沖縄のメタゲーム〜エクステンデッドを覗いてみよう 文:主任@HAMA研 |
来年の頭には久々の遠征組が岡山に出かけて行くことが決定してますが、今年の「祭」はその応援企画としても機能するようにエクテンが厚め。 とはいえエクテンとは縁の薄い人も結構いたりいなかったり。 でも、せっかくの「祭」だし出来るだけ多くの人に参加してもらいたいワケでして。 そこで方々からデッキリストを引っ張ってきてみました。 まずは触ってみませんかってことで。 |
とりあえずは県内でやったエクテンの大会の結果から見てみましょう。 DCIジャパン設立7周年記念トーナメント 上から順に食物連鎖ゴブリン、ファイナル・ファンタジー、サイカトグ、スタックス、ゴブバンテージ、食物連鎖ゴブリンとこの辺くらいまでが勝ち組ですかね。 内3つがゴブリン、2つが《修繕/Tinker》系、1人だけサイカトグ。 2大人斬り揃い踏みですね。 3位のサイカは《摘出/Extract》とかが入ってたりするあたりがメタ?なんですが、巷では話題の《等時の王笏/Isochron Scepter》活用型もあるのでリストを拝借してきました。
あと、今回今ひとつの成績だったものの速さはかなりのモノのアングリーハーミット。 11/23 9位 閣下@め
県内の大会ではまだ出てきてない《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》+《マナ切り離し/Mana Severance》コンボ。
ついでにデザイアも。
さて、現状速いデッキはだいたい浚ってきたつもりですが、ここで大問題。 新禁止カードを適用するとですね、上のデッキが軒並み潰れるんですねえ。 そして今回の「祭」は新禁止カード適用で行うんですよ…。 とりあえず、話にならないのは《修繕/Tinker》を核にしてたデッキ群。 エクテンだけあって優秀なサーチカードには事欠きませんが、0マナで場に出してくれる効果までついてるのは他に無し。 ついでに《厳かなモノリス/Grim Monolith》と《古えの墳墓/Ancient Tomb》も無いので出足も相当に鈍りました。 従来の青単ティンカーは核になるカードを大幅に失ってしまった後の再建策は…すぐには思いつきません。 その点、青赤のスタックス系統のデッキは墓地へのアーティファクト不法投棄手段を増やして《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》や《財宝発掘/Trash for Treasure》などで釣り上げるアーティファクトリアニメートとして変形してやっていけるかもしれません。 《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》デッキも《修繕/Tinker》に頼るところの多いデッキでしたが、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》、《マナ切り離し/Mana Severance》とコンボパーツはどちらも残してもらえたので決めるのが不可能になったわけではありません。 スピードが落ちるのは仕方が無いことだと思いますが、楽しいので作ってみました。 サンプル
基本的に穴だらけなんですが、デッキとして完全に死ぬわけではないカモね〜くらいで見といてもらえればよいかと。 で、ゴブリンも《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》を無くしたので《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》で儲けるシステムも大幅に利率ダウン。 《食物連鎖/Food Chain》もたいして連鎖できません。 ゴブリンは《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》で儲けるだけが商売ではないので、高速化する、火力に寄せるなどで対応することも十分可能かと。 ただ、普通そういうデッキは「ゴブバンテージ」ではなく「ゴブリンスライ」と呼ぶわけなんですが。 実際問題として、《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》亡き後の《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》がどの程度カードをもたらしてくれるのか微妙なんで(実際試してみたんですが平均1〜2枚程度でした)現在のような形を残したままやっていけるかどうかは?ですね。 サイカは何も無くしてないんですが、今回の禁止カードの影響で環境が多少なりとも遅くなれば《金属モックス/Chrome Mox》を抜いてもよくなるかも知れません。 このデッキ、回していて初手に《金属モックス/Chrome Mox》が複数枚入ると泣きそうになります。 周囲のデッキがバカみたいな速さの中、コレを入れとかないと追いつかないってのはよくわかる話なんですが、周りが遅くなるなら無理せずに地面に足をつけて暮らしていってよいデッキなんじゃないでしょか。 