとプレイミス−重度でゲームロスにすべきだったかも。 でも、なるべくルールレベルは低めにすると云う大会だったので中度にしたけれど。 二本目、後攻。 相手が《スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite》、《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》と展開してる間に、2ターン目、《修繕/Tinker》から《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》降臨。 程なく投了される。 通算 2勝0敗(4−0) ジャッジ業としては、制限カードが2枚入っていた方が居て、流石にこれは不正なメインデッキになるので、ネクストゲームロスの裁定。 3回戦:リー(《食物連鎖/Food Chain》ゴブリン) 一本目、先攻。 土地置いてエンド。 返しで《Mox Ruby》からの《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》を少し悩んでから《Force of Will》(コスト《渦まく知識/Brainstorm》)。すると土地のセットは無し(笑)。 エンドに《Ancestral Recall》。 次ターン、《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》、《Mox Jet》、《Mana Crypt》とプレイ。 相手はまたも土地が出ず、今度は《蛮行ゴブリン/Goblin Vandal》。 これは手札にカウンターが無く、仕方なくスルー。 ターンエンドに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイ。 《Mana Crypt》で3点貰って、土地をプレイ。 《燃え立つ願い/Burning Wish》で《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》を持ってきてエンド。 返しのリーの《蛮行ゴブリン/Goblin Vandal》アタックはサヴォタージュ能力を起動して、《Mox Jet》を破壊。 スタックで、《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》と《Mana Crypt》から4マナだして《けちな贈り物/Gifts Ungiven》(《修繕/Tinker》、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》、《埋め合わせ/Recoup》、《Black Lotus》で後者2枚が手札に)。 相手はそのまま土地が無い様でそのままフルタップでエンド。 次のターン、またも《Mana Crypt》で3点貰って、ちょっと痛いが、幸い相手がフルタップなので、セット《Black Lotus》サクリファイスで黒3マナ出しておいてから《埋め合わせ/Recoup》(対象は《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》)プレイ、墓地から《Black Lotus》、《Mox Jet》、《修繕/Tinker》(追加コスト《Mana Crypt》)プレイして《Time Vault》を場に出し、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》でコンボを説明して勝ち。 二本目、後攻。 リーが散々悩んで初手をキープしてスタート。初動は《Taiga》、《Black Lotus》でエンド。 こっちは《島/Island》、《Mox Sapphire》、《Mox Ruby》でエンド。 次ターンもリーは土地を置いてエンドしたので《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイするとスタックで《赤霊破/Red Elemental Blast》→《Force of Will》(コスト《渦まく知識/Brainstorm》)→《赤霊破/Red Elemental Blast》。 手札にまだ《Force of Will》が有ったが深追いはせず打ち消される。 次のターンは土地を置いてエンド。 返しで漸くリーに動きが。土地を置いてから《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》プレイ。これはスルーして2点貰う。 次ターン、こっちは特に動き無し。 返しのリーは《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》で殴って2点。何故か《Black Lotus》をサクリファイスしてからの《食物連鎖/Food Chain》。 これもスルー。 エンドに《神秘の教示者/Mystical Tutor》で《修繕/Tinker》を持ってくる。 