沖縄のメタゲーム〜ダークスティール編 文:主任@HAMA研 |
久々に遠征に出かける関係上、昨年度末からはエクステンデッドしか見てませんでしたが、ついにスタンダード環境にも変化が。 ダークスティールがスタンダードに入ったことでいろいろと新しいデッキが出てきています。 そこで今回はそれらのデッキを見てみようということで。 |
とりあえず、見回してみるとどこに行っても話題の中心は親和。 さらにその中でもアツイとされるグレ神話がフライデーに二つ出てたのでそちらから。 ・2月20日フライデーナイトマジック1位 菊四@Anonymity ・2月20日フライデーナイトマジック2位 総統閣下@よせあつめ どちらも前環境からあるグレ神話の《エイトグ/Atog》のスロットが《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》に変更されています。 爆発力はかなり落ちますが本人が無色なので親和に貢献してくれる点、色事故が減る点、サクったアーティファクトはカウンターの形にして場に残せる点、《溶接の壺/Welding Jar》で再生できる点などそれなりのメリットも数多く。 爆発力の《エイトグ》、安定性の《電結の荒廃者》という事になるんでしょうか。 また、どちらのデッキも《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》を採用することでリセットへの耐性を上げようと試みていますが、《ダークスティールの城塞》からは色マナが出ないのでデッキ全体で色マナが必要なカード枚数をなるべく抑える傾向が見られます。 どちらのデッキも製作者が元々コントロールデッキが趣味なのが反映された結果でしょう。 もちろん爆発力優先で《エイトグ》を使用、あるいは《電結の荒廃者》と両方を使用し《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》と併用するアグレッシブなパターンでもデッキは組めると思います。
親和系のデッキが強くなるなら次に出てくるのは当然アンチ親和系デッキ。 以前なら白コンや赤緑抹消などのリセット多用系デッキがそれに当っていたかと思われますが(もちろん序盤が乗り切れたらの話ですが)親和の更なる加速やらリセットへの耐性をつけてくれるカードやらの登場で《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》や《忘却石/Oblivion Stone》は以前ほどは信用できなくなってきています。 そうなると一番安心できるのは《神の怒り/Wrath of God》と《機械の行進/March of the Machines》の組み合わせ。 《神の怒り》は再生を許さず《溶接の壺》環境下での《電結の荒廃者》も確実に屠り、《機械の行進》は《ダークスティールの城塞》でも確実に除去してくれます。 で、それを組み合わせて構築されてるのがコレ。 ・2月20日フライデーナイトマジック6位 T@Anonymity 上で出た二つに加えて《抹消/Obliterate》まで。 自分は壊れない《ダークスティールのペンダント/Darksteel Pendant》と《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》でマナを確保し《機械の行進》でフィニッシャーとしても使用。 かつて中村聡氏の作った「枯山水」に近い思想で組まれていると思われます。 ただ、序盤はマナブースト以外することがないのが多少難有り。 今後の調整に期待したいところです。 ダークスティールは色々と面白いコンボのネタも提供してくれていますが、一度は誰もが夢見る《変幻の杖/Proteus Staff》+《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》を内蔵してるデッキがコレ。 ・2月20日フライデーナイトマジック4位 なかむラ 《変幻の杖》はミラディンが出た時に《変幻の杖》+《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》コンボが注目されたこともありましたがそれ以降は今ひとつ振るわず。 デッキをノンクリーチャーにして確実に積み込めるようにする必要があったのですが、トークン生産カードが《正義の命令/Decree of Justice》では大ぶりすぎ(これで話が終ること多々)、《急報/Raise the Alarm》は単品では対して強くないと。 そこへ来て新登場の《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》。 土地なのでスさしてロットを圧迫することなくデッキに投入できるあたりが痒いところに手が届く親切設計。 ついでにフィニッシャーも《ゴブリンの放火砲》から《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》に変更できたので壊される心配も減りました(バウンスされやすくなったのは秘密だ)。 これも今後の調整に期待。 あと最近虫の息だった気がせんでもない黒なんですがかつての英雄《悪疫/Pox》が環境に帰ってまいりました。 多少力弱くなった気がせんでもないですが。 ・2月20日フライデーナイトマジック5位 照屋 博一 《悪疫》より重くなった分威力が設定できるようになった《死の雲/Death Cloud》。 ハンデスとランデスにフィンシャーが一枚になったコイツはコントロールデッキからすれば悪夢の存在。 ステキ過ぎです。 問題は自分のライフもめっぽう減るので速いデッキにきつい事なんですが。 特にこのデッキは序盤を押さえ込むカードが少ないので親和系やゴブリンなどには苦戦が予想されます。 タッチカラーを青から赤に変えることである程度対応できるかもしれません。 あと《死の雲》デッキは純粋なコントロールではなくクレリックとの組み合わせで儲けるタイプのデッキも出てきているのでそちらも載せておきます。
残念ながらダークスティールがスタンダードに入ってから日が浅いので大会等の数も少なく、県内で出回っている新スタンダードのデッキは数多くありません。 この先どんどん増えていくとは思いますが今の所の在庫はこれだけ。 ついでにおまけとして、いそうなデッキのアレンジを載せておきます。 この先また新しいデッキと出会えることを祈って。
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