BIG SHOT:ディセンション以降の賞金首

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HAMASAIも近いのでディセンションがスタンダードに参入して以降、県内で勝ってるデッキや面白いデッキをまとめてみました。
メタ等の足しになれば幸い。
2006年5月26日FNM 1位 仮面ライダー正悪鬼
マグニファイア
ディセンションがスタンダードリーガルになって最初のFNM。
戦勝したのはこのデッキ。
ギルドパクト環境からおなじみのマグニファイア。
新たに投入されたカードとしては《呪文嵌め/Spell Snare》と《幽霊街/Ghost Quarter》。
どちらもこのデッキにはマッチしてないことも無いパーツなので投入し易かったですよ。
コントロールに対して有利、ビート系に対してはイマイチなのは相変わらず。
なのでメインをちょっと対ビートに寄せて、サイド後はハウリングオウルに変形できるような形をとってます。
2006年5月26日FNM 2位 SHO
WBGビート
このデッキはちょっと面白かったので記憶に残ってました。
この色にありがちなロクソドンヒエラルキー系の重量デッキではなく、序盤から展開して殴り倒す。
「ガジーの輝き」と「オルゾフビート」を足して割ったようなちょっと不思議な仕上がりのデッキです。
サイド後は普通に「ガジーの輝き」としても機能できるようになってます。
この3色の組み合わせにはパワーカードが多いので、どうしても横綱級を詰め込みたくなりがちですがそこをちょっと控えてきれいにまとまってるのが面白いところ。
2006年5月26日FNM 3位 照屋博一
グルールビート
最近ではおなじみになったグルールビート。
ここで紹介するのも何回目かわからないんですが、このデッキはそんじょそこらのグルールとは一味違ってほぼ全スロットが3枚構成。
そしてメインからの《血染めの月/Blood Moon》。
このデッキを相手にするとどうも見えるカードの種類とスロットの数が合わなくて結構混乱してみたりしました。
あとでデッキリストを見てやたらと納得。
「ビート系のデッキだったら全スロット4枚ツッコミだよね」という思い込みを払ってくれた革新的なデッキ。
2006年5月28日アリーナリーグ 優勝 仮面ライダー正悪鬼
イゼットパーミッション
色は一番上のデッキと一緒ですが、こちらは昨今あまり無かったフルカウンタータイプのデッキ。
この二色のカウンターデッキといえば「カウンターハンマー」とか「カウンターフェニックス」とかが有名なところですが、かつての祖先たちに採用されていた墓地から繰り返し利用できるカードは積まれておらず、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》か《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》を出したらゴールするまで守りきらなきゃいけません。
カウンターが豊富なので対コントロール相手とコンボ相手には比較的有利。
軽量のビートダウン相手にはバウンスと《電解/Electrolyze》でなんとか凌いでカウンターを連打してれば勝負できないこともない。
《呪文嵌め/Spell Snare》はこのデッキにとって何よりの収穫。
デッキがどうこうと言うよりは、使用者の腕にかかる部分が大きいデッキでもあります。
2006年6月09日FNM 2位 naoto.c@UK
オルゾフコントロール
クリーチャー嫌いの急先鋒、オルゾフコントロール。
並み居る除去で半端なクリーチャーデッキは寄せ付けず、手札破壊でコントロールもズタズタに。
しかし基本的に動きがソーサリータイミングで大振りなため極端に速いデッキには間に合わないこともあり、またアドバンテージを産んでくれる《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》を対処されるとジリ貧になることもあり…と穴もそれなり。
同じ色で構成されたオルゾフビート相手の相性があまり良くなかったり、クロックパーミッション系のデッキ相手に若干不利な面もあったりしますが、噛み合ったときのボードコントロール能力は絶大。
2006年6月16日FNM 1位 マツケン@チームUK
GUWコントロール
この3色の組み合わせだと往年の「カウンターポスト」系のデッキを連想しがちですがこのデッキはだいぶ違う。
比較的クリーチャー多めで《神の怒り/Wrath of God》を積んでない、かといってクロックパーミッションというわけでもない。
なんとも分類しがたいデッキです。
基本はカウンターで序盤を凌ぎ、《召喚の調べ/Chord of Calling》で状況に応じたクリーチャーを持ってきて膠着させて《供給+需要/Supply/Demand》からトークン爆発という形になるんでしょうか。
2006年6月16日FNM 2位 真グルライフ
マグニファイア
上で紹介してるマグニファイアよりずっとスタンダードな構成。
《猛烈に食うもの/Magnivore》を最大限に活かすために《マナ漏出/Mana Leak》以外はすべてソーサリーでできていて、デッキリストが非常にシンプルで美しい。
標準よりもちょっと多めのドロー強化が目を引きます。
2006年6月16日FNM 3位 SHO
シミックビート
クロックパーミッションの一角として出てきたシミックビートダウン。
しかし、まだ「これが決定版」というようなデッキレシピが出てきていないのもまた事実。
それゆえかどうかはわかりませんが、県内での使用者が極端に少ないように感じるので今、僕の手元に残ってるデッキリストとしてはコレが唯一のもの。
他のFNM会場とかでは使用者がいるんでしょうか?
