ABSOLUTE ZERO開店7周年記念トーナメント 観戦レポート4 文:菊四@Anonymity |
今回は菊四君がなんとなくレポートを書こうと思ってくれたらしく、またもや天から記事が降ってきてみたり。 まいどこうだと管理人は楽でよいです。 多謝多謝。 |
さて、いきなりだが、レポーターの都合により四回戦はお蔵入りとなった。 四回戦にレポートを取らせていただいたTOMMY氏ともり氏には、後で土下座に行くのでインスタントカメラの用意をしておくように。 それは横に置いといて、気を取り直して最終五回戦のレポートを始めようか。 「けんつよ」 実に、ヴィンテージレポート三度目の出演となるけんつよ。 ここまで唯一の全勝を成し遂げ、優勝へ王手をかけた。 今のけんつよなら、六回戦の大会で五勝一敗でも「調子が悪いの?」と訊かれかてもおかしくない。 全盛期のジョン・フィンケルのような存在の――沖縄マジック界で最も強いプレイヤーは、常にトップテーブルで対戦相手を待っている。 そんな人に勝ちたいって? うーん、難しい話だ。 甘い物を貢いでも、勝ちは譲ってくれないだろう……けど、手加減はしてくれるかもね。 もし、トーナメントで当たったら、すぐさまコンビニへ走ってハーゲンダッツを買ってこよう。 頬張る様子が可愛いと一部で評判だから、負けてもちょっと得した気分で帰れる事うけあいだ。 最高。これはもう、試すしかないだろ? VS 「総統閣下@よせあつめ」 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! 閣下! ……叫ぶと心が熱くなる。 あれはそう、六十年以上前のドイツ。 閣下と第三帝国の建設に向けてヨーロッパを駆けた日々……。 ああ、レポーターの感傷だから気にしないでおくれ。 さて、この大会最大勢力のチームよせあつめの総大将がけんつよと最後の戦いを繰り広げることとなった。 無限のマナから死をもたらす「真:Dragon」はけんつよに敗北の味を教えられるだろうか? これが正真正銘最後の決勝戦。 古き良き時代を懐かしむお遊びもこれにてお終い。 後に残るは、記憶と記録だけ。 また、巡る日を夢見つつ。 ――皆々様方、今一度お楽しみください。 GAME 1 先攻は総統閣下。二人とも、マリガンは無し。 1ターン目、総統閣下は《Bazaar of Baghdad》を置いて即座に起動。 二枚引いて、三枚捨てるというだけの能力だが、この環境ではそれだけで十分。 だからこそ、総統閣下の操るデッキのみたいな墓地再利用デッキに四枚積みされるんだしね。 けんつよは《Volcanic Island》から《Mana Vault》をプレイしてエンド。 2ターン目、先程と同じように《Bazaar of Baghdad》を起動。 しかし、コンボパーツは墓地に送られず、《地底の大河/Underground River》をプレイしてエンドを宣言。 どうやら市場にはまだ《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が出回っていないらしい。 返しのけんつよ《Underground Sea》《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》とプレイしてエンドを宣言しようとした。 だがその前に、総統閣下は《納墓/Entomb》をプレイする。 けんつよはこれをスルー。 となれば、もちろん墓地に落とすのは《世界喰らいのドラゴン》。 3ターン目、念願の《世界喰らいのドラゴン》を墓地に落とした総統閣下。 しかし、まだ《Bazaar of Baghdad》を起動させる。 どうやら、願いを叶える神龍を降臨させる為には、まだ何かが足りないようだ。 《動く死体/Animate Dead》? 《ネクロマンシー/Necromancy》? 《狡猾な願い/Cunning Wish》? 《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》? より確実を期する為の《Force of Will》? レポーターの位置から手札が覗けないのが悔やまれる。 結局、総統閣下は墓地に三枚のカードを送り、そのままエンド。 ……とはならず。けんつよから待ったが掛かる。 けんつよ、エンド前に《渦まく知識/Brainstorm》をプレイ。 さて、三度目のけんつよのターン。 ここで、問題です。けんつよが最初に唱えた呪文は? 1.《Time Walk》 2.《Time Walk》 3.《Time Walk》 みんなー。 けんつよのーワンマンライブが始まーるよー。 曲目は以下の通り。 ちなみにちゃんと演奏(プレイ)順に並べてあるぜ! 1.《知識の渇望/Thirst for Knowledge》〜ディスカードは《Sol Ring》〜 2.《Mana Vault》を職人芸で《Sol Ring》と交換しよう〜理不尽〜 3.《Sol Ring》からマナを出して《Mana Vault》と交換〜4ターン目〜 4.《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》〜普通に手札から〜 5.《マナ切り離し/Mana Severance》〜総統閣下スルー〜 6.哀愁のバラード〜総統閣下、投了〜 もうね、観客総立ち(スタンディングオべレーションでしたっけ?)。 当然ながら、アンコールはありません。 けんつよ1−0総統閣下 GAME 2 先攻は、再び総統閣下。双方、マリガン無し。 1ターン目、総統閣下は《地底の大河》から《納墓》をプレイ。 次のターンには瞬殺を決められる理想的な立ち回りだ。 しかし、これはサイドボード後のデュエル。 そう、これはサイドボード後のデュエル。 その返しのターン。 けんつよはあるカードを一枚プレイする。 けんつよ《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》プレイ。 けんつよ《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》プレイ。 けんつよ《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》プレイ。 わあ、大惨事。 さらに《Library of Alexandria》をプレイしてエンド。 2ターン目、たった一枚のカードにより目論見を木っ端微塵にされてしまった総統閣下。 二枚目の《地底の大河》と《Mox Sapphire》をプレイしただけでエンド。 たった一枚のカードがこうも場を支配するものなのか。 けんつよ《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》を置いてエンド。 3ターン目、《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》をプレイして、総統閣下エンド。 エンド前に、けんつよは《溢れかえる岸辺》から《Underground Sea》をサーチ。 メインでは《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》をプレイしてエンド。 4ターン目、《Mox Emerald》を置いてエンド。 これよりしばらく後、総統閣下は《Bazaar of Baghdad》をプレイ。 二人は、別の方法でライブラリーを掘り進んでいく。 彼方、スピードで勝る《Bazaar of Baghdad》。 此方、アドバンテージで勝る《Library of Alexandria》。 場は動かない。 嵐の前の静けさ。 そして、訪れるべくして嵐が訪れた。 けんつよはGAME 1の勝利を確固たる物にした《Time Walk》をプレイ。 追加1ターン目、荒廃の王は、この大会幾度目かの祝福をけんつよに。 けんつよ《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》をプレイ。 再び《Time Walk》をプレイ。 だが、まだ終わらない。 さらに《修繕/Tinker》をプレイ。 《ゴブリンの放火砲》を場に出してエンド。 追加2ターン目、嵐は総統閣下を巻き込んでいく。 けんつよ《マナ切り離し》をプレイ。 総統閣下にそれを防ぐ術は無かった。 つまり。 つまり――。 ――優勝、けんつよ。 けんつよ2−0総統閣下 全勝優勝おめでとうけんつよ! 今大会の主役とレポートの主役は間違いなく貴方だ! さあみんな、けんつよに最大級の拍手を! 尚、優勝者インタビューも行った。簡潔に一言だけだ。 「アレはアレで」 なんのことか知りたい人は直接けんつよへ! このレポートを読んでくれた人とアイランドウォーカーに最大限の感謝。 では、また何処かで会おう! けんつよ
総統閣下@よせあつめ デッキ名:真:Dragon
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