=前回までのあらすじ=

数々の困難を乗り越えWoC社に潜入を果たした一行がそこで見たものは奇妙なチューブの中に保存された無数のエイトグと巨大な《柱》に支えられた建造中の円盤型巨大アーティファクトだった。その光景を目の当たりにした少年マガン編集者バヤシは絶叫する
「やはりアメリカはグレイから技術提供をうけていたんだ!!」というワケで


こんなデッキは札束だ!第4回
カード破産まっしぐら
「補充」デッキ



今回のこんなデッキは札束だ!は我々が以前から気にしていた恐怖の札束デッキ「補充」である。このデッキは構成しているカードの53%以上がレアとアンコモンでできているという恐ろしいデッキだ。金額にしてなんと¥50280 アングリーハーミットほどでは無いもののもはや趣味で使える金額ではない。しかしそのおかげでこのデッキの手をいれるべき部分は実にわかりやすい。 高価いカードを削ればいいのだ。

補充デッキ
総額¥50280
デッキ(60)
枚数 日本語名 英語名 タイプ
10 Island 6E Bla
6 平地 Plains 6E Bla
4 アダーカー荒原 Adarkar Wastes 6E Lan
4 リシャーダの港 Rishadan Port MM Lan
4 補充 Replenish UD Sor
4 大あわての捜索 Frantic Search UL Ins
4 オパール色の輝き Opalescence UD Enc
4 パララクスの波 Parallax Wave NM Enc
4 浄化の印章 Seal of Cleansing NM Enc
4 調律 Attunement US Enc
4 軽快なリフレイン Lilting Refrain US Enc
4 パララクスの潮流 Parallax Tide NM Enc
4 退去の印章 Seal of Removal NM Enc

所長:このデッキはハッキリ言って民間人に組めるような代物ではない。根本的な問題はこのデッキがほとんどレアでできているところにある。たとえどんなに弱くてもトレードにおいてレアはレアとして取り扱われる。つまり個人の持っているレアの枚数には自ずと限界があるものだ。そう、民間人にとってレア28枚とは持っているレアのすべてに匹敵しかねない枚数なのだ。 これだけの枚数のレアをそろえてしまうと趣味でマジックをしている人間ならばもう他にデッキを組めるだけのカードなど残ってはいないだろう。ディスティニーのパックを開けていて、《オパール色の輝き》と《補充》の二枚を引いてしまったプレイヤーがこのデッキを組みたいと考える事は当然のことだと思う。でもこんな高いカードなんか使わなくてもこの戦略は成立し得るのだ。

主任:残念なことにこのデッキのデザイナーは《補充》以外に墓地から大量に釣り上げるカードの存在することに気が付かなかったらしい。《次元の誕生》がそうだ。《補充》を使うためにはライブラリーの中身をエンチャントだらけにしておかなければならないが、どんなデッキにも土地は入っているのだからヘタな準備をしなくていい《誕生》のほうがよっぽど気楽に使えるという事だ。気をつけなきゃならない事は基本地形を多めに入れておくことだけ、簡単だよな。値段も安ければコストも安いこのカードを使わない手はない。ただ、これを使うとなると《オパール色の輝き》は役にたたない。それなら《生きている大地》に変えて《森》でビートダウンすることにすればいい。

所長:さすがに主任は目のつけどころがいい。このコンボを軸にデッキを仕立て直すことにしよう。墓地から戻ってくるのが土地になってしまった以上エンチャントなんかいくら入っていても役に立たない。当然土地と相性のいいカードに変更するべきだろう。今、スタンダードで土地を使って何かできるカードを探してみるとまず目に付くのが《悩める癒し手》だろう。土地1枚で2点軽減できる能力は破格だ。かつて強力すぎて禁止になってしまった《Zuran Orb》に匹敵するいや、クリーチャーまで守れる事を考えると超えるといっても過言ではないだろう。われわれは更にここに《ギックスの鉤爪》を追加した。これは0マナで出せるし土地をサクってライフが増やせる。《次元の誕生》とシナジィも完璧だ。この2枚がそろえばコンボ要素がそろうまで生き延びることなど朝飯前だろう。

