前回までのあらすじ
なにやらアッサリと勝利をおさめたマイ○は勝利祝いに何かうまいものを作れと例の少年にのたまったところ、中華鍋のガキは『大魔術熊猫麻婆』完成了!!と叫びつつアヤシゲな箱から出した麻婆を食わせるが…!?

最近HAMA研でウッカリ何か書くと妙に反響が有ったり無かったり。
これが好意的な反響ならウカレテ終わりなのだが否定的なものも案外有ったり無かったり。
このところ他人様のデッキにケチつける事とその改悪しかしてないのでしょうが無いのかも知れんが。(でも真面目なことも他でちゃんとやってますよ)
しかし世の中、人々に楽しんで欲しいと思いアリもしない脳みそを絞った結果が裏目に出るのはつらいことです。
そこで我々は一念発起、心を入れ替え、世のデュエリストを地獄の底に叩き込む悪の組織として一から出直すことにしました。これならガンガン裏目に出ても大安心。
他人に借りたカードを本人の目の前で海に投げ込むような男が「ムヒョヒョヒョヒョ」と高笑いできるような世界の実現を目指します。
しかし我々がが唐突に世界を統べても愚民共にはついてこれないこと明白。
そこでまずは一国、しかし息切れを回避するためもう一声、無理なく世界征服の第一歩、すなわち市街征服から始めたい所存。
覚えておくがいい、HAMA研とは手段のためには目的を選ばない集団であることを。
無論、デッキの改悪は続けていきます。

Dr.M というわけで、なんとなく悪の組織として新しいスタートを切った記念すべき第1回です。
Mr.H 今回はなにやら役職名がいつもと違うようだが。
Dr.M 「所長」と「主任」じゃ先の無い町工場みたいでしょぼくれてるので悪の組織らしく改名してみました。
ホントは「インセクター羽○」とか「ゴースト○塚」とかカッコイイのにしたかったんですが長いんでこんな感じで。
Mr.H …まあよかろう。時に巷ではアポカリプスなる悪いエキスパンションが発売されて世界は揺れている様だが我々はそんな愚民共の妄言に流されること無く真摯に今を見据えるべきである。
環境が新たなるそれと置き換わる前に今も世界を回しているあのデッキを放置するわけにもいくまい。

Fires
合計金額:¥65940
枚数 カード名 価格
10 ¥10×10
6 ¥10×6
4 カープルーザンの森 ¥1500×4
4 リシャーダの港 ¥4000×4
3 火炎舌のカヴー ¥300×3
3 スキジック ¥2300×3
1 タールルームの勇士ターンガース ¥1000×1
4 極楽鳥 ¥3000×4
4 ブラストダーム ¥10×4
4 ラノワールのエルフ ¥10×4
3 キマイラ像 ¥600×3
3 暴行/殴打 ¥200×3
4 ウルザの激怒 ¥3500×4
3 はじける子嚢 ¥1500×3
4 ヤヴィマヤの火 ¥500×4

Dr.M Firesですね。 私、実はFiresに関してはかなり前から用意があったんですよ。
Mr.H 何かね、報告したまえ。
Dr.M はあ、デッキの主幹たる《ヤヴィマヤの火》の替りたり得るより安価かつ悪いカードを発見してあります。
Mr.H 何かねそれは。
Dr.M 《憤怒の織り手》ですよ。
《ヤヴィマヤの火》はサクった時にだけ+2/+2の修正がつきますが《織り手》は自身がクリーチャー、攻撃に参加することで毎ターン2点のダメージを追加してくれます。
しかも《ヤヴィマヤの火》よりも1マナ軽いです。
《織り手》は《火》よりもたちの悪いカードだと断言できるでしょう。
そもそも《火》はアンコのくせに値がはるのとパックからあまり出ないのとで手に入りにくいでしょう。
よって我々のこの発見はあまねく天下を席捲するでしょう。
Mr.H 悪いな。
そういわれて見ると《火》よりも悪いカードっぽく聞こえるが、その実、性能が悪いだけというのが実に悪い。
しかし、このデッキは見れば見る程高額カードのカタマリ、正気の人間に組めるシロモノではないな。
まず《極楽鳥》が理解に苦しむ。5枚の《ラノワー》と10枚の《山》を兼ねるだけのカードがなぜこんなに高価(たか)いのかね。
これは《クィーリオンのエルフ》にするのが正しいことはすでに我々が実証している。《リシャーダの港》も同様に過去のノウハウから《リスティックの洞窟》になる。
ここで問題なのが、相手のアップキープに1マナしばるつもりで《洞窟》をタップしたが、相手が何もせずにマナが出てしまった場合である。そんな時も手札にインスタントがあれば問題解決だ。
よってこのデッキには《暴行》《殴打》より《ショック》の方が適している。
同様にインスタントの《ウルザの激怒》はコンセプトにはあっているが、価格がもはや発狂寸前である。ここは同じコストで《リスティックの稲妻》にしておこう。これなら《洞窟》と相まってより相手のマナを縛ることができる。
しかし、後のスロットは過去のノウハウでは対処できんな。Dr.Mこのスロットのカードに関して報告はないかね。
Dr.M はっ、ブラストダームはコモンですので問題ありませんがあとの打撃力は金を食いすぎです。まずレア並のアンコモン《キマイラ像》ですが、こいつは《織り手》で速攻がつけられないので断固、緑色の生物に換えるべきです。
《沈泥を這うもの》なら同じ3マナで3/3ですし、場に出た時のフルタップも《織り手》につぎ込むことでムダにせずにすみますし、何よりクリーチャーが出てきて土地がすべて寝るところが《キマイラ像》そっくりです。
あと打撃のキモ《はじける子嚢》ですが、消散で消えるだけでなくどんどん弱っていくおまけつきです。こんなヤツより《命取りの昆虫》の方がはるかに安いですし、たった5マナでパワー6、対象にもならないといいことづくめ。
これで《ブラストダーム》が8体になった計算ですよ。
あと、やりすぎ気味な《スキジック》は…
Mr.H それは私も気付いていた。《ジェラードの不正規軍》だね。
速攻にトランプルまでついているとはもはや見分けがつかんな。パワー/タフネスは1つ劣るが。
しかし、キックすることを考えると赤マナが1つ少ない分多色デッキにより向いているな。
コモンとしては上出来な方だろう。
他にまだあるかね?
Dr.M ええ、まだまだ。
最近やたらと見る顔の(火炎舌のカヴー)ですが、これまたクソ高価い上に場に出る際に敵に逃げられると味方に誤射するは自爆はするはやりたい放題です。それに代わるのが《突撃隊》です。
こいつらなら誰もいない時でも場に出せるし、プレイヤーにも飛べるので誤射の心配も無し。あと好きな時にサクれるので《火炎舌》よりも柔軟な運用が可能でしょう。
あと苦労したのが《ターンガース》です。こいつの破格の能力の代わりはまず見つからないと思ったんですがいましたよ。
《溶岩獣の戦士》がそうです。
Mr.H どこが代わりなのかね?私にはマナコストに赤が二つ入っている以外の共通点が見つからないが?
Dr.M アタックしながらクリーチャーを除去できる点ですよ。まあ、運用法が《ターンガース》とは多少違いますがね。まあ、ブロックしてもらえなければふつうにダメージが通るということで。
どうですか。今回のデッキは?割と強そうっしょ。悪そうっしょ。

