CORPS CUPX 観戦レポート3 文:壱@チームOMEGA |
今回男らしくスタッフに名乗り出てくれた壱氏とnaotoc1氏のご協力により、採譜&観戦記事が天から降ってきちゃったのでありがたくここに公開。 ちなみに面白かったデッキ、笑える人同士のマッチアップ等を中心にフィーチャーマッチが選ばれているので何かプレイの参考になったりするかどうかは…おっと、これ以上は俺の口からは言えねえ。 |
Round2-2 トン@TeamUK vs 骨川@TeamUK 「真のエースは誰だ? TeamUK新旧エース対決」 第2ラウンド、HAMA研対決が行われていた戦場とは正反対の位置にある第3テーブル。 ここでもまた同じチーム似所属する者達の同門対決があった。 もっとも彼らは、今大会における最大派閥であったため、いずれ闘う運命であったのかもしれない。 その名はTeamUK。 CORPS CUPWにおいて優勝者を輩出した実績を持つ彼ら。 都合により参加できなかった猛将UKの遺志を継ぎ、副官である骨皮@TeamUKとマツケン@TeamUKの下に集った7人の侍たち。参加者数の実に3割を占めていた一大勢力。 連覇を目指す彼らに、コンピューターの無常なペアリングが立ちふさがる。 前大会優勝者「若狭公民館が生んだ期待のエース」トン@TeamUK対、TeamUK始まって以来の古参兵、今では若手を率いる一角の将「萌えを人間力に変える男」骨川@TeamUKの、TeamUKエース対決である。 手になじんだ十八番、緑単ビートダウン「緑単スピリット」で全てを踏み越えようとするトン@TeamUK。 熱く萌える心を炎に変えて「UKバーン ユウコリン萌えっ!」で自他ともに萌え尽きんとする骨皮@TeamUK。 攻撃的単色デッキ対決となったこの1戦、優勝を目指す彼らには申し訳ないが、有力チームの実力者同士の戦いぶりを興味深く見つめるとしよう。 GAME 1 ダイスの結果、骨皮が若手に先手を譲り、両者ともに万全の手札でスタートを切った。 2ターン目に場に出たトンの《壌土に住むもの/Loam Dweller》を無視して本体に《ショック/Shock》を叩き込む骨皮は、自ターンに《守護像/Guardian Idol》を設置してエンドする。 2体目の《壌土に住むもの》を展開し、チャンスを逃さず攻撃を通すトン。 対する骨皮は涼しい顔で《罠の橋/Ensnaring Bridge》をプレイ、余剰マナで《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》をトンに叩き込み、ダメージレースに追いつく。 減り行く命に目もくれず、ただひたすらに骨皮を殴るトン。 お互いに敵の喉笛だけを狙っているかのような応酬が続く。 トンが《茨の子/Child of Thorns》を場に出した次のターン、骨皮が十分に引きつけた《火炎崩れ/Flamebreak》を放つ。 3点のダメージに耐え切れず焼け焦げるトンの精霊達。 かたや本体以外への損害は無い骨皮。アドバンテージの差は明らか。 ターンを終了する骨皮。 場にある手駒を失ったトンは、追加のアタッカーを場に送り出すことが出来ず、自ターンでの行動は《木霊の手の内/Kodama’s Reach》でデッキを圧縮するだけに留まる苦しい状況に陥る。 次のターンには伸ばしたマナから《南の樹の木霊/Kodama of the South Tree》が加勢に現れるも、骨皮は保険と手札枚数を減らすために《罠の橋》の2枚目を置き、《木霊》が眼中に無いかのようにトンのライフを脅かし続ける。 骨皮が放った《マグマの噴流/Magma Jet》により、トンのライフは10点となり、骨皮はついにダメージレースで逆転。 傾いた天秤を元に戻すべく《記憶の仮面/Mask of Memory》を被った《よだれ舌のずべら/Dripping-Tongue Zubera》が走る。 《橋》を渡った《ずべら》は手札の《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》と引き換えに新たなカードをもたらした。 果たして場を覆す切り札は見つかったのか。 場が固まってきたとはいえ、予断を許さない状況で、トンのターン終了時にわざとマナバーンしてみせる骨皮。 赤使いの常套手段を匂わせつつ土地を置く。 余裕か、ブラフか。 先に見える勝利よりも、死神の足音のほうが近いと判断したトン。 全軍攻撃に踏み切ろうとするも、対応した骨川に《氷河の光線/Glacial Ray》を叩き込まれ、《橋》に止められてしまう。 結局、立ち往生したビートダウンに勝機は訪れなかった。 骨皮が全力で叩き込んだ火力の前に、トンはそのまま武蔵坊よろしく立ち往生してしまった。 トン(0−1)骨川 GAME 2 サイドボード後もトンが先攻。 《壌土に住むもの》《ずべら》と、順調に展開し、プレッシャーを与えるトン。 このまま押し切れるなら、勝利できるだろうと思われる。 しかし、骨皮もまた、絶好調のスタートだったのだ。 《守護像》《橋》《光線》と流れるような展開を見せ、トンのライフから照準を外さない骨皮。 その勢いを前に、うっすらと浮かぶトンの汗は店内の熱気によるものだったか。 《紅蓮地獄/Pyroclasm》を耐え、《御幣》に支えられ、《橋》をすり抜ける《ずべら》の一撃だけが場に響く。 着実に、1発ずつ、ボディブローのような攻撃を重ねるトン。 一方、余裕を見せつつも実は最初の《光線》以外、トンのライフを奪えていなかった骨皮。 表情を変えずにドローした後、攻撃に耐えかねたかのように《火炎崩れ》で戦線を崩し、その隙間から《守護像》の攻撃を通す。 トンのライフは13。 少ないパワーを利用したアタッカーとして《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を呼び出すトン。 手札には《木霊の力/Kodama’s Might》がある。 いまだ状況は辛いが、11点のライフを持つ骨皮も《橋》で攻撃を止めるために手札は少なく、パーマネントもマナソースだらけである。意識すべきは《橋》と《守護像》2体くらいのものだ。 意を決して殴り合いを仕掛けるトン。 骨川を守るべく《守護像》が防御するも、《木霊の力》で砕け散る。 トンは、ここで追加の生物を召喚することなくエンドを宣言した。 こちらもまた、苦境に晒されている。 ブロッカーの消えた場を見ながら不敵に笑みを浮かべる骨皮。 押されているかに見えた彼の手の中には、なんと初手に加え、前のターンにドローしていた2枚の《爆片破/Shrapnel Blast》が眠っていたのだ。 トンの残りライフは13点、勝利へのカウントダウンが始まる。 《守護像》が無人の荒野を駆け残り11、《マグマの噴流》で9、攻撃した《守護像》が1発目の《爆片破》でさらにダメージを与え残り4、《橋》を生贄に捧げ・・・。 チェックメイト。 激しいライフを削りあいの末、TeamUK対決は骨川@TeamUKが貫禄を見せ付ける結果となった。 下克上によるTeamUKの世代交代は、まだ先のようだ。 トン(0−2)骨川 骨川@TeamUK Win 骨皮@チームUK デッキ名:UKバーン ユウコリン萌えっ!
デッキ名:緑単スピリット
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