Bad Play of Yamauchi
リーダー山内

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最近、僕一人でモノを書いててもたいしたペースで更新できないので
「誰ぞ何ぞ書いてたもれ」
と呼びかけてみりゃ
「なら俺が」
とカッコよく現れたリーダー山内。
そんな快男児が男らしく恥をさらす、そんな熱き魂のほとばしりの一部始終を見よ。

今回からはじまる Bad Play of the Yamauchi だが,リーダー山内がお送りする。
まあ,このコーナーを書くにいたった理由なんだが,

1. 他の人に同じ轍を踏んでほしくない
2. この記事を書くことで,自分自身が勉強していくことになる

ということで書かせてもらっているんだ。まあ,そのため不定期な投稿になり,また見る人によってはつまらない文章になるかもしれないが,そこはひとつ「人間理解」ってことで勘弁してほしい。

さて,今日取り上げるカードは,《仕組まれた疫病/Engeneered Plague》と《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》だ。うっすら今回のネタに気づいた人もいるかもしれないが,まあ聞いてくれ。

スタンダードの青白タッチ黒のパーミッションのデッキを使って,私はアリーナの対戦中だった。相手はその店の常連であるN氏で,緑黒のブレイズデッキを使っていた。まったく,《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》は厄介な代物で,1戦目は私の土地がこないままブレイズに絞め殺されてしまった。

2戦目に向けてサイドボードをしている最中,2枚の《仕組まれた疫病》をじっくり眺めて,こいつを場に出したときに何と宣言しようかと考えていた。1戦目で私は《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》と《催眠の悪鬼》を確認している。後はタフネスが1である生物は見ていない。
私はこの2匹のどれかをターゲットにしようと心に決め,《仕組まれた疫病》を2枚仕込んでシャッフルした。

早速5ターン目にそのカードは姿を現してくれた。2枚しか入ってなかったのに,今日はなんていい日なんだ! その次の瞬間,私は《汚れた三角州/Polluted Delta》を起動して沼を調達し,キャストして「ナイトメア/Nightmare」と宣言した。
何せそのときは,手札もあまり充実していなかったため,この方が《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》も能力を発動せずに無駄死になる,と勘違いしていたんだ。

しかし、《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》は私の思惑とは違っていた。

《仕組まれた疫病/Engeneered Plague》は場に出た《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》を確かにトリガーされ墓地へ落ちていく。しかし,いわゆる"comes into play"は場に出た際にスタックに乗るし,"leaves play"の効果も場から離れた際にスタックに乗る。
《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》は一瞬しか場にいられないが、この両方の効果をスタックに乗せて去っていくんだ。

賢い人(=N氏)は,《催眠の悪鬼》が"comes into play","leaves play"の順番でスタックを積まれるのを理解していて場に出した。
当然、最初に場を離れた効果が解決され,次に私の《神の怒り/Wrath of God》が手札から離れていった。
肝心の《神の怒り》を取り返す術はない。場にはもう,《催眠の悪鬼》はいないからだ。

結果としては,なんとか拮抗した状態から勝ちを得たことは覚えている。しかし,あのプレイだけはなんとも後味悪いこととなった。

常々思うことだが,複数の人がマジックをスポーツに例えることに,私は共感を覚える。なら,ルールをちゃんと把握しないでバスケットや野球をしたらどうなるか,すぐに想像できるはずだ。
この記事を読んで,少しでもルールの把握に努力をしてくれたら,書き手としてもうれしい。

今後リーダーの気分次第で続いたり続かなかったりするであろうこのコーナー。
次回をカツモクして待て。