もともとはカウンターデッキだったんだし。 アングリーハーミットからはライブラリを問答無用で墓地に送り込む《隠遁ドルイド/Hermit Druid》が消えます。 もう、デッキ名を「アングリーハーミット」にしとくのは無理ですね。 とはいえ《生き埋め/Buried Alive》⇒《縫合グール/Sutured Ghoul》+《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》×2からの《死体のダンス/Corpse Dance》という瞬殺コンボ自体は無くなるわけではないので黒にタッチで青か赤で別のデッキとしてやっていくことは可能だと思います。 手札がテンパイなら2ターンキルできることに変わりは無いので。 サンプル
で、沈むデッキあれば浮かぶデッキも。 ちょっと前はスーパースターだったのに、その遅さゆえ不遇なデッキことマルカ・デス。 またの名をザ・ロック。 高速コンボデッキが減ればクリーチャーデッキやそれをメタったコントロールデッキだって動かす余地があるわけでして。 9/23 7位 リーダー山内
サンプルが古いんですが最近使う人がいなかったんでしょうがないですね。 新しいところだと、《トロールの苦行者/Troll Ascetic》あたりが序盤から殴れるクリーチャーとして優秀かもしれません。 サイカでコイツに対処するのはツライのでマルカVSサイカという多少苦手とするマッチアップを改善してくれる可能性があります。 あとは追加の《破滅的な行為/Pernicious Deed》として《忘却石/Oblivion Stone》もあるのは嬉しいところ? 続いては、マルカが流行った時に意外な強さで数を増やしたUG。 サンプル
スタンダードにあった時期のデッキとそう変わりません。 《直観/Intuition》くらいですかね。 あとは便利なクリーチャーが少々追加されてます。 クリーチャーデッキつながりでWUウィニーも。 9月23日 7位 照屋 博一
あと、環境から《ドルイドの誓い/Oath of Druids》が消えるので《ルーンの母/Mother of Runes》が余って困ることも減ったかと。 除去されることを考えて4枚に増やしてもいいかも知れません。 あとはゴブリンじゃない赤単。
殴る燃やすの漢のデッキ。 このデッキはPT-New Orleans から拾ってきました。 全てが4枚挿しなのが更なる漢くささを漂わせますが、その辺はメタに合わせてアーティファクト除去を入れるなり、土地破壊を入れるなり自分なりに丸めて手に合うようにしてもいいんじゃないでしょうか。 クリーチャーデッキはこのくらいにしといてコンボっぽいデッキを探してみるとこんなものも。 2月7日 2位 主任@HAMA研
PT-New Orleansに《大あわての捜索/Frantic Search》の穴を《断絶/Snap》にしたデッキがあったと思うんですが、見つけられなかったので。 コンボといえば忘れちゃいけないのがアルーレン。 10月31日 6位 ヒゲ
で、なお且つ今回の禁止カードの影響を何一つ受けてないデッキでもあります。 エクテンのデッキを漁ってるとキリがないので次で最後。 10月31日 4位 主任@HAMA研
基本的に《独房監禁/Solitary Confinement》で立て篭もって相手のデッキが無くなるまで待ちます。 練る時間が足りなかったのであちらこちらとツッコミどころ満載ですが(せめて1枚くらい勝ちカードは入れとくべきでしょう)、こんな感じのセプターコンもPT-New Orleansにあったハズ。 あまりにも速いデッキが減ってくれれば相手をハメに行く時間だってもらえる…かもしれません。 長いだけであまり内容が無いですね。スンません。 とはいえ無駄に量だけは集めてみました。 数並べておけば手持ちのカードででも組めそうなデッキや、自分の趣味にあうデッキが1個くらいあるんじゃないかと、とりあえずはエクテンに縁の薄い人の取っ掛かりとしてやってみた暴挙なんですが、誰か使ってくれるかなあ。 もちろん、ココに挙げてるデッキ以外にもまだまだいくらでも組めるくらいエクステンデッドのカードプールは広いです。 そして、古いカードだけがエクステンデッドで強いカードというわけでもありません。 むしろ最近のカードほど単品でのパワーは上がってると言ってもいいくらいだと思います。 《野生の雑種犬/Wild Mongrel》ほど強い2マナクリーチャーなんて滅多にお目にかかれるモンじゃないですよ。 特定の古いカードが強いことは確かですが、新しいカードだけでも強いデッキは組めるんじゃないかと思います。 僕なんか昔、瞬殺可能なコンボデッキを持って大会に出てその日飛び込みのFires(当時まだスタンダードでした)に逆に瞬殺されたこともあったり。 カード資産にあまりこだわらずにまずは手持ちのカードで組めるデッキを組んで楽しむってとこからはじめてみてもよいんじゃないでしょうか。 次回はもうちょっと練ったヤツとか役にたつモノを並べられるように頑張ります。 ではでは。 |