CORPS CUP(偽) 観戦レポート1 文:壱@HAMA研 |
主催として大会運営の傍ら、レポートまで仕上げてくれた壱君に感謝。 原稿をもらったのはずっと前だったんですが、管理人の都合で更新がだいぶ遅れてしまったことをお詫びしておきます。 |
去る9月11日に開催されましたCORPS CUP(偽)の観戦レポートをお届けします。 運営サイドの準備不足によりレポートの数が少ないことをご容赦くださいと詫びを入れつつ、CORPS CUPならではの一味変わったデッキの試合をおたのしみ下さい。 Round2 TOMMY@HAMA研vs骨皮@TeamUK 「燃えよドラゴンズ」 主催不在のまま開催されることになったCORPS CUP(偽)。 「9版のカードを9枚投入すること」という縛りがあったにもかかわらず、実に面白いデッキたちが集まった。 まずは、その中でも群を抜いて個性的なデッキを持ち込んだ2人の、実に個性的な試合を御覧いただこう。 2つのデッキはフィニッシャーが同じだった。 コンセプトも似ている。 じゃ、最大の相違点は何? 確かに、《不朽の理想/Enduring Ideal》を使う骨皮のデッキと、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を駆使してパーツをそろえるTOMMYでは、デッキの動きが若干違う。 しかしそんな小手先の話じゃなくて、もう見るからに大きな違いが一つ。 デッキがデカイ。 TOMMYのデッキは100枚あったんだよ。 引きを極限まで突き詰めるならデッキは60枚。 250枚なら《機知の戦い/Battle of Wits》デッキ。 じゃあ、100枚という枚数には、一体どのような意味が秘められているのだろうか? それは作者にしかわからない。 エンチャントベタ張りデッキ同士が準備をする。 筆者個人的にはTOMMYのデッキをカットするのはノーサンキューだ。 ダイスで勝った骨皮が先攻。 GAME 1 ゲームは不審な速さで終了した。 骨皮が《五元のプリズム/Pentad Prism》から3ターン目に《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》。 そこから2人のドロースキップ合戦が始まる。 実はTOMMYのデッキは4マナから動き始めるデッキ。 初手にあった2枚の土地を信じてスタートしたTOMMYとしては辛い状況に追い込まれた。 どうにかして土地をドローしたいTOMMYだが、骨皮がそれを許してくれるワケもなく…。 TOMMYも対抗して骨皮のドローを止めるが、骨皮に土地を止められてしまい、動くに動けない。 土地だけを止めていれば良い骨皮と、《五元のプリズム/Pentad Prism》を警戒して土地も呪文も止めなければならないTOMMY。 息継ぎが出来ないまま、先に力尽きたのは、やはりTOMMYだった。 TOMMY@HAMA研(0−1)骨皮@チームUK GAME 2 続く2ゲーム目はもっと簡単だった。 TOMMYの先攻。 TOMMYが先に4マナそろえて《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》。 TOMMYの手札には《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》という名の酸素ボンベが。 素潜りの骨皮vs潜水具を背負ったTOMMY。 当然、先に息が切れるのは骨皮だったワケで。 TOMMY@HAMA研(1−1)骨皮@チームUK GAME 3 《ズアー》に笑い、《ズアー》に泣いた先の2戦。 ここまで派手にやらかしておいて、実は2人ともデッキに《ズアー》が1枚ずつしか入っていないというあたりが恐れ入る所。 そして迎えた3戦目、今回は骨皮が先攻。 さて、第3ゲームは、誰が、どんな勝ち方を、そしてどんな死に様を見せ付けてくれるのだろうか。 序盤はお互いにマナを伸ばしあう展開。 骨皮は地道に土地を並べ、TOMMYは《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》や《木霊の手の内/Kodama’s Reach》でショートカットを狙う。 いち早くマナが揃ったTOMMY、早々に《世界の源獣/Genju of the Realm》をプレイするも、そこは流石に骨皮が《マナ漏出/Mana Leak》。 骨皮は返しのターンに《五元のプリズム/Pentad Prism》をプレイ。 