こんなデッキは札束だ　〜ティンカー〜

所長「我々のところに一通のはがきがきている。紹介しよう。Ｐ.Ｎ『五里夢中ってフランス語風にいうとゴリム・チュ〜』さんからのお便りだ。『ＨＡＭＡ研の記事、毎回楽しみにみています。でも、前回の補充デッキは無理がありすぎましたね。正直ちょっとひきました。ところでＨＡＭＡ研のみなさんに質問です。ティナ（某デッドアライブ２）の→→Ｐ+Ｋで出るティナスペシャルですが、今ひとつダメージがありません。どうすればよいですか』ふむ、深刻な悩みのようだ。あのヒップアタックのことだな。マジックとまったく関係ないが、主任、どう思うかね。」

主任「シリニ、カラシヲヌレ」

と、いうわけで、

どんなに強いデッキを考え出したからといっても、それが紙の上での話ならまるで意味がない。無数のカード名が書かれた紙切れを対戦相手に見せて「俺のデッキはそれより強い。だから俺の勝ちだ」といっても相手は投了してくれないだろうからだ。絵に描いたもちを、どこか京都の名店とまではいかないまでもでも、スーパーで売ってる１個三十円のごま団子レベルでどうにか手にしようというこのコーナー、今回は今一番アツイ(もう古いか？)あの男に再挑戦する。

主任｢さて、今回の題材ですが、今回はなんとＵＳ選手権に続いて世界選手権でも優勝を果たしたあの怪物、ジョン・フ○ンケル君の使用したデッキ、ティンカーを所望したい。｣

所長「フ○ンケルブラックに続いて二度目の登場だな、彼は。しかし主任、ティンカーデッキは《修繕》自体がアンコなので、引っ張ってくるカードでしかひねれん。その場合《アラジンの指輪》ぐらいしか笑え‥‥‥使えるカードがないが？」

主任｢安心してください、所長。要はティンカー気分が味わえればよいのです。それなら何もアーティファクトにこだわらなくとも、クリーチャーで置き換え可能です。｣

所長「ふむ、わかってきたぞ。モノリスとダイナモはマナブーストなのでそのまま《ラノワーさん》や《フィンドボーンの古老》やらに置き換わる。」

主任｢そういうことです(ニヤリ)。続けましょう。《通電式キー》はこのデッキの第二のキーカードです。これのクリーチャー版としてあのスーパーコモン《クウィリーオン・レンジャー》が入ります。これでクリーチャーが起きほうだいっスよ。｣

所長｢《ファイレクシアの処理装置》の代わりに入れるカードはなにが適当だろうか。ふだん使わないが出れば強いものがいい。‥‥‥《根切りワーム》？！｣

主任｢《大喰らいの巨人》で行きましょう。あんな緑緑緑緑なんて普段絶対出しませんからね。マスティコアの代わりはアレです、あのほら森投げる奴、テンペストのカスレア‥‥‥所長でも3枚持ってる‥‥‥引くとブルーになるアレ‥‥‥あぁ、《ハートウッドの巨人》だ！｣

所長｢あぁ、あの。‥‥‥安いな。しかし主任、今考えるとこのデッキって、むかしで言うところのＮＷ‥‥ウッ(ずるずるずる)｣（←何者かに当身を食らわされ気絶する所長。そのままどこかへ運ばれていく）

主任｢‥‥‥ハァハァ、失礼。所長はこれからちょっとカテキョのバイト(ナミちゃん・14)があるとかゆって飛毛脚でどこかにいってしまわれた。しょうがないので私一人で続けようと思う。相手の動きを拘束するワイヤーには同じワイヤーでも《有刺鉄線》が適当だ。ダメージレースになったときに頼れる《崩れゆく聖域》にはプロフェシーから《胞子カエル》。こいつは相手の攻撃を完全に遮断してくれる優れものだ。最強の土地拘束《ミシュラのらせん》には同じくプロフェシーからの新鋭《尾長獣》が光るな。あと土地は適当に‥‥‥ヤバイ、もう目覚めたか。さらば！！（ガシャン）｣（←窓を突き破り三階から脱出する主任。後頭部をおさえながら現れる所長）

所長｢痛ってぇー、何だったん‥‥‥主任は？‥‥‥アッ、できてる！しかもなんか主任が大量に余ってるとかゆって売りさばきたがってたカードばっかり！？｣