バイオレンス杯へ向けて その1 |
去る2月12日に開催された京都金閣寺事件(笑)杯。 フォーマットはヴィンテージ。 あまりなじみのないこのフォーマットへの水先案内として、主催のけんつよさんが収集したデッキリストの数々+ご本人の手による解説を一度きりで使い捨ててしまうのはあまりにももったいない。 ということで掲載された「けんつよの雑記帳」から抜粋して再編集してみました。 ブログからの再編集なので多少、文脈がおかしくなっているところもあるかもしれませんが、その辺はすべて主水@HAMA研の文才の無さゆえです。 けんつよさん主催のヴィンテージトーナメントは4月16日に第2回「バイオレンス杯」も予定されているので、そちらの参考にも是非。 |
(大会前から当日までの「けんつよの雑記帳」からの抜粋です) 今回から数回に分けて、色々とヴィンテージの話を書いていきたいと思います。 まずは現在のヴィンテージの現状から。 …と、その前に とりあえず、何より先に載せておかないといけないのが制限カード等のリストです。
※3月での禁止・制限カードの変更はありませんでした 最近変更されたのはポータル1、2、3(三国志)、スターター、スターター2000の収録カードが使えるようになった事と、《精神力/Mind Over Matter》の制限解除、《三なる宝球/Trinisphere》、《伝国の玉璽/Imperial Seal》、《親身の教示者/Personal Tutor》の制限カード入りです。 因みに余り知られてないカードとして、スターターのみ収録の《Grim Tutor》(1黒黒、ソーサリー、あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。あなたは3点のライフを失う)は制限では有りません。 逆にエクステンデッド等で普通に使える《嘘か真か/Fact or Fiction》、《噴出/Gush》、《精神の願望/Mind’s Desire》等は制限カードなのでご注意を。 多くの大会で上位に入賞してくるのはコンボかコントロールで意外かもしれませんが一部を除きビートダウンデッキは好成績を収めていません。 これは、全てのデッキが各種《〜Mox》(0マナアンタップで出てくる《〜のダイアモンド/〜Diamond》)等にマナブーストする事により、ビートダウンに負けないスピードでコンボを決めたり、場のコントロールを掌握するからです。 それらのデッキが強い理由はまず《Force of Will》(青カード1枚リムーヴ、ペイ1ライフを代用コストにして打てる《対抗呪文/Counterspell》)の存在。 更に全てのクリーチャーデッキを否定する《ドルイドの誓い/Oath of Druids》(しかも最近は《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》で自家発電します)。 そして更に《Mishra’s Workshop》(アーティファクト呪文にしか使えない3マナが出る土地)からの凶悪アーティファクト軍(その最たるものは《三なる宝球 /Trinisphere》と《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》と《精神隷属器/Mindslaver》)。 特に《三なる宝球/Trinisphere》が1枚制限になる前は1ターン目《Mishra’s Workshop》からの《三なる宝球/Trinisphere》、2ターン目《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》、《露天鉱床/Strip Mine》の安直なロックが席巻しました(無論、可能性は低くなりましたが、現在でもこのロックは可能です)。 そんな訳で最近はControl SlavaryやらGiftsやらBazaar StaxやらOath(デッキ詳細はおいおい紹介して行きます)が大会上位を占めています。 しかし逆説的に云えばクリーチャーが警戒されていない訳で意外にヴィンテージのクリーチャーは死にません。 《Gorilla Shaman》(赤の1マナクリーチャー。能力は1XX:対象のアーティファクトを破壊。Xは対象のアーティファクトのマナコスト。0マナのアーティファクトの多いヴィンテージ環境ではとても強い。別名モックスモンキー)や《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》がのうのうと生き残って大暴れしたりします。 また、本来ならクリーチャーの弱い青を基盤とした青白または青緑のクリーチャーデッキがたまに上位に食い込む事もあります(青を基盤にしているのは無論、自分も《Force of Will》を積む為です)。 そんな訳でまずメタゲームの開始地点として、 ○《Force of Will》は常に飛んでくる。 ○アーティファクトが非常に強い。 ○クリーチャーは意外に死なない。 が挙げられます。 今回はプロキシ無制限ですので、これがそのまま当てはまります。 さて、それでは実際現在どんなレシピのデッキが勝ち上がっているかについては・・・次回以降と云う事で(すいません、社会人は忙しいんですよ、本当は)。 |