主任:これでコンボのエンジンとそのパーツが揃うまで生き延びる手段は申し分ない。あとはコンボパーツを高速でそろえるための検索エンジンを検討しよう。《調律》はこのデッキでもうまく機能しそうにみえるがオレ達は土地のほとんどを《森》にする為に《島》をごっそり抜いてしまった。当然、青マナが出るわけない。そこで代わりに《ジェイラム秘本》を採用した。そんなくそレアまだクラッシクに残ってたのかって?どっこいまだまだ健在、
さあ今すぐコモン箱の底からほりだすんだ!!!
もちろん《秘本》4枚だけではまだまだ足りないので追加の検索手段が必要だ。青が出ないんだから《大あわての捜索》も使えない。だいたいオレ達は効果的に土地をサーチするカードが欲しいんだ!何がひけるかわからない《大あわての捜索》じゃ役に立たなイィィィ!《スカイシュラウドの要求》なら100%《森》をサーチした上にダイレクトに場に出せる。しかも出てくる土地は何とアンタップ状態!この完全上位カードを使わない手はないよな。あと安定して白マナを出すために平地も必要だ。《不屈の自然》はこの要求に応える優秀なサーチ手段だしこいつも土地をダイレクトに場に出せる。即採用するのだァアアーッ!!

所長:これだけでも充分デッキとして機能するがこのままでは場に直接土地が出るばかりで今一つコンボの爆発力に欠ける。そこでわれわれはもう一つ新たにギミックを追加することにした。《猟場番》がそうだ。このクリーチャーは本来ライブラリーからデカブツを直接場に出すために使用するがわたしは「クリーチャーが出るまでライブラリーをめくって墓地に落とす」効果のほうに注目した。このデッキにはほとんどクリーチャーが入っていないので《猟場番》を起動すれば当然ポロポロ土地が墓地に落ちる。そこを狙って釣り上げれば一気に信じられない枚数の土地が並ぶという寸法だ。そして《猟場番》は1枚だけ入っている《獣たちの女帝ジョルレイル》を引っぱってこれる。土地を並べるのがテーマのこのデッキで《ジョルレイル》が勝ち手段にならないワケがない。《猟場番》を起動するには墓地に落としてやる必要があるがこのデッキには《ギックスの鉤爪》が入っているのでその点は問題無いだろう。

主任:元のデッキには《神秘の教示者》が入っているが《猟場番》や《ジョルレイル》との相性を考えると《俗世の教示者》に変えるべきだろう。これでもうケチのつけようのない新たなコンボデッキの完成だ。元のデッキは面影もないだろう。わがHAMA研の技術力は世界一チイイイイ!!このデッキはコモンを基準にイイイイ…わずか¥3960で作られておるのだアアアア!!ジョジョこんなデッキを作ったおれ達をかわいそうだなんておもうなよ、このデッキはァァアアアーッ!!わがHANA研の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!つまり すべてのデッキを越えたのだァアアアアアアアアアアアア!!

所長:主任の機械の調子が悪いようなので今回はこのへんで。では再見。


プラナーバース
合計金額¥3960
デッキ(60)
枚数 日本語名 英語名 タイプ 金額
19 Forest 6E Bla ¥10×19
6 平地 Plains 6E Bla ¥10×6
2 悩める癒し手 Troubled Healer PR Cre ¥10×2
4 猟場番 Gamekeeper UD Cre ¥50×4
1 獣たちの女帝ジョルレイル Jolrael, Empress of Beasts PR Cre ¥900×1
4 ギックスのかぎ爪 Claws of Gix US Art ¥200×4
4 ジェイラム秘本 Jalum Tome 6E Art ¥50×4
4 次元の誕生 Planar Birth US Sor ¥100×4
4 不屈の自然 Rampant Growth 6E Sor ¥10×4
4 スカイシュラウドの要求 Skyshroud Claim NM Sor ¥10×4
3 俗世の教示者 Worldly Tutor 6E Ins ¥300×3
1 浄化の印章 Seal of Cleansing NM Enc ¥10×1
4 生きている大地 Living Lands 6E Enc ¥50×4

=次回予告=

円盤を支える《柱》を破壊しようとする一行を嘲笑うかのように究極生物《柱の男》が復活する。このままでは世界は裏料理界に支配されてしまう。HAMA研一行は人類の存亡を賭け《柱の男》の一人ワムウとの神前刀工勝負にいどむべく腕のたつ料理人を求めて東西新聞社を目指す。そして一行は途中立ち寄った中国の小さな村で肩に布をまいた中華鍋を背負った少年と出会うが!?…。


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