情報求む。
基本的にクリーチャーが相手を殴りきるまでカウンター等で支援するのがゲームプラン。
よって除去系で盤面を整理するタイプのコントロールに強く、自分より速いビートダウンが苦手。
2006年6月16日FNM 5位 なべ
オルゾフビート
スタンダードでは一大勢力となったオルゾフビートダウン。
最近ではコオルゾフントロールよりも戦果を上げてるみたいです。
とはいえ同じビートでもタイプが複数あるので一概にくくってしまっていいのか微妙なところではありますが。
デッキパワーが素晴らしく高い、というよりはウケの広さと対処力の高さ、それにある程度のスピードもある「死角の狭さ」が強いデッキな気がします。
2006年6月23日FNM 1位 裕@よせあつめ
ゴルガリビート
ラヴニカ参入直後に火を吹いたゴルガリビートダウン。
その後、青を足した「8ヒッピー」型など数多くのバリエーションが生まれてコントロールが増える度にこっそり首をもたげてくる感じ。
このデッキは中部地区予選2位で抜けたデッキが元ネタ。
土地が増えてますが、それ以外はほぼ一緒。
この手のデッキとしては珍しい《巨大化/Giant Growth》が目を引きます。
妨害能力は高いものの、打撃力がそれほど高くないのでビートダウンが増えるとちょっとつらい。
2006年6月23日FNM 2位 CAN
アゾリウスビート
クロックパーミッションその2。
こちらは白青の組み合わせ。
青緑に比べてクリーチャーサイズでは負けるものの、プロテクションなどのおかげで対除去性能では引けをとらずコストが軒並み軽いためカウンター用のマナを残し易いのが魅力。
このデッキでは《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》も用意されていて重いデッキ相手に重宝しそう。
かつての《水位の上昇/Rising Waters》みたいなものか。
2006年6月25日アリーナリーグ 優勝 仮面ライダー正悪鬼
ドロマーコントロール
最近の日本選手権予選では一大勢力となっているドロマーコン。
リアニメートの要素が入っているものの、基本的には中速のコントロールデッキ。
《神の怒り/Wrath of God》や《迫害/Persecute》などで相手を減速し、出たときには仕事が終わっているか死んでも損のないクリーチャーでフィニッシュ。
リアニは基本的にフィニッシャーの再利用手段、たまに最速でデカブツを出撃させることも可能程度に認識した方がよいかも。
デッキパワーは高く、クリーチャーデッキにもコントロールに対しても五分以上の勝負が可能なので要警戒。
《地底街の手中/Clutch of the Undercity》からの変成システムの代わりに《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》を積んでビートダウン性能を上げてる形も存在。
2006年6月25日アリーナリーグ 2位 松下
ラクドスビート
クリーチャーとしては優秀なものが多いものの、サイズの小ささやラクドスのギルド能力「暴勇」があまり構築向けではないのも手伝ってかもう一つ勝ちきれない感じのラクドスギルド。
このデッキはラクドスの二本柱「手札破壊」をほぼ捨てて火力にシフトしラクドスバーンといった形になってます。
《闇の腹心/Dark Confidant》や《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch》が手札を補充してくれるので片っ端から火力を撃ちながら殴っていくのが基本戦略。
色の組み合わせ的にエンチャントやプロテクションなどどうにもならない物件が数多く存在するため息切れした時が縁の切れ目。
コントロール相手にスピード勝負を挑むのに向いてます。
逆にビートダウンデッキや火力が豊富なデッキ相手にするのはしんどそう。
2006年7月07日FNM 1位 竹@よせあつめ
RWバーン
色としてはボロスなんですが、ありがちなボロスウィニーではなくほぼバーンデッキ。
クリーチャーは《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》と《古の法の神/Kami of Ancient Law》に《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》。
前の二つは歩く火力とエンチャント除去なので純粋にクリーチャーは《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》のみでコレもほぼ壁扱いになるでしょう。
基本的に燃やしまくるのみ。
非常に男らしいものがあります。
2006年7月07日FNM 2位 けんつよ
ZOO
ギルドパクト環境から相変わらず存在するZOO。
コスト対サイズの優れたクリーチャーを詰め込んだ最速のビートダウン。
しかしマナベースが若干不安定なのと、自分で喰らうダメージが結構バカにならないのとで県内ではイマイチ不人気の模様。
とはいえ忘れちゃいけない爆発力があるので完全にメタから切るわけにもいかず、やっかいなところ。
2006年7月22日HAMASAI 7th予選 4位 裕@よせあつめ
URトロン
予選の間に使用者が急に増えたウルザトロン。
各地の日選予選では安定して抜けているので今まで使用者が少なかったのが不思議なくらい。
いないワリにはメタられてた感じもするので、避けられていたということなんでしょうか?