自分のターンになって、《修繕/Tinker》(追加コスト《Mox Sappire》)をプレイすると3度目の《赤霊破/Red Elemental Blast》が飛んでくるがこれは《Force of Will》(コスト《けちな贈り物/Gifts Ungiven》)して、《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》降臨。 程なく投了される。 通算 3勝0敗(6−0) 4回戦:竹ちゃん(ファイナルファンタジ) 一本目、後攻。 自分は1マリガン。相手のスタートは《Mox Jet》プレイしてから《空僻地/Glimmervoid》セット、《Mox Sapphire》と置かれ、《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》をプレイされるが、これはマズいので流石に《Force of Will》(コスト《神秘の教示者/Mystical Tutor》)する。 暫くドローゴーが続いて、相手の《Ancestral Recall》、《Time Walk》も通し(手札に打ち消し呪文が無かった)。 すると相手は《修繕/Tinker》(追加コストは確か《Mox〜》)プレイから暫く悩んで、《三なる宝球/Trinisphere》。 てっきり、《記憶の壺/Memory Jar》か《精神隷属器/Mindslaver》か《白金の天使/Platinum Angel》辺りと思っていたのでこれは意外だった。 幸い土地のドローに恵まれたので、相手は打ち消し呪文が積まれていないと踏んで《Time Vault》をプレイ。 返しで《作り直し/Reshape》(追加コスト《厳かなモノリス/Grim Monolith》)をX=4でプレイされる。 X=6じゃなかったので《精神隷属器/Mindslaver》ではない(だったら起動されると負けてしまう)と云う事で比較的気楽にスルー(と云うか打ち消しが無い)。出てきたのは《威圧の杖/Staff of Domination》。 それで、次ターンに《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》をプレイして、これも通り勝ち。 二本目、後攻。 ここに来てサイドインしたカードの引きが良い。 相手2ターン目の《金属細工師/Metalworker》は《無効/Annul》。 2体目はスルーして、返しで《荒残/Rack and Ruin》で《Mox Ruby》もろとも破壊。 相手がマナに苦しむ中、着々とコンボ完成に向けカードを揃えて行く。 《等時の王笏/Isochron Scepter》はスルーして(刻印《最後の賭け/Final Fortune》)、《Force of Will》を握りつつ、《燃え立つ願い/Burning Wish》(《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》を持ってくる)、《Demonic Tutor》をプレイすると相手は後がないと覚悟したのか、《白金の天使/Platinum Angel》無しで《等時の王笏/Isochron Scepter》を起動。 しかし追加ターンでも答は見つからなかったらしく、勝ち。 通算 4勝0敗(8−0) ジャッジ業としては、デッキリストに明らかに別のとあるカードと判る記入ミスが有るとの報告がリスト入力していてくれた主任から有り、散々悩んで重度の警告の裁定にし(本来ならばゲームロスでもおかしくは無いが、非公認だし、敷居を低くしていたかったので)、本人に伝える。 5回戦:naoto.cくん(《ドルイドの誓い/Oath of Druids》) 代用カード制限無しと云ったらメインとサイド75枚全て代用にしてきた剛の者。 一本目、先攻、自分1マリガン。 相手が《不毛の大地/Wasteland》ばかり引いてきてゲームが長引く。 一応、《Mana Crypt》のお陰で何とか《知識の渇望/Thirst for Knowledge》等をプレイ出来るが結構苦しい。 本来なら《Mana Crypt》のコインフリップでとっくに負けてもおかしくないくらいターンが経過したのですが、運良く3点貰わずに済みまくる。 不毛の大地で土地を壊されて減っていたマナ発生限が充分に回復してから《けちな贈り物/Gifts Ungiven》(《修繕/Tinker》、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》、《Mox Jet》、《Mox Ruby》で後者2枚が手札に)。 次ターン、手札に有った《埋め合わせ/Recoup》(対象《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》)からやりたい放題やって、《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》を出しつつ《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》+《Time Vault》コンボまで決まる勢いだったので相手に続けるか聞くと投了される。 二本目、相手が事故。 土地1枚から3回《渦まく知識/Brainstorm》をプレイしても2マナしか出ない状況。 