4回戦。vs や君の青黒8ヒッピー。
都道府県選手権でベスト8に入ったデッキだ。正直キビしい……が、こっちだってメインからプロ黒が入ってる。五分の勝負と思いたい。
やるしかねえぞ。
試合開始。
クリーチャーデッキの対戦らしく、リングの中央で足を止めて殴り合う。
エンチャントで強化された白の生物が殴りかかる。
ヒッピーが飛びメロクが鉄壁の防衛線を走らせる。
十手が十手を破壊する。
……互いに譲らず1―1。
殴り合うデッキのはずなのに、気がつけば残り10分だった。
「りょうさん、ここでドローしたってお互いが落ちるだけだ。……引き分けそうになったらダイスで勝負を決めましょう」
や君が紳士協定を申し出る。
断る理由なんてない。もちろんOK。
……しかしそれはそれとしてだ。
残り10分は倒すことだけに全力を傾ける!
そして再開する10分限定の殴り合い。
劣勢だった。や君の十手の前に、沈黙する白クリーチャー達。
このままだとやられる。
トークンがのった十手を振りかざすあの≪極楽鳥≫を止めないと、10分を待たずして殺される……!
でもなんとかギリギリで間に合った。
起死回生、1枚ざしの白ショールで、十手でパンプアップした≪極楽鳥≫の戦闘ダメージを跳ね返す!
ダメージを与えなかったことで十手にはトークンが乗らない。(※追記2)
これでや君の十手のトークンは0個だ。
そしてや君の場にいるクリーチャーは≪極楽鳥≫しか残っていない。
オッケー、これであの十手はただの置物。
なんとか凌いだみたいだ。さあ、こっから形勢逆転!……といきたかったが、結局攻めきれず10分が過ぎた。
勝負の行方はダイスに預けられる。
や君のふった10面ダイスは5を上にしてとまった。 |