発掘であるである大事典 |
あなたは初手2枚の土地に騙されたことはありませんか? 12枚入っているはずの除去が引けない!? 今カードを思うように引けない現代人が急増中! そんな閉塞したスタンダード状況をわれわれであるである調査隊が追求。 <テフェリーの細工箱>に隠された脅威のデッキ検索パワーを今夜徹底解明! |
あるある会員にも同様のアンケートをしてみたところ、<細工箱>の名前は知っていても使ったことはないという回答が最も多かった。ドロー強化として<嘘か真か>や<選択>のほかに<綿密な分析>や<ファイレクシアの闘技場>といったカードも挙げられた。なかにはこんな人も。
具志川市に住む芸大生のM・A(24)さん。彼は慢性的なドロー不振に悩んでいる。 「普段はドロー強化に<嘘か真か>とか<洞察のひらめき>を使ってます。でも最近は<種蒔き時>とか打たれるし、あとやっぱりカウンターされる。だからますます人よりドロー強化とカウンターが多くなるっていう。本当に入れたいカードが少ししか入らない。もう最近は青ばっかり使ってます。たまにはどっかの外人みたいに、サイドなしの緑単とかで優勝してみたいです。」 そんなM・Aさんの普段のデュエルを見てみると・・・
今このように初手に騙されてプレイしたものの、後続が続かずにそのまま投了、「何がしたいデッキなのかわかんなかった」と対戦相手にいわれる現代人が増えています。専門家の方に話をうかがってみると、 大田た○お教授(琉球大学 小児科教授) 「最近、欲しいカードをうまく引けないという人がここ数年で急激に増えています。その原因として、一つには現スタンダード環境が多色化しているということと、もう一つには、現在では昔ほど優れたドロー強化のカードがないということが挙げられると思います。」 時代ごとのドロー強化のカードを見てみると、
このようにテンペストを境に、ドローパワーは急激に下がっているのがわかります。
石田○じめ教授(琉球大学 第T解剖学教授) 「<Ancestral Recall>ほどではないにしろ、現代には驚くほどインパクトのあるドローマシンがあります。それが<テフェリーの細工箱>なんです。」 <Teferi's Puzzule Box/テフェリーの細工箱> D アーティファクト レア 各プレイヤーのドロー・ステップの開始時、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーの下に置き、そのあと、置いたカードに等しい枚数のカードを引く 「このカードは無色なので色事故を起こすこともなく、また、一度場に出てしまえばあとはマナなしで起動するので、現代人がよく陥る<嘘か真か>を打ったターンは何も出来ない、というような状況を回避することが出来ます。さらに<種蒔き時>や<撹乱>のように、相手に対応されたりカウンターされたりという危険性もありません。まさに現スタンダードのためのカードといえます。」
用意されたカードは<嘘か真か><洞察のひらめき><綿密な分析><テフェリーの細工箱><霊感>の5枚。これを最もライブラリーを掘り進める順に並べ替えてもらいます。 ゲストの皆さん、やはりカードのイメージだけでカードを並べています。順位は下から<霊感><綿密な分析><テフェリーの細工箱><嘘か真か><洞察のひらめき>と予想しました。 はたして正解は?
宜野湾市に住む琉大生のH・Aさんは、現在ミラーリデッキをしています。そんな彼の話を聞いてみると、 「苦手なデッキはUGマッドネスとサイカです。僕のデッキは長期戦用なんですが、UGは速い上に、たとえ長引いてもスレッショルドやフラッシュバックがあるので息切れしないんですよ。サイカはやっぱり墓地に充分にカードを蓄えてからの<激動>に勝てません。一時は墓地対策とカウンター対策に黒コンも使ってたんですが、ハンデスとかしてもどちらもマッドネスとかフラッシュバックするんであんまり効かないんです。」 Kさん(帝京大学 スーパードクター) 「2つのデッキに関して共通していえることは、どちらも、ある特定のカードを使用するタイミングが重要であるということです。例えばUGでは<入念な研究>を打たれても、<ワームの咆哮>や<不可思議>などが落ちなければあまり脅威に感じませんし、サイカにしても<サイカトグ>と<激動>が揃わなければ、打たれて致命的になることはまずありません。」 確かに、街の多くのデュエルを見てみると、多くの人が<激動>を序盤に打つのをためらったり、手札に<排撃>があるのにもかかわらず、<野生の雑種犬>にしばらく殴られ続けていました。これは一体どういうことなんでしょうか? 「多くの人が、<排撃>を相手の象トークン用にとっておいたり、カウンターすべきカードに狙いを定めて目の前の<日を浴びるルートワラ>をスルーしたりします。これを【カードの選択的使用】と言います。特定のコンボやシナジィに強く依存しているようなデッキやカウンターデッキでは、例えばチャネルボールやビックブルーなどのデッキでは、特にその行動が強く現れます。<テフェリーの細工箱>では相手の手札も強制的にリフレッシュさせるので、これらのデッキに対して非常に嫌がられます。」
ズバ抜けたデッキ検索能力と、常に手札をリフレッシュさせる効果を充分に活用させるデッキについてこのように宣言する人がいます。 宮本○門(演出家 沖縄好き) 「<テフェリーの細工箱>は手札を一旦0枚にさせますが、これはディスカードではないので相手のマッドネスを誘発させたり墓地を肥やしたりということがありません。かつ、その後はドローなので、<細工箱>と最も相性が良いと言えるのはこのカードだと考えます。」 <盗用/Plagiarize> B青 インスタント レア ターン終了時まで、対象のプレイヤー1人がカードを引く場合、代わりに、そのプレイヤーはそのドローを飛ばしてあなたがカードを1枚引く 「これを相手のアップキープに使えば、相手は手札が0になり、かつ自分の手札は倍近くに増えるという訳です。<細工箱>は起動にコストがかからないのでこのようなコンボが決めやすい訳ですね。相手の墓地も肥やさずマッドネスも誘発しないので、これは純粋なアドバンテージです。」 「また、脅威のライブラリー検索能力をメリットとして充分に活用するカードがもう一つあります。それがこの<機知の戦い>です。」 <機知の戦い/Battle of Wits> B青青 エンチャント(場) レア あなたのアップキープの開始時、あなたのライブラリーに200枚以上のカードがある場合には、あなたはこのゲームの勝利者となる 「<細工箱>はデッキをものすごい勢いで掘り進めますが、<生体融合帽>のように手札を捨てている訳ではないのでライブラリーの厚さは保ったまま、という効能があるのです。まさに最強のパートナーと言えるでしょう。」 「よって、これら二つのカードを入れたバベルデッキこそが<テフェリーの細工箱>を充分活用できるものであると考えます。」
(収録が終わって)
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