そうこうする内にこっちは《Time Vault》を通して、次ターンに勝つ算段。 ここで、相手が《Underground Sea》を引いてきて《強迫/Duress》をプレイして、《強迫/Duress》、《無効/Annul》×2、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》から《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》を落とされる。 こっちも返しで《強迫/Duress》すると、手札は《Force of Will》と《ドルイドの誓い/Oath of Druids》。取りあえず手札に《無効/Annul》×2が有るので《Force of Will》を落とす。 ここで時間切れになるが、相手は勝ちの目が無いと云う事で投了される。 通算 5勝0敗(10−0) と云う事で見事に?自作自演気味な優勝。 因みにこのラウンドで後手1ターンキルが発生しました。 後、相手にオラクルを聞かれたのカードはダントツで《Time Vault》、ほぼ毎回聞かれました。 他には《Mana Drain》、《Mana Crypt》(この2種類は自分が持っているのが英語版じゃなかったからだと思う)と《Lidrary of Alexandria》(7枚ちょうどじゃないとカードが引けないくだりとか)を聞かれましたが、一応全部聞かれると予想していてオラクルを準備していたので問題は起こらず。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(賞品授与篇) ひとまずデッキ賞を選定する為に時間稼ぎ兼今後の参考用に作成したアンケートを書いて貰って、皆のデッキリストに目を通す。 試合中は竹ちゃんのデッキがキレていて良いなあと思っていたのですが、上には上がいるもので。 デッキ賞(5名、上からキレてる順):ランダムでレアのフォイル(《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》、《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》、《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu》(HPLさん提供)、《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》、《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》(チームUKさん提供)、《光り輝く炎/Brightflame》(壱さん提供)、《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》、《疑念の影/Shadow of Doubt》の中から)を1枚ずつ もりちゃん(青赤スタックス) マツケンくん(《停滞/Stasis》) 竹ちゃん(ファイナルファンタジ) 壱くん(緑赤ビートダウン) りょうくん(緑単ストンピィ) 他にも今回出した賞品。 1ターンキル賞(斬られた人に):1パック 竹ちゃん(因みに斬った人は閣下) ランダムラッキー賞(てんちょが12面ダイスを振って決めました):《草むした墓/Overgrown Tomb》(ラヴニカのショックランドから本人が1枚好きなのを選んでチョイス) M 12位(もう少し頑張りま賞):《特権階級/Privileged Position》、フォイルアンコモンセット(《イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmage》(壱さん提供)、《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》、《貪る光/Devouring Light》、《悪夢の虚空/Nightmare Void》、《地底街の手中/Clutch of the Undercity》)、ギルドパクトコモン4枚コンプリートセット(琥珀堂さん提供)、乾燥梅干し(Mさん提供)。 11位(ブービー):《大闘技場/Grand Coliseum》、《狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu》、《動員令/Mobilization》、《Lim-Dul's Vault》、《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》×3。 10位(キリ番):《不実/Treachery》、イラストレータサイン入り《ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda》、褒章プログラム兵士トークンカード、ポータル三国志スタータ。 