去りゆく老兵達(オデッセイブロック編)第1回 白 |
今年もまたスタンダードの入れ替わりの季節がやってまいりました。 今回脱落するのはオデッセイブロック。 フラッシュバックやマッドネスといった簡単にアドバンテージを生み出すシステムを数多く提供した強力なブロックだっただけに環境に及ぼす影響は大きそうです。 そこでまずは環境落ちで影響の大きそうなカードを色別にピックアップし、それから各デッキタイプごとの影響を考えるという形で話を進めてみたいと思います。 |
というワケで第1回は色のサークルに従い白から。 とりあえずデッキでよく見かけたカードから。 《ねじれの光/Ray of Distortion》、《天啓の光/Ray of Revelation》 1枚で2度使えて美味しいフラッシュバック。 《狡猾な願い/Cunning Wish》で持って来て丸儲けできる謎のスペル。 これ1枚でエンチャントをキーとするデッキを大幅に減速させることができました。 特に《ねじれの光/Ray of Distortion》は8版で《解呪/Disenchant》が消えたあとは貴重な白のアーティファクト除去なだけに消えるのが惜しまれます。 《浄化の瞑想/Cleansing Meditation》 コチラはスレッショルドしていれば一方的な《平穏/Tranquility》になるソーサリー。 自分もエンチャントを多用するなら上の二つよりも便利。 《栄光/Glory》 墓地に埋めておくだけで儲かる謎のクリーチャー群(インカネーション)。 白Aを払うだけで《アクローマの祝福/Akroma's Blessing》が使用可能になる能力は多くの単体除去を紙クズに変えてくれました。 もちろん膠着した戦線を突破したり相打ちのところを一方的な虐殺に変えたりと、マナ喰うだけの働きは確実にしてくれる仕事人。 《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》、《献身的な世話人/Devoted Caretaker》 どちらも相手の脅威から自分のクリーチャーを守ってくれる優秀な1マナクレリック。 後者はパーマネントも守ってくれるので《ルーンの母/Mother of Runes》の再来としての活躍が期待されたものの、期待ほどは働いてくれなかったような気が。 とはいえ1マナ生物としては十分高性能。 《熟練の薬剤師/Master Apothecary》の餌としても働いてくれました。 《先祖からの貢ぎ物/Ancestral Tribute》、《祖神に選ばれし者/Ancestor's Chosen》 どちらも非常に重いものの、たった1枚でふざけた量のライフを回復してくれるカード。 ウェイクなどで使用されましたね。 どんな遅いデッキでも勝ちに行けるだけの時間を稼ぎ出してくれました。 《金切るときの声/Battle Screech》 地味なんですが、御手軽に大量のクリーチャーを生産してくれるよいカード。 《対立/Opposition》のいい御友達にして《栄光の頌歌/Glorious Anthem》下ではエンドカードになりうる1枚。 とはいえ《対立/Opposition》が消えてからは影が薄かったのも事実。 他にも《オーラ術師/Auramancer》や《平等化/Balancing Act》、《聖餐式/Divine Sacrament》などデッキの必須パーツとして動いたカードもありますが、ここ最近は全く見なくなってしまったものも多く正直「あれば便利」レベルのモノが結構多いですね。 オデッセイがスタンダードに参入した直後は結構話題になった白ウィニーも、その後のUGと黒コンの台頭の前に姿を消していったわけでして…。 白が復権してきたのがスカージの参入後なのを考えると、現在の白を支えるカードはオンスロートブロックに集中していると考えてよさそうです。 ということは…インベイジョンブロックの脱落時とコメントが被りますが、白は単色で見れば被害の一番小さい色と見てよさそうですね。 マルチもあわせて考えると話が変わりますがそれはまた別項で。 |