沖縄のメタゲーム
〜オンスロートブロック限定構築2〜

文:主任@HAMA研

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>明日以降もなにか見つけ次第貼ります。

と書いたのはいつの日のことだったかしら?
だいぶ時間は経ってしまいましたが、ちゃんと思い出したのでお届けする第2回。
今回はプロツアーにいたデッキからチョイス。
というわけでブロック限定構築一夜漬け第2回。
プロツアーのデッキで話を進めてるので実は「沖縄のメタゲーム」じゃないのは秘密の中の秘密だ。

正直、前回の時点ではトップ8にこんなにも「ゴブリン」と冠したデッキが残るとは思ってもませんでした。
《星の嵐》と《めった切り》の2枚を擁するサイクリングデッキの前に崩壊するかと思ってたんですが・・・重いデカいクリーチャーを追加で対処できちゃったみたいです。
というわけでまずはゴブリンから。
OBC ゴブリン
Tomi Walamiesがプロツアーベニスで使ってたヤツです。
他にもトップ8にゴブリンデッキはいくつか残ってたんですが、個人的にこのデッキが一番好きなので。
《ゴブリンの穴ぐら》×4ってのが非常に男らしい。
メイン、サイドあわせて4マナ以上のカードが17枚も入ってるので「土地は多めに、でも逆土地事故はかんべんな」ていう要求を満たす上ではかなりアリなんじゃないでしょうか。
僕としては《渋面の溶岩使い》のいないブロック限定で墓地にカードが落ちるのがどの程度有効なのか疑問なので、土地以外の用途もある《ゴブリンの穴ぐら》+《忘れられた洞窟》で土地を別のカードに変換ってプランの方が趣味です。
ただ、僕が使うと非常にしばしば初手に《穴ぐら》×3が来るんでちょっと数を減らしてもいいかなとかも思いますが。
日本勢が使用したデッキには《アヴァラックス》や《テフラダーム》といったイイ感じの生物も採用されてたので、その辺を参考にさらに練っていけそうです。

次はサイクリング。
誰が見てもこの環境最強、当然「親の仇」のごとくメタられるのでトップ8に残った数は1つだけ。
とはいえ優勝したのもこのデッキなので「殺れる」デッキであるのは間違いないようです。
OBC サイクリング
スタンダードとの違いは、赤と白の2色、環境でもっとも除去しにくい生物の1つ《獅子面のタイタン、ジャレス》を投入、《めった切り》不採用ってトコみたいです。
実際、僕もサイクリングを調整してて思ったコトの1つに《めった切り》が効かないってのがあったのでコイツが入ってないのは大納得。
基本的にタフネス1の生物をほとんど見かけないのでただのサイクリング要員でしかも重いだけ(普通に撃つなら《星の嵐》といっしょだしむこうはインスタント)っての感じだったんで。
あと同キャラ用と思われる《ダールの奉納者》が目を引きます。
同キャラのみならず黒緑などの《定員過剰の墓地》を割るのにも重宝します。

で、サイクリングを潰しにきた感じのWGコン?って分類していいんでしょうかねコレ。
OBC WGコントロール
《爆発的植生》でマナをブーストして《悪辣な精霊シルヴォス》や《怒りの天使アクローマ》といった重いデカい悪いレジェンドにつないで殴るだけ。
そこまでの時間は《根囲いの壁》と《貪欲なるベイロス》で稼いでなんか困ったら《アクローマの復讐》仕切りなおし。
《賛美されし天使》も入ってるのでバカみたいにライフが増えます。

上のデッキにさらに黒をタッチした感じのデッキが
OBC WGBコントロール
です。
かなり色拘束がきつそうですが《大闘技場》と《爆発的植生》でちゃんと回せるみたいです。
《萎縮した卑劣漢》は多分、《定員過剰の墓地》や《総帥の召集》を多用するデッキ相手へのメタでしょう。
《貪欲なるベイロス》や《生命を破滅させるもの》をぐるぐる回されるのはどんなデッキでも鬱陶しいもんですし、《総帥の召集》は撃たれると死んだり死なせたりしてカウンターを擁さないコントロールデッキにはなかなかの脅威。

で、件の《萎縮した卑劣漢》を投入してまで止めようというのがコレ。
OBC リビデス
もりもりとサイクリングつきのビーストを埋めて《総帥の召還》で大量に裏口入学。
国内産のこのデッキは赤を足して《霊気の突進》で殴らなくてもカタが付くようにできてるのが多かったんですが、このバージョンはサイクリングがついてないビーストも《ルーンの解読》で無理矢理埋めれるオマケつき。
トップ8には残ってなかったんですが面白かったので。

同じビーストデッキでもドカドカとビーストを並べる方向にシフトしてるのがコレ。
OBC ビースト
スタンダードだとステロとかにあたるんでしょうか。
とにかくデカ物がゾロゾロと並ぶだけ。

それがさらに大味なのが
OBC ドラゴン
かなりの量のマナブーストに大量のドラゴン。
これだけやればどんなクソ重いブツも簡単に出そう。
実際、完コピでまわしてみたんですが吹ける吹けるよボーボーと。
この意味不明なデカ物の集団を片っ端から除去していくのはなかなかに困難です。

どれもちゃんと大舞台で成果を残してきてるデッキ(当然僕とは比較にならないほどできる人々が作っとります)なので、取り合えずここからスタートしてさらにとんがるなり徹底的にメタるなり、構築の一助にでも活用してください。
これに加えて県内で使われたことのあるOBCのデッキが3月21日フライデーナイトマジックに8つ載ってます。
いっしょに眺めるとなおよし。
デッキはメタだけで動くもんじゃありません。
その土地の地域性や趣味とかいろんなもので左右されます。
考慮に入れて損はなし。

では、次のブロック限定のトーナメントでできるだけ多くの人に出会えることを祈って。