9位:《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》 8位:《這い集め虫/Gleancrawler》 7位(キリ番):ブースタ1パック、《Fastbond》、《コビトカバ/Pygmy Hippo》、《Contagion》、《Pyrokinesis》、《Bounty of the Hunt》、ファットパック封入フォイル基本土地&フォイルコモン×3 6位:《疫病沸かし/Plague Boiler》 5位(キリ番):《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》、《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》、褒章プログラムフォイル《サイカトグ/Psychatog》 4位:ブースタ2パック、《硫黄泉/Sulfurous Springs》、褒章プログラム兵士トークン 3位:ブースタ2パック、《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》、未開封ヴァンガード8種 2位:ブースタ5パック、《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》、《浄化の瞑想/Cleansing Meditation》、未開封神河物語トークンフィギュア 1位:ブースタ10パック、《神無き祭殿/Godless Shrine》、金閣寺Tシャツ(笑)、ウルザズサーガストレイジボックス、外国製プロキシパワー10、乾燥梅干し(Mさん提供) ブースタ一応も21パック、ショックランド2枚と《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》をはじめ、鼻血が出る程、身銭を切りました。 それでも20人集まったとき様に多めに賞品を準備したんで少し賞品が余ったんですけれどね。 次の機会に持ち越し予定。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(アンケート篇) デッキ賞を選んでいる間に書いて貰ったアンケートはこんな感じです(但し問3は賞品授与の後に書いて貰いました)。 ○ヴィンテージ大会についてのアンケート ※このアンケートは無記名で結構です。但し後日、ご意見の一部を「けんつよの雑記帳」にて紹介する予定(あくまで予定)ですので、ご了承下さい。 問1.今回の大会は、楽しめる雰囲気の大会でしたか(「はい」か「いいえ」だけでも構いませんが出来れば理由も添えて下さい) 問2.このような大会があればまた参加したいと思いますか(「はい」か「いいえ」だけでも構いませんが出来れば理由も添えて下さい) 問3.今回の賞品の量、分配について、どう思われますか(例:けんつよはケチだと思う、もっと上位に賞品を増やすべきだ等) 問4.代用カードの使用について、どう思われますか(例:今回のままで良い、枚数制限を設けるべきだ、使用すべきではない等) 問5.その他のけんつよのしつこく、くどい指定についてどう思われますか(例:もっと適当で良いと思う等) 問6.「けんつよの雑記帳」にて大会前日まで、ヴィンテージの情報を連日更新しましたが、ご覧になられましたか(またご覧になった方はどう思われましたか。ご覧になられなかった方はその理由をお教え下さい) 問7.その他にご意見・ご感想がありましたらお聞かせ下さい ※自分を除く参加した11名にてんちょ、主任、後から大会を見に来ていたゲの14名に書いて貰いました。 問1については、全員が「はい」と嬉しい結果。それを目指していたので。 理由としては、「普段使わない(使えない)カードが使えた事」、「意外にヴィンテージ環境が壊れていなくてゲームとして楽しかった」、「大会が円滑に進行していた事」を挙げておられる方がいました。 問2は概ね「また参加したい」という回答。「都合がつけば等、条件が噛み合えば参加したい」という意見も含めば全員。 理由としては「今回くらいの敷居の低さなら」、「賞品が豪華で良かった」、「ヴィンテージ環境が好き」と云う意見が有りました。 また、「シーズン化を熱望」と云う声も有りました。 問3は「充分満足出来る質、量」だったと云う意見が大勢で一安心。逆に「身銭を切りすぎ」等、心配する声も結構有りました。 他には、「もっと増やしても良い」と云う方がお一人いたのでちょっと残念(もっと欲しいの?)。 また「賞品の量は気にしない、逆にインフレ化は歓迎しない」と云う意見も有りましたので、その辺りは今後の課題にしたいと思います。 問4は「今回のままで良い」という意見が殆ど。 「カードが無い事が「不参加の理由」になってるので是非今後もこのままで」と云う声も有りましたし、自分もそう思って「代用カード無制限」にしました。 ただ、「枚数制限が有れば、それはそれで燃える」と云う声や「別フォーマットで枚数制限有りの大会を開いては?」と云う意見も有りました。 また、今回ワープロテキストのみの代用カードもオッケーにしましたが、「見づらいので(※声を大に出来ませんが)イラストのある代用カードのみにしては?」と云う声が有りました。 一応、自分の主催の大会は現状維持で、ヴィンテージかレガシー等の普段余り開かれないレギュレーションの大会にしたいと思っています(2サイクルハイブリットはTOMMYSリーグが有りますから安心です)。 