それでも諦めないTOMMYは、8マナを使い《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》と《物語の円/Story Circle》をプレイする。 指定は赤だ。 一方、少々遅れながらも7マナに到達した骨皮は満を持して《不朽の理想/Enduring Ideal》をプレイした。 ライブラリーから飛び出したエンチャントは《押収/Confiscate》。 これでTOMMYの《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》を奪い取る。 《本殿》を奪われたTOMMY、慌てず騒がず《本殿》をプレイ。ただし、今度の《本殿》は青だ。 ピンポイントで好きなカードをサーチする骨皮に対して、物量作戦で押し切りたい構えをとる。 その片手間にすかさず土地を伸ばすTOMMY。 骨皮はアップキープに再度《押収/Confiscate》を呼び出し、TOMMYの《物語の円/Story Circle》をも剥ぎ取った。 これでTOMMYは身を守る術を失ってしまう。 仕方なく《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で80枚近くあるライブラリを圧縮するTOMMY。 その返し、骨皮はとうとうフィニッシャーを使った。 正確には骨皮がフィニッシャーになったと言うべきか。 骨皮は白の歴伝で《ドラゴン変化/Form of the Dragon》をサーチし竜に化ける。 TOMMYの顔にあせりが浮かぶ。 しかし、自ターンにプレイ出来たのは《木霊の手の内/Kodama’s Reach》のみ。 果たして骨皮の「ほのおのといき」に焼き尽くされてしまう前に反撃できるのか。 竜と化した骨皮、アップキープにTOMMYへと炎を吐き、さらに《ドラゴン変化/Form of the Dragon》。 その様はまるで9版に残れなかった《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》が復活したかの如く。 竜の翼によって、一度は遠ざかった勝利に手の届く所にまで舞い戻る。 しかし、そのターン終了時にTOMMYが動く。 高い高いライブラリーからTOMMYが《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で探し出したのは、《全ての太陽の夜明け/All Suns’ Dawn》《回収/Reclaim》《象牙の仮面/Ivory Mask》《物語の円/Story Circle》。 骨皮は仕方なく《回収》と《象牙の仮面》を手札に入れることを許可した。 早速、墓地の《物語の円》を《回収》するTOMMY。 続く自ターンで2枚ともベタ貼りする。 これであせったのは骨皮だ。 何しろ《象牙の仮面》を何とかしなければ、炎の吐息が自らを焼く。 しかし、山札にはもうエンチャントは残っていない。 頼みの《押収》も使い切り、骨皮はTOMMYの《真面目な身代わり》を対象に10点ものダメージを与え、自分の身代わりになってもらっう。 だんだんと不利になって行く骨皮。 しかし吐き続ける炎が止められない。 TOMMYのターン、とうとうTOMMYがドラゴンスレイヤーを目指して動き出した。 フィニッシャーであるエンチャントをプレイ。 いや、正確にはTOMMYもフィニッシャー化したと言うべきだろうか。 TOMMYもまた《ドラゴン変化/Form of the Dragon》したのだ。 竜と竜ががっぷり四つに組む。 こんなに派手な戦場、見たこと無い。 とうとう自分しか対象に取れなくなった骨皮は、TOMMYから《押収》した《物語の円》でアップキープをしのぐ。 しかし歴伝の効果によって呪文のプレイを禁じられた骨皮は、もはや火を吐き続けることしか出来ない。 TOMMYはこの隙を見逃さず、渾身の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》をプレイ。 内訳は《全ての太陽の夜明け/All Suns’ Dawn》《回収/Reclaim》《押収/Confiscate》《平地/Plains》。 かくして双頭の竜は自らの炎でついに落ち、第一次スーパードラゴン大戦はTOMMYに軍配が上がった。 第二次があるかどうかは今のところ未定。 TOMMY@HAMA研(2−1)骨皮@チームUK TOMMY@HAMA研Win TOMMY@HAMA研 デッキ名:5CGエンチャントレス(100枚)
デッキ名:骨皮フォーム
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