沖縄のメタゲーム〜UGマッドネス〜
文:主任@HAMA研

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OBCで黒単と二大勢力として君臨するUGマッドネスですが、黒単とは違い、時勢に乗ってスタンダードにおいてもその強さを発揮しています。
最近とうとう沖縄にも上陸した気配がある昨今、取り急ぎUGマッドネスについてまとめてみました。

UGマッドネスとは
サンプルデッキ
デッキの動きとしてはマッドネス、フラッシュバックを多用しそれらをどロー兼ディスカードエンジンで回転させるのが基本プランです。

上記の動きのためにスレッショルドもためやすく、スレッショルドも戦略に取り入れるデッキがほとんどです。
マッドネスとスレッショルドのどちらに重点を置くのかで構造に若干差が出るようですがベースとしては同じモノとして考えていいでしょう。

《主要パーツ》
ドローエンジン…《マーフォークの物あさり》《嘘か真か》《行き詰まり》《入念な研究》など
ディスカードエンジン…《野生の雑種犬》《マーフォークの物あさり》《入念な研究》《アクアミーバ》など
攻撃陣…《野生の雑種犬》《日を浴びるルートワラ》《ワームの咆哮》《尊大なワーム》など

《メリット》
デッキのメリットとしてはまずはクリーチャーのサイズが大きいことでしょうか。
様々なインチキ召喚を駆使して、ステロの同じマナ域と比較すると一回り大きいクリーチャーを並べることができます。
手札の補充が利くので《雑種犬》のサイズもステロより大きくしやすいし。ドロー強化手段が多いので後半息切れしにくいのも大きいでしょう。
青なので少量ながらカウンターを加えることもできますし、マッドネスを活用すればインスタントで飛び出すクリーチャーも多いのでパーミッションにイヤガラセを敢行することもできます。

《デメリット》
クリーチャーで殴る以外の攻撃手段をもたないので何らかの方法でクリーチャーを無効化されると弱いです。
大量除去もイヤですが《テフェリーの濠》《集団監禁》などの場に残って恒久的にクリーチャーを押さえつけるカードに関してはバウンスする以外対処できないのでもうだめです。
パーマネント除去がなく、バウンスでごまかすしかないので上記のようなパーマネント以外にも《翻弄する魔道士》や相手の《マーフォークの物あさり》などいやなクリーチャーも除去できません。
飛行クリーチャーも薄いので空から攻めてくるデカイヤツ相手にも弱いです。

これらの特徴により、パーミッション、ステロイド両方とも戦えんことはないデッキと言えるでしょう。
様々なアプローチ
これらの長所を伸ばし短所を補うべく様々な手が加えられている真っ最中なデッキであるUGのアプローチをいくつかまとめてみることにします。

1)マッドネス特化型
このタイプはスレッショルドを完全に切ってマッドネスで呼ぶクリーチャーと飛行生物だけでできています(トークン生物含む)。
スピードがある分、動きは直線的でリセットされるとあとが大変ですが投入されたクリーチャー数が半端じゃないのでそのまま押し切ってしまうことが多々あります。

2)激動
そんなにめずらしいアプローチではありませんがどうにもならない状況をひっくり返すために《激動》を加えているものがあります。
かなり押されている状況下でもコレさえあれば一気に攻めに転じることもできるのでマナカーブと相談して1〜2枚入れておいて損はないでしょう。

3)スレッショルド特化型
さっさとスレッショルドを達成して巨大化した《熊人間》《敏捷なマングース》などを軸に殴り倒します。
墓地が減るのを嫌ってフラッシュバックスペルを《ワームの咆哮》だけにとどめるものが多いようです。

4)タッチ白
白を足すことでパーマネント除去力をつけたものです。
このタイプなら苦手とする《破滅的な行為》などを《翻弄する魔道士》で禁止することができますし、《秘教の処罰者》という巨大なフィニッシャーを追加装備できます。
サイドに《復仇》などを取ることができるのでマナ基盤が不安定になることに目をつぶっても割りにあう取引といえそうです。
このタイプは《処罰者》の関係上、スレッショルドを重視します。

5)タッチ赤
こちらは赤を足して定番の《火炎舌のカヴー》《火/氷》を追加したものです。
この二つの有効性はいまさら何もいうことはありません。
メリットとしては《物あさり》、《翻弄する魔道士》といった放っておくと大変なことになりかねないシステムクリーチャーを除去できる点があります。
逆に赤を大量に取り込んでマッドネスバーンタッチ青といった形になっているものもありますが、色事故がきついのが欠点です。
メタゲーム
以上を踏まえて今の沖縄の環境に当て嵌めてUGマッドネスの位置を考えてみたいと思います。

《ステロイド&カウンターモンガー》
ステロイドとカウンターモンガ―全盛の沖縄に参入してきたUGマッドネスですが、このうち前者との相性は良いと言っていいでしょう。
ステロよりもはやくステロよりも巨大なクリーチャーを呼ぶことのできるこのデッキは《ワームの咆哮》を一回使えれば一気にこちらの流れに持ち込むことができます。
サイド後も《ジャングルの障壁》《クローサの獣》などなかなかに手の出せない物件が豊富です。
問題は後者との対戦です。
ただの青黒のサイカトグなら《敏捷なマングース》と《ルートワラ》で押し切れる場面も多いのですが《破滅的な行為》を擁して除去できない《魂売り》を呼んでくるこの相手は相性がいいとは言いづらいです。
キッチリ3ターン目に《行為》を張られるとなかなかに先が見えなくなります。
序盤では《堂々巡り》も打てないことが多いので通してしまう場面も多いです。
こういった局面では《尊大なワーム》を《行為》にあわせられるかどうかで大きく戦局が分かれるようです。
2ターン目の《雑種犬》から《ワーム》が出せれば相手が5マナそろえるまでの間に4〜8は叩き出せますし、UG相手には《行為》を2〜4点で起動することが多くなりがちなのでそれにあわせればカウンターできない状況で4/4トランプルを残すことができます。

《黒コントロール》
あと第二集団を抜け切れない感の黒コンですが、これも結構見かけます。
《たい肥》があるので確かにサイド後有利ではありますが、モリモリ墓地にカードを積み上げるUGにとって《消えないこだま》は下手をすれば壊滅しかねません。
デッキの構造上スレッショルドを重視するタイプのほうが被害が大きいのは当然です。
しかも結構メインで入っているのを見かけるので《たい肥》のない一戦目はキツイものがあります。
相手が回る前に止めるべく《激動》でリセットするか、《熊の谷》で主力を墓地から逃がすか何らかの対策をしないと案外やられてしまうこともあります。油断は禁物。

今、沖縄で大会に出て上に入ってくるデッキはこんなものでしょう。
今後の展開
サイドまであわせて考えても、UGマッドネスが勢力を伸ばしやすい土壌であるといって過言ではないでしょう。
とすれば今はともかくこの先はかなりの同キャラ対決を考えないといけないということになります。
そうなるとマナの安定性よりも同キャラへの回答を備えた3色目を散らすタイプが増えてくるでしょうが、現段階ではまだそこまで話は進んでいないでしょう。
事故りにくい2色に絞った形でも十分な強さを見せてくれるかと思います。
とはいえ最近のメタの回転の早さを考えるとこの記事がアップされる頃には状況が変化している可能性も捨て切れません。
自分の目で見て環境を判断することが重要でしょう。