去りゆく老兵達(オデッセイブロック編)第7回 無色

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今年もまたスタンダードの入れ替わりの季節がやってまいりました。
今回脱落するのはオデッセイブロック。
フラッシュバックやマッドネスといった簡単にアドバンテージを生み出すシステムを数多く提供した強力なブロックだっただけに環境に及ぼす影響は大きそうです。
そこでまずは環境落ちで影響の大きそうなカードを色別にピックアップし、それから各デッキタイプごとの影響を考えるという形で話を進めてみたいと思います。

ついに色なしパーマネントの回まできましたね。
アーティファクトに関しては特筆すべきものがほとんどなかったと思われますが、土地は結構使われてました。

《パッチワーク・ノーム/Patchwork Gnomes》
パッチバーンやステロイドで使用されたアーティファクトクリーチャー。
テンペストの時は見向きもされない物体でしたが、赤には使い勝手のよい共鳴者がいなかったので重宝されましたね。

《ミラーリ/Mirari》
儲かる。
マナさえあればとにかく儲かるとかいてあるアーティファクト。
ただ単にアドバンテージを取るだけでなく無限循環のエンジンとしても使用されました。
出た当初は「こんな重いカードどうするんだ?」って感じでしたが、《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》が追加され巨大なマナを手に入れられるようになったことでトーナメントレベルのカードに昇格しましたね。

《サングラスの大草原/Sungrass Prairie》、《モスファイアの谷/Mossfire Valley》、《シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge》、《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》、《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》
となりあった友好色が出せるフィルターランド。
友好色2色の多色デッキはもちろんのこと、3色のデッキでサブカラーを供給するのにも重宝。
8版で各種のペインランドが消え、ここでさらにフィルターが消えると残るはフェッチランドのみ。
一応《真鍮の都/City of Brass》とかもありますが、多色デッキで選択できる土地の幅はかなり狭まりそうです。

《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
黒単専用マナブースト。
沼が並べばならぶほど意味のわからないマナが出るので、そのマナをバックにクソ重いブツを平然と活用する黒単コントロールが成立。

《蛮族のリング/Barbarian Ring》、《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》、《ケンタウルスの庭園/Centaur Garden》
スレッショルドすると何らかのご利益がある土地シリーズ。
当然5色全てに存在してましたが使われたのは上の3枚。
後半に「土地が余ってしょうがない」って状況を多少なりとも緩和。

《ナントゥーコの僧院/Nantuko Monastery》
スレッショルドすれば巨大な《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》に。
運用するための色の制限こそ厳しいものの、これ1体で勝負できるサイズのクリーチャーがタダで出せたり。

《クローサの境界/Krosan Verge》
一気に白緑が揃えきれるフェッチランド。
ついでに1マナ増えたりするご利益も。
ウェイクのマナ基盤を安定させるために必須。


アーティファクトはやはりというか何というかそれほど見るべきものは無く。
土地はコレだけいろんな土地が供給された上でこれだけ使われたエキスパンションは珍しいのでは?

本当ならデッキタイプ別の今後までやりたかったんですが、スペースの都合で入りきれなかったので分けることにしました。
というワケで第8回に続く。