デッキ自体はギルドパクトがスタンダードリーガルになった時点でほぼ完成してましたが、ディセンションから《悪魔火/Demonfire》を得てよりキレのあるデッキに。
ついでに豊富なマナを活かしての《詩神の器/Muse Vessel》を採用したバージョンが出てきていて、ここで紹介しているのはそのバージョン。
他にも《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》で装備品をサーチしてくるものなど様々なバージョンが存在してます。
2006年7月23日HAMASAI 7th 優勝 電光石火@チームUK
ラクドスビート
ラクドスビートはギルド固有の能力「暴勇」が構築環境向きではないということであまりフィーバーしてないようですが、日選東海一次予選でちゃんと抜けてたりするようにちゃんと存在してます。
このデッキは件のデッキと近い構成で手札破壊クリーチャーで相手を妨害し、火力と打撃で削っていくタイプのデッキ。
生物がすべて小粒なためにクリーチャーデッキと正面から殴りあうとキビシイものがありますが、妨害能力の高さとフィニッシュまでのスピードはコントロールデッキで捌ききるのはかなり困難。
2006年7月23日HAMASAI 7th 準優勝 Can
アゾリウスビート
現在のスタンダード環境では1マナ圏のクリーチャー性能で白に勝るものなし。
優秀軽量クリーチャーをカウンターで支援するのがこのデッキ。
デッキの構成上、《神の怒り/Wrath of God》などの大振りな全体除去で盤面を制圧するコントロールデッキでは相手にするのが難しく、クリーチャーが小粒なためビートダウン相手には殴り負けすることもあるこのデッキはFish系デッキの末裔と見ていいんじゃないでしょうか。
とはいえマナさえあれば異常な制圧能力を見せる《アゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmage》や《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》のおかげで赤を中心としたビートダウンデッキにはそこそこの耐性があります。
2006年7月23日HAMASAI 7th 5位 けんつよ
バベル
昨年末のファイナルズで一躍大フィーバーしたバベル。
ディセンションでアゾリウスギルドが参入したおかげでマナがさらに安定するようになったのが好材料。
《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》といった序盤の壁+検索スペルも追加されて回し易くなったと思われます。
ただ、200枚オーバーの山の底にカードを2枚持っていくのは大変ですが。
実際強いデッキだと思いますし、使ってて楽しいんですがあまりにもカード資産を食いつぶすのとシャッフルするのが大変なのとで使用者が増える気配はないと思います。
2006年7月23日HAMASAI 7th 7位 骨皮@チームUK(この靴べら野郎)
オウリングマイン
トロンやドロマーコンなど重めのカードを多用するデッキに対する嫌がらせデッキその1。
コントロール相手には相性がよく、ワンサイドゲームになることも多々。
しかしビートダウンや火力が多めのデッキ相手には相性がよくないのでマッチング次第で頂点にもドン底にも立てるデッキ。
このデッキにはディセンションから《歩く書物/Walking Archive》が加えられてます。
今後違う形で発展していくのかどうか気になるところ。
ラヴニカブロックがスタンダードに参入してからこっち上位デッキが非常に多様なものになって楽しい限りです。
強いデッキが一極集中しない環境は何をやってもそれなりに楽しめるので現在の環境はとても「健全」といってもいいのかも。
大きい大会とかでメタを張っていくのが大変なので、ガチで勝ちに行きたいときは困りモノだったりもするんですが。

コールドスナップの参入でどのように環境が変わるのか要注目。