HAMAFires
合計金額:¥960
枚数 カード名 価格
12 ¥10×12
8 ¥10×8
4 リスティックの洞窟 ¥50×4
3 ジェラードの不正規軍 ¥10×3
1 溶岩獣の戦士 ¥50×1
4 憤怒の織り手 ¥50×4
3 突撃隊 ¥10×3
4 ブラストダーム ¥10×4
3 命取りの昆虫 ¥10×3
4 ラノワールのエルフ ¥10×4
4 クウィリーオン・エルフ ¥10×4
3 沈泥を這うもの ¥10×3
4 リスティックの稲妻 ¥10×4
3 ショック ¥10×3

Mr.H どんなデッキもそうだがリストのままでは実際に回るかなど確かめようもない。
1度、本当に組んで動かしてみてしかる後、報告を出したまえ。
Dr.M よいのですか?
Mr.H 何が?
Dr.M こんなもの、実際の動きをバラしてしまうと誰もだまされてくれないと思いますが。
Mr.H だます?発言の意味がよくわからんな。我々は悪の組織であってサギ集団ではないハズだが。
Dr.M だからデマ情報をばらまいたり、シャークトレードで高価いカードを巻き上げたりとかそういうことするんじゃないんですか?
Mr.H その昔、ショッ○カーという悪の秘密結社があったが、彼らがしたことといえば粗悪な改造人間を造るだけだった。あとは毎週場当たり的なセコい作戦を実行していたようだが、あの一貫性の無さを考えると本気でやっていたとは思えない。仮○ライダーに遊んでほしい一心だったのだろう。
私は悪の組織とはかくあるべきと考えている。
Dr.M 成る程、我々もそれを見習って悪いデッキを造ってタレ流していればいいんですね。心洗われました。
しかし、「悪い」って性能のことだったんですね。
Mr.H ショッ○カーの怪人共をみたまえ。お世辞にも高性能とはいえんだろう。
思えば、あの組織がつぶれたのは1体の高性能な改造人間を造って逃がしてしまったのが原因であったろう。
我々が同じ轍を踏むこともあるまい。
Dr.M わっかりました。
じゃ、実戦運用の結果を報告させていただきます。
このデッキ緑のクリーチャーは対象にならないヤツが多すぎて《織り手》で速攻がつくことはほぼありません。
全体見て言える事はおっそいステロイドでしかないということです。
これをFiresと呼ぶのはさすがにアレかと…
Mr.H うむ、さすがは我が不出来な主任。よくぞしでかした。
この実に悪い報告に対して何か粗悪品をあたえよう。
Dr.M はぁ・・・あんまうれしくないッスね。

次回予告
麻婆を食ったマイ○は“幸せの汗”を滝のように流しながらそのまま白目をむいて昇天。
今までつかまえた魂を全部手放してしまう。
運良く逃げだせたHAMA研は一目散に暗礁宙域へとトンズラ。
それから三年後、地球圏に演説が響き渡る。
『ジオン、および連邦の将兵に告ぐ。我らは…』


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