#5「RPGマガジンに載せたのが最初だったよね」
〜muehler・香川浩之〜

インタビュー第二回は沖縄にマジックの種をまいたお二人に。
マジックをするための環境が無い沖縄で
というか、そもそも必要量のカードすらない沖縄で
それでもやめられなかった先駆者たちの沖縄マジック黎明期記

つよ:けんつよ
香川:香川浩之
ml:muehler
主任:主任@HAMA研

香川: よろしくお願いします。さあ今日は何を訊かれるんでしょうか? ドキドキ。
ml: よろしくお願いします。
つよ: じゃあよろしくお願いします。……この話をなんでやっているのかというと、いろんな人の「なんでマジック始めたの?」っていうのをいろいろ聞きたいわけ。人それぞれ違うじゃん。だからあのー、まず一人ずつ「なぜマジックを始めたのか」というのを。
香川: でも、俺とか三浦さんは、もうほとんどテーブルトークから入ってる。……テーブルトークっていうより、RPGマガジンから入ってる。
つよ: それはいつ頃? 始めた時期ってのはいっしょなの?
香川: 95年のねー……。
ml: そう。7年だよね。平成7年くらいでしょ。だいたい同じくらいだよ。
香川: そだね。え、あれね、何年くらいか思い出せないけど、6年くらい前だよ。俺が初めてマジックを買ったのは、6年前の10月くらいだな。
つよ: 6年くらい前っつったら、マジックのエキスパンションは何が出てた?
香川: えっとね、4版が出て時期くらいかな。たまたま東京・新宿に行ったときに、紀ノ国屋があったわけ。で、ゲームコーナーがちゃんとあって。「んー。テーブルトークRPGなんか入ってないかなー」って見てる時に、たまたま、RPGマガジンに紹介されてた「4版スターターセット」みたいなギフトボックスが入ってて。で、「ちょっとやるかなー」と思いつつ買ってみて。最初はだから、テーブルトーク仲間と始めたんだよね。
つよ: ちょ、ちょい待ってよ。……俺の中ではさ、香川さんて名護の人なんだけど。え、違うの? 新宿っていうのはなんで?
香川: いや、たまたま旅行してたわけ。
つよ: ああおっけー。向こうにいたというわけではないんだね。
香川: そうだね、うん。たまたま旅行して行って。本屋を巡っていたら見つけた、と。
つよ: はあはあはあ。テーブルトーク自体はその前からやってたんだね。
香川: うんそうそうそう。もう、俺、中学校くらいの頃からやってたから。
つよ: どんなのやってたの、テーブルトークって?
香川: とりあえずソードワールドから始まり。……俺がさ、マジックをやってても判るように、細かーいルールの好きな人だったから「みんなでルーンクエストとかやろう」とか思ってたんだけど、みんなキャラクター作るので一時間、いや一日かかるので、みんなやめて(笑)。ソードワールドと、あとはSF系のTRPGと、あとはオリジナルがいくつか。
つよ: はあはあはあ。……で、一応、香川さんがその身内の中では、マジックを始めに始めたわけでしょ。始めにマジックを持ち込んだ時の回りの反応ってどんな感じだったの? すごい気になるけど俺。
香川: っとねえ。……「英語じゃん」って
全員: (爆笑)
香川: 「読めねぇよ!」みたいな。「こんなバカみたいに金かかるし、英語使うゲームやらすなゴルァ!」って。
主任: muehlerさんも喋って良いんだよ。
ml: あ、俺も喋っていいの?
主任: muehlerさん、ガンガン加わっていくべきだよ。
ml: そう? ……俺らの繋がりとしては、RPGマガジンに載せたのが最初だったよね。
香川: そうだよね。あれで「マジックを一緒にやろう」って話になって……。
つよ: なに、「RPGマガジンに載せた」って!?
ml: あのね、俺の同僚の人が、Sさんていう人がいて、要はゲーマーなのよ。ボードゲーマーなの。結構自分で輸入品とかを取り扱ってる人で。で「マジックあるから」って話になって。「いや、そんなん言われても。俺やらんやらん」とか「興味ないから」とか言ってたんだけど。そのうち、調整相手付き合ってくれとか話になって。そのうち毎晩毎晩やるようになって。それが俺の始めるきっかけなんだよな。
つよ: ええと。で、それとRPGマガジンはどう繋がるの?
ml: で、最初はゲームインナハ(注1)に集まって、連中に声かけて、毎晩毎晩そいつの家に遊びに行ってやってたんだけど。「人もっとほしいよね」って話になって。それでRPGマガジンに「在沖マジックプレイヤー求む」って出したんだよ。
つよ: ブハハハハハハ! マジで行動力あるよね! ……俺さ、muehlerさんと香川さんさ、何が凄いってさ、行動するじゃん。マジックする人って結構内にこもるじゃん。別に「自分から開拓していこう」って感じじゃなくて、「友達がやってるから」みたいな感じで始めるんだけど、たぶんこの二人は違うだろうなって俺睨んでたわけさ(笑)。
香川: たしかにね、俺もね、今までやってきたことはね、まず自分から始めてた。

いつものゼロでテーブルにテレコ置きつつ。
なんか回りにリスナーもわんさかで、気分はすっかり公開録音
さあ、次回も引き続き大人の方々のマジック話をお届けします

(注1)那覇市国際通りにある老舗のゲームセンターです。
続く
INDEX