#14「……ごめん。あの後、密かに山増やした」
〜チームUK構成員うえけい 骨皮っち まつけん ミッチー〜

ホームマジックの話をしよう>#14「……ごめん。あの後、密かに山増やした」


若狭組活動形態調査第二弾。
けんつよさんが事前に抱いていた若狭組のイメージを覆す、
なんというか、どこにでもあるようなデッキ評価悲喜こもごも。


つよ=けんつよ
うえ=うえけい
骨皮=骨皮っち
主任:主任@HAMA研
まつ:まつけん

つよ: 俺的には、水曜日に集まってるの知らなかったから、イメージでは若狭組は週末に集まってきて「このデッキどうよ?」「いや、このデッキにはヤヴィマヤバーバリアンがメインだよ」「いやサイドボードはああだよ!」「こうだよ!」とか、もっと熱い議論が闘わされているのかと。
骨皮: たまーにありますよ。
つよ: たまにある?
骨皮: たまーに俺がへんてこりんなデッキ作ってきたら、うえけいさんにボコボコに怒られるの。
うえ: うん(ていうかあたりまえじゃん)。
骨皮: 「駄目じゃんッ!」「弱いよ!」(笑)。
……そんなうえけいさんは、
いくら非難されてもエルフデッキを使い続ける
うえ: しょうがないじゃん(泣/笑)。だって森渡るんだよエルフは。
骨皮: だってあれですよ。俺がキメラ(注1)作って持ってきたときに「勝てるの?」って一言聞かれましたよ。
つよ: ああ、でもキメラはさ、最初見た時にはゴミにしか見えないじゃん。「これ回らんよ」みたいな。
うえ: だってあの時アングリーハーミットとかノンハーミット(注2)が主流だったでしょ?
骨皮: うん。
うえ: だよね。…………バカにしてんのかなって(笑)。
骨皮: ちょうどあの頃、俺、一人遊びデッキなんか色々作ってた。
で、「これは良い出来!」と思って。「これなら戦える」と思って持ってってうえけいさんに見せたら、ボコボコ言われて一人でヘコみまくってたんすよ。
つよ: 「じゃあデュエルしてみようぜ」って言わないと。「この動きを見ろ!」。
骨皮: この人、相手してくれないことが多い(笑)。
うえ: ハハハハハ。
骨皮: なんか勝っても負けても「でもイマイチじゃない?」って言われるから。
うえ: うん(笑)。言う言う。
つよ: 「でも」が多いんだな。「結果が出てるじゃねえかこの野郎」とは言わないんだ。
骨皮: いや、まだその頃、キメラデッキ自体、俺、ネット見てなかった頃だから。
で、一回ブリット杯持ち込んで、3−2くらいで終わって「ああ、やっぱ駄目だったかあ」とか思ってたら、世界選手権の結果見た後に「ああいるよッ」って。
で、その後「もう一回使ってみよう」と思って使ったら、初戦でうえけいさんに当たって(笑)ボコボコにいじめられた。
まつ: うえけいさん、その頃何使ってたっけ?
うえ: 俺はその時ノンハーミット。
……いや、俺、赤緑しか使わないよね。
つよ: そうだね。ずっと赤緑だね。
赤緑以外のカード無いないのか(笑)っていう勢いで。
骨皮: だってうえけいさん、もう「俺はコレ!」だから。「もうこれ以上変えんよ」って。
うえ: ハハハハハ。
骨皮: あのさ、ファイアズ(注3)を渡されて、俺やってる時に「山、無えよ。赤マナ出ねえよ。山もっと増やせよ」って言ってんのに「いや、それで足りるよ」。それで終わり。
うえ: ……ごめん。あの後、密かに山増やした。
全員: ガハハハハハハハ!
うえ: いや、マジでマジで。
骨皮: このやろーッ(笑)。
主任: もしかして嫌いなの?(笑)「絶対あいつの言うことは聞かん!」。
うえ: 違う違う、家帰ってからちょっと検討してみたのよ。
全員: ハハハハハハハ。
つよ: その場で検討しろよー(笑)。
うえ: いや、言われたら不安なるでしょ。「やっぱ森は1枚山に換えるよね」って。
骨皮: あれ、もう本当に、十本くらいずーっと散々デュエルして、どう考えても赤マナが少ない。
で、赤いマナソースはペインランドばっかで、みるみるうちに自分のライフ減ってく。ダメージレースどころの話じゃない。「自分の土地に殺されるよ俺!」とか思って言ってんのに、「いや大丈夫だよ」って。「平気平気」。
つよ: そして「しめしめ、山をここで。やはり骨皮の言うのも一理あるわい」(笑)

僕の回りでは、主にけんつよさんが怒り役でリーダーが怒られ役です。
HAMA研では主任が所長をという図式ですね。
どこも似たようなもんだなあと、テープを起こしながら思わずニヤリ。
あなたの回りはどうですか?

続く

INDEXへもどる


(注1)キメラ:
《菌獣の群落》で手札をトークンに変換、そのトークンを《アシュノッドの供犠台》でマナに変換し《繁殖力》で再び手札に変換するコンボを軸にした準瞬殺デッキ。
このままだとライブラリを引ききった時点でストップしてしまうので《セラのアバター》でそれをふせぐ。
これで出る無限マナを《蛇かご》で無限の数の蛇トークンに変換するか、《研磨石》でお互いのライブラリを一瞬で削ることで勝利する。(《アバター》がいるので自分のデッキはライブラリアウトしない)

(注2)アングリーハーミット>ノンハーミット:
軽量マナクリーチャーと《ガイアの揺籃の地》で序盤から大量のマナを確保して《からみつく鉄線》《すき込み》で相手のパーマネントを拘束している隙に《錯乱した隠遁者》などで殴り倒す緑単色のトリニティと呼ばれるデッキへのメタデッキとして登場した。
トリニティへの対策として上記のトリニティの主要パーツに赤を足して《弧状の稲妻》を加え相手のマナクリーチャーを一掃出来るようにしたもので、当時最強のデッキの一つに数えられていた。
その後さらにアングリーハーミットへの対策に《隠遁者》のかわりに《ブラストダーム》をフィニッシャーとして《地震》と《なだれ乗り》を加えマナ拘束力を強化したデッキが登場、これはノンハーミットと呼ばれた。

(注3)ファイアズ:
《ラノワールのエルフ》《極楽鳥》で加速し《ヤヴィマヤの火》で速攻を得た《ブラストダーム》や《はじける子嚢》の苗木トークンで殴り倒す速攻緑赤デッキ。
順調に回れば4ターン目には20点以上のダメージを叩き出せる驚異的なスピードのため当時のメタの中心だった。
そのためこれに対抗するべく様々なメタデッキが現れたものの、それにあわせてファイアズ自体から多数の変種が生まれ結局マスクスブロックがスタンダードから消えるまでスタンダードの頂点に位置し続けた。