問5は「あれくらいしつこく説明しておいた方が問題がなくて良い」と「何を持ってしつこいと云うのか判らない」が殆ど。 約一名ずばり「しつこい」と云われましたが、それは自覚しているのでこういう質問をした訳で、どう「しつこい」のかが聞きたかったかな。※注1) 問6は2名を除いて見てくれたとの事。 その2名も自宅にウェブ環境が無い為、見れなかったと云う事なので、連日やった甲斐は一応あったのかなと。 一番の目的はプレイヤ間の情報格差を失くす事だったので(自分に情報を公開する事には何のメリットも無いものね)。 ただ、「ウェブを見れない人の為のフォローが欲しかった」と云う意見が有り、それは個人的にはチーム内で見れる人がプリントアウトしてチーム皆に配るなりしてくれるだろうと甘く見ていました。 次回の課題にします(でも正直日記を連日更新するだけでもキツかったんですが…次回が有れば検討します)。 後、「デッキの紹介順でコンボが早めに紹介されていたのが寂しかった」と云う声が有りましたが、それは意図的に難易度の高いデッキ、現在上位に来ているデッキから紹介した為です。個人的に聞いてくれれば、幾らでもアドヴァイスはしますよ。 「デッキは決まっていたので参考として見ていた」、「解説がついていて良かった」と云う声も多かったです。これは狙い通り。 「参考ウェブサイトの直リンクだけやって、あそこまで詳しくやる必要は無いのでは?」と云う声も有りましたが、それだと時間が無い人が辛いんだよね。一応ある程度の共有情報を持った上で自分なりのデッキの工夫や更なる情報収集をして欲しかったので。 問7は主に自分への労いの言葉と(感謝)、「初めてにしては成功した大会では?これから続ければ浸透して行くかも」と云うお言葉、「日頃ヴィンテージに触れていない若手にもっと来て欲しかった」と云う自分もまったく同感な意見が有りました。 また、記名してアンケートに答えてくれた方もお二人居られました。 その他にもアンケートにご協力してくれた皆様、ありがとうございます。 ●京都金閣寺事件(笑)杯(ヴィンテージ)話(打ち上げ篇) その後、金閣寺Tシャツを着けての恥ずかしい写真撮影。 云い出しっぺが逃げる訳にもいかず。 大人しく自分の仕掛けたトラップに突っ込む。 しかし、そこはけんつよですから、抜かりは有りませんよ。 万が一、優勝した時の為に仕込んでおいたネタをここで炸裂させる。 その日の自分の服装はジーンズに白の長袖Tシャツの上から紺のTシャツを重ね着をしていたのですが、撮影する為に、紺のTシャツを脱ぐと… 「HAMASAI 6TH」で貰った「IラヴTY」Tシャツ(これがまた恥ずかしいTシャツなんだわ)!※注2) 一応、笑いはそれなりにとれました(泣)。 撮影時はけんつよのマゾな部分が充分刺激されていました(笑)。 挙句、何のプライバシ保護にもなってない修正が入ってウェブ上にアップされたし。 暫く、雑談したり、トレードしたりしてから、自分、ゲ様(神)、M(悪人)、りょうくん、リー、壱くんの6名で普通の焼肉屋に行って、ゲ様(神)の奢りで呑み喰いして、一日が終了。 その日は帰るなりさっさと日記をアップして、割とすぐ寝ました。 何はともあれ、好評だったので、機会を狙ってまた何らかの(多分ヴィンテージかレガシーの)大会を開きたいと思いますので、その際は皆様、宜しくお願い致します。 最後に、会場を提供してくれたABSOLUTE ZERO様、デッキリスト入力やマッチングを手伝ってくれたてんちょ様、主任様、ジャッジを手伝ってくれた閣下様、竹ちゃん様、賞品を提供してくれた琥珀堂様、チームUK様、HPL様、M様、壱様、そして大会に参加してくれた皆様、なりより良く頑張った自分自身(笑)にこの場を借りてお礼を云いつつ、それではまた次の投稿記事で(あるのか?)。 |
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主任による注釈 ※注1)・・・しつこいって回答したの僕です。だって「しつこいと思いますか?」っていわれたら「その通りだな」と思うし、出場してない人間はそれ以上は答えようがね…。 ※注2)・・・以前、何かの折に出た「HAMA研をブランド化して商品展開により儲けよう」という計画の第一弾として作成されたTシャツ。 ↓こんなロゴが胸に入ってる。 なんだかどこかで見たことあるようなロゴだが気にしちゃダメだ。 ちなみにT・Yはショーグンのイニシャルである。 そしてこのロゴの発案者もショーグン。 自ら天上天下の晒し者になろうという気概はまさに大器、ショーグンの名に恥じない。 ベースになるTシャツはショーグンに選ばせたのだが、Tシャツというよりも紳士肌着っぽくて哀愁が漂うためか着こなすには大人のセンスが要求される。 とりあえず、HAMA研所員全員に配布して年末のHAMASAIには着せて出撃させてはみたものの内外ともに露骨に不評だった…。 自分で作成しておいてなんだが、これを着て往来に出るのは正気の沙汰ではないなと思ったため、主任は一度も袖